2009年07月31日

SINGHAビールとB級タイ料理

先日、「退職記念に昼食を御馳走しましょう」という話になった。
本当は奢っていただくわけにはいかないのだが、どうしてもという事で、
では、どこに行こうかと考えた。
たまたま、白庵といううどん屋をたずねて食べに行った時に、道すがら
タイ料理が目についた。いかにも私の大好きなB級グルメっぽい店だ。
何となく、妖しさがある。
予約をしようと電話したら、日本語がたどたどしい。
「これは、いけそうだ」
それで、当日。
1階は、狭い。土間のような店内に2人がけのテーブルがいくつか。
店員も客もタイ人のようだ。
2階に案内される。
2階は少し広く、4人掛けのテーブルが3つ程。
「まずビールを下さい」、メニューを見るとSINGHAがある。
グラスもぎんぎんに冷やして持って来てくれた。
「タイの味だ」

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気をよくして料理を注文。
タイ語はわからないが、日本語の注釈をたよりに魚の頭のスープを頼む。
これがうまい。酸っぱ辛い中に甘さもあるタイ料理独特の味だ。
しかも、屋台料理の味だ。

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蓮とイカのサラダ。
これもビリっとしておいしい。

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空芯菜も定番で。良い香りだ。

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ちゃんと香辛料セットもついてタイテイストでいっぱいの店だ。
又来よう。
日本橋1丁目交差点すぐそば、黒門市場の北の外れ。
「ファン・サパロット」です。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。
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2009年07月30日

扇子に画を描く

中国に行くたびに気がついたら好く扇子を買ってきていた。
わりと持ち物にこだわる方なのでどうせなら山水画とかが画かれた
のが欲しかったのだ。しかし、中国の扇子は大きいので持ち運びに
不便だし、画もお土産の域を出ない。
それならいっそ自分で書いてやろうと無地の扇子を探した。
最初は中国で。
冬場だったのでシーズンオフだからだろうか殆ど品物はなかった。
それでも見つけたが、やはり大きい。しかたなく買った。
日本で探すと、やはり頃愛の大きさのがある。
若干値段が高いが、きちんと片面に画仙紙を貼ってあるという。
中国のものは画き易さのために骨と紙が別々になっていて、画ができたら
差し込むようになっている。日本のものは無地のセンスが完成していて
それを押し付け、広げしながら画いていくのだ。
暑さの季節到来。
まず、中国に扇子で練習だ。やってみると、難しい。
やはり中国のモノは画仙紙ではなかった。墨の滲みがでない。
1本目は無残な結果に終わった。

2本目はなんとか形はできた。しかし、字を書くのが又難しい。
書いているうちに滅茶苦茶になってしまった。

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気をとりなおして、日本の扇子を使う。
滲みはいける。
それで気をよくして、一気に書いてしまった。
自分なりには、「まあ、いけてるじゃないか」

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勢いに乗ってもう一本。
ちょっと難易度が高すぎたかな?
やってみると面白いものだ。

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毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です。
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2009年07月29日

やまつ辻田の一味

前に京橋のうずら屋の話をした。
その時料理もさることながら一味がおいしかった。

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風味があって深い味がしたので、「どこの一味ですか?」と聞いたら、
「堺の○○▽・・・」とよくわからない。
すみませんと聞きなおしてもまだよくわからない。
忙しかったのかもしれないけど、知る人ぞしるモノなのだから、分からん人に
ちゃんと言うてもわからんやろと言ったニュアンスに聞こえてしまった。
簡単に言えばちょっと気を悪くした。
「私も堺ですから・・」とか言いながら、「絶対調べてやるぞ」と意気込んだ。
それで帰って一生懸命調べると、「やまづ辻田」という会社のブランドだった。
やはり家からそう遠くない。
簡単に考えて、店まで自転車で行ってみたら、わからない。
2度もいったのにわからない。どうやら普通の民家みたいな家で、店とは分からないのだ。
そんな事もあって、ある時、家人に、「やまづ辻田」って唐辛子しってるか?と
自慢げに聞いた。
とりあえず、「えへん」という気持だった。
すると家人からは、「何言うとんね」という顔をされて、その食卓にのってるのが
「やまづ辻田」でしょうと簡単にへこまされた。
しかし家にあるのは山椒風味のものだった。
それで、「一味はうまいんやで」と必死の反撃、
買ってみたところ、やはり旨い。
京都の一味、七味のような洗練された上品な辛さというよりは、濃厚な直線的な辛さだ
うずら屋のような焼鳥には絶対合うだろう。
当分、うどんでも、水炊きでも何でも入れて食べよう。

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毎週水曜は食に関する話です。
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2009年07月28日

最近夢中で読んだ本、ジャック・アタリ

ジャック・アタリ、「21世紀の歴史」
年のせいか、理論の本とか理屈をこねた本は読むのがめんどうくさい。
特に分厚い本は苦手だ。
それでこういう本に手を出すことはめったにないのだが、ある人に勧められて
読んでみた。
なかなか新鮮であった。正しいかどうか。それはわからないが理解できて
納得できる。
こういう風な見方で来し方行く末を考えてみるのも優れた考察のなせる技なのかも
知れない。
世界の歴史は、市場と言う見方からすると、世界の中心都市が形成されて、そこを中心に
発展してきた。それが、このように移り変わってきたのだ。
ブルージュ、ヴェネチア、アントワープ、ジェノヴァ、アムステルダム、ロンドン、ボストン
ニューヨーク、ロスアンゼルス。さて次はどこだろう。
可能性は見えているが確定はしていない。
その世界の中心都市になる条件は、背後に広大な市場があって、世界中との交易の為の
大きな港がある。そしてたえず新しい事を企画できるクリエータ達がいて、その人たち
が活動できるために世界中から人材を受け入れる必要がある。
生活の場と教育の場が必要だ。そして管理者を育てる仕組みが必要だ。
そして、これからどうなる。
確かに、今回のの金融破綻の過程で、リスクまでが商品化される事がよくわかった。
これからは公共のどんなサービスですら商品化されるであろう。
警察はおろか軍事さえ。
そして全ての人の呼吸の仕方すら保険会社のリスク管理の対象になるかもしれない。
そして、
アメリカ帝国の終焉、帝国を超える超帝国、戦争・紛争をこえる超紛争の発生。
その後に夢がある。
民主主義を超える超民主主義の出現。
だそうだ。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2009年07月27日

辰砂の碗

先日、南京博物院で陶磁器を見ていた時の事だ。
多分、鈞窯のモノだと思う辰砂釉の碗があった。さすが日本で言えば国宝級の
もの品が違うなあと思い見ていた。
鈞窯と言えば、以前洛陽の龍門石窟を見に行った時に、鄭州が最寄りの空港だった
少し時間があったので、有名な河南省博物館に行った。
その時に宋や元の時代の青磁が沢山あって溜息がでたが、鈞窯の焼き物も沢山あった。
この地で焼かれたものだ。それでこの道中で、今出来のものでいいから、ちょっと
いいのがないかと楽しみにしていたがあいにくなくて残念だった。
やはりついでというのはあまい話で本当に欲しいのならきちんとその為の時間を
割かないといけない。

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それで、そういえば、5月の連休に有田の陶器市に行った時に辰砂釉の碗を買った事を
思い出した。
高価なものではないが、私としてはとても気に入っている。
特に裏の模様と色合いはなかなかいい味ではないか。

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それで又思いだした。
大連で鈞窯の碗を買ってきてあるのだ。
大連の駅前地下デパートには何でもある。
日用品からお茶、書画、骨董、お土産、ないものはないだろう。どこをどう行ったら
どこに出るかもよくわからないつぎはぎだらけの地下道のなかにびっしりと店舗が
ならんでいるのだ。
その時ある人の紹介で陶磁器の店に連れて行ってもらった。
日曜雑器が中心であまり面白くないなと思ったが、ちょっと気になる碗が目についた。
買ってきてよくみるとなかなか面白い。
それで、水墨画を描く時の筆洗いに使う事にした。
もう2年くらいかな、毎日のように使っているとなかなか味が出てきたではないか。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。

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2009年07月26日

和歌山、信濃庵

最近和歌山の実家によく帰っています。
今は誰も住んでいないけど、親が店をやっていたときの残骸がまだあるので
あまり長くほっておけないものから廃棄していくためです。
一人でやっていると結構時間がかかります。
それで昼になって、「ちょっとお腹がすいたなあ」、「どこへ行こう?」と
思っていろいろ考えました。
和歌山ラーメンもいいけど、「昔行った事がある蕎麦屋に行こう」と思いつきました。
和歌山で蕎麦ってあんまり聞かないけど、手打ちで美味しい蕎麦を食べさせるところが
あったのです。
この店。どうやら、昔からの本店と新店が隣り合わせのようです。
これで両方に客が入っているのが不思議ですね。

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まずは行った事がある新店に行きました。
「天ぷら、山かけ蕎麦下さい」、「熱いのですか?冷たいのですか?」
「熱いのを」
天麩羅も揚げたてで美味しい。そばも手打ちによい香りがしています。
食感もなかなかいいです。

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蕎麦湯がついてくるのがいいですね。

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それで、後日、本店にも行ってみました。
これは蕎麦定食、卵焼きが欲しくなったので頼みました。
冷たい蕎麦の大盛りです。

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和歌山でおいしい蕎麦屋に当たるのは多分珍しいことではないかと思います。
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2009年07月25日

行基の土塔

先日、家から割と近くにおいしいうどん屋があるというので探していました。
地図を見てもよくわからないのでカーナビを仕掛けていきました。
簡単に到着。カーナビも「到着しました」と言っています。
しかし、見当たりません。そんな気配もないのです。
「おかしいな」と思い電話すると、改装中で当面休業すると留守電が
言っていました。(先に確認しとかないとあきませんね)
その時、ちかくに土塔があるのに気がつきました。
1000年以上も前に行基という偉い坊さんが建てたものです。
「ご近所にもいいところがあるんや」と再度訪問しました。
この辺りはもともと古墳時代から瓦焼き職人の窯があったようなところらしく、
古代から瓦が生産されていたところだそうです。
それでかどうか、行基が難民救済の為に各地に寺を建てる活動の一貫として
ここに瓦の塔が作られたのだと思います。
さまざまな人が一枚一枚瓦を寄進しながら段々と塔に積み上げていったのでしょうか。
塔というよりは築山に近い形をしています。
もともと既に朽ち果てて唯の荒れた丘のようになっていたものが、最近修復
されたものです。
良く見ると、当初のように瓦を組み上げてはいますが、完全復元するのではなくて、
昔の様子も分かるように特徴的なものは昔のまま残しています。
これが中国だったら、もっとギンギンに作り上げて、行基の銅像なんかも作って
大石に朱で字を刻んで飾り立てるんやろなあと思いました。
考え方の違いですね。
考えてみればこの堺の地は、行基の残したものが沢山残っているところでした。
ちょっと関心を持ちました。

この木の形いいですね。
画のモデルにもらっときます。

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この柳の風に吹かれっぷりがいい形です。

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元々はこんなお堂が頂上に建っていたのです。

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因みに探していたうどん屋は、カーナビの案内が終わった場所のすぐそばの
細い路地をちょっと入ったところにありました。
難しいところでしたね。再開したら行ってみます。
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2009年07月24日

カラカラって?

「日本で一番あじあんなのは?」
「やっぱり沖縄ちゃう?」と言う事で、友人たちと沖縄料理を食べに行きました。
「いらっしゃい、ご注文は?」
「さて」ではあるが、頼りにしていた沖縄出身の人がまだ到着していない。
その人抜きで何とか沖縄テイストで切り抜けないといけない。
「まずお酒やね」、「まず生ビールちょうだい」
「オリオンとかだと今ないので、内地さんでいいですか?」
「??」、しばらく考えてやっとわかった。「そうか沖縄の地元ビールが無い」という
事か。「そういう雰囲気なんや」
乾杯が終わると、「やっぱり泡盛飲みたいね」
「わからんからお勧め教えてよ?」、「八重泉なんかどうですか?」、「それでいいよ」
「飲み方は?」、「カラカラですか?」
「カラカラって????」
どうやら、日本酒の燗どっくりのような瓶に泡盛を入れておいて、各人のグラスで水割りを
つくるという事らしい。
「いろいろルールがあるんや?」
「じゃあ、最初の一杯はロックで後はそのカラカラ下さい」
で沖縄酒盛りがスタートです。
度数はそれほど高くないけど、すっきりして飲みやすい泡盛でした。

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料理もわからないなりに沖縄テイストにしたつもり。
さてどうでしょう。

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途中で、沖縄出身者が合流して、本格的に沖縄料理の飲み食いになりました。

日本のあじあんもいいですね。

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2009年07月23日

沖縄の熱いじいさん達、登川誠仁&知名定男

ある人に、「こんな沖縄の音楽があるよ」って教えてもらいました。
「登川誠仁&知名定男」ジョイントアルバムです。
ネットで調べると、この人達なかなか熱そうです。

ずっと昔、エジプトに旅行に行った事があります。
その時、ナイル河のナイトクルーズというのがあって、食事の余興に
ベリーダンスのショーがありました。
それはそれでまあまあなんですが、その時、「あんた達もやんなはれ」と
我々ツアー一行の中で指名された若い女性が沖縄娘でした。
その娘はベリーダンスの真似ごとなんかしないで、あの沖縄の踊りを
やり始めました。みんな大熱狂です。バンドも合わせてのってきました。
かっこよかったです。
ベリーダンスよりはるかによかったです。
そのとき「沖縄の人って熱いなあ」って思いました。

そんな事を思い出しながら聞いていましたが、
このじいさん達、熱さもあるけど渋いです。味があります。
「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」みたいですね。
年輪を感じます。
ええもんですね。

特に「十九の春」・・・今さら離縁と言うならば もとの十八かえしてよ・・

サンシンと歌と踊り、
沖縄の波の音と熱さが目の前にあります。

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2009年07月22日

日本橋、白庵のうどん

最近は時間にかなり余裕ができたので、前から気になっていた日本橋のうどん屋
に行く事にしました。「白庵」というところです。中国語のくせでバイアン
と言ってしまいそうですが、ハクアンでしょう。
日本橋1丁目の交差点を松屋町筋まで移動して、20m程北にあがった所です。
並ぶのは嫌いなので、「あんまり長い行列だったらやめとこ」と心配しましたが、
さすが平日、3人程でした。それも5分も待てば入れたのでラッキーでした。
表には、情報誌やテレビ番組、ネットで取り上げられた記事が貼ってあります。
「有名店ずれしてたらいややなあ」と心配だったけど、応対は気持ちよかった。
「いらっしゃい。何にします?」
「私はうどんはやっぱり熱いのがすきやし、うどんそのものの味を知っときたい」
ので、「かけうどんのあつあつ」と野菜天ぷらのセットを頼みました。
950円です。
席はテーブルで12席くらい、カウンター2席の超こじんまりした店です。
どんどん相席で詰めさせます。効率のよいやりかたは好感ですね。
調理場をガラス張りにして、中でおにいさんがうどんを湯がいて、力強く湯切り
しているのが見えます。
「おいしそう」
長く待たされることもなく出てきました。

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「おいしい」
讃岐うどんと謳っていますが、讃岐の讃岐うどんほどのぎんぎんの腰の強さでは
ないですが、好い腰とつるつる、滑らかさ加減です。
いりこだしのかおりがぷんとしてこれもいい感じです。

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セットの天ぷらはもちろん揚げたて、油もしつこくない。
これをうどんだしに漬けてしまうのはもったいないので塩で食べました。
いか、のり、かぼちゃ、ししとう、なす、ゆで卵、ちくわ2
多すぎて大変。
これに炊き込みご飯もつくので十分すぎです。

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並ばなくてもいいのなら又何度でも来たい店です。
毎週水曜は食べ物に関する話です
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2009年07月21日

最近夢中で読んだ本、太宰治

太宰治、「惜別」
最近、太宰治がひそかな人気を集めているそうだ。
という事で図書館に借りに行った。
惜別。実朝と魯迅の話。
実朝といえば若くして暗殺された和歌の天才としか知らなかった。
どう生きてどう死んだか、独特の文体で鋭く切り取られている。
天才故になしえたもの。見えたもの。そして自分の死まで見えてしまった
悲劇がだんだんと見えてくる。
一国の主が宋に行けるなんてどうして思ったんだろう。
楽しい夢をみたんでしょうね。
魯迅が仙台で暮らした話はよく聞くけれど、どうやら中国人の方が
詳しいようだ。
特に藤野先生。私はてっきり文学の教えをした人だと思っていた。
先日、雲南に旅行に行った時知り合った中学の副校長が文学の専門家だったの
だが、日本では藤野先生を一番尊敬していると盛んに言っていた。
それで何か文学の作品があるのかと漠然と思っていたのだが、実は解剖学の先生
だったのだ。魯迅の日本での勉学の助けをし、ひいては文学の道にすすむ
きっかけになった事件に大きくからんだ人だから、魯迅の中での位置づけが
大きいのだろう。

太宰治、「二十世紀の旗手」
狂言の神、虚構の春とかは別の作品と合わせて三部作になっているらしい。
変質的であるような、狂気であるような。
じつはそう思わせておいと・・・・
といったような作為に満ちているような感じがしてくる。
一方では、天才文学者と謳われ、世間から期待もされながら
破滅に向かうしかない生きざまとどうしても死の、特に情死の誘惑から
逃れられないおのれの姿を斜めに切り取ればこんな形になるのだろうか。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。

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2009年07月20日

刻字作品を頂いた

最近久しぶりに元の会社の元の同僚から連絡を頂いた。
最近の刻字作品を記念にあげようというのです。
その人は仕事の傍ら書をやっていて殆ど専門家の領域に居る人です。
その人が刻字もやっているという事で以前展覧会に見に行った事が
あります。
刻字というのは板に書を書いて、それを削り出して金粉をつけて
仕上げるのですが、いわば篆刻を板に施すようなものです。
篆刻は印字したものが作品ですが、刻字はそのものが作品なので
字は見た通りのものです。
刻字という世界はしらなかったのですが、字というのは、特に篆書
や甲骨文字などで感じる呪力のようなものがあります。
元々祭祀の形を抽象化して字になったのだからあたりまえかもしれませんが
そういう迫力が書とは又違った印象で感じられます。

この書は、李賀の夢天というファンタジックな詩です。
蝦蟇や兎が寂しげに鳴く月の世界で、美しく着飾った貴公子達が逢引き
しているあやしい街角。
三神山の麓では千年なんてあっという間の事。
見下ろせば世界は九つの小さなもやのようだ・・・・

老兎寒蟾泣天色
雲樓半開壁斜白
玉輪軋露濕團光
鸞珮相逢桂香陌
黄塵清水三山下
更變千年如走馬
遙望斉州九點煙
一泓海水杯中瀉

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しかし、夢を持っていろんなことを夢中でやってきたけど、できなかった
事も多かった。あの時あと一年あったら・・・・
というのは凡人の嘆きです。
ご同輩方すみませんでした。

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2009年07月19日

京橋の焼鳥屋、「うずら屋」

JR京橋の駅から国道を渡り、商店街をずーと奥に行く。更に更にずーと奥に行った
先にやっとあります。
予想していたように、狭い。
「二階へいきますか?」と聞かれちょっと躊躇するが、やはりカウンターの前で
焼くのを見ながら食べるのがいい。
「何にしますか?」とメニューを見せられるが、初めてなのでよく分からない。
とりあえず刺身の盛り合わせ。評判のつくね。うずら屋だから、鶉にホロホロ鳥
など頼んでみました。うずらやホロホロ鳥の名前からしてフランス料理風の
焼鳥屋というのが狙いなのかもしれません。
それでも、野菜が気になります。
いろんな珍しい野菜がネタになってます。
「これはいい」とつい野菜メインの注文になってしまう。
目の前でおいしそうなネタが次々と焼かれてジュウジュウと音を立てています。
見てるだけで美味しい。煙も美味しい。
自分の分が来るのが楽しみです。

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しかし今回は、一緒に行った人と話が弾んで、なかなか皿が空にならない。
はっと気がつくと、カウンターの人がちょっと困った顔に思えた。
「もしかしたら、皿が空くタイミングを見て、次を出してるの?」と聞くと
にっこりうなずいた。
「なかなかのもんやな」と思い。
「ちゃっちゃと食べよう」と食べる方にも注力しだしました。
鳥もつくねも美味しいけど、やっぱり野菜がおいしい。

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それにもう一つの発見。ここの一味唐辛子がとてもおいしい。深い味です。
「この唐辛子はどこの?」と聞くと、堺の「○○▽・・・」と言うが、よく聞こえない。
堺って私の地元やんか。帰って調べよう。
早速調べると「やまつ辻田」。
地元のいいものを見つけました。これについては又今度。

しかし、仕事をしている時は生活圏だったのに、退職してからこんなところを見つけるなんて
残念な話です。
これからも来たい店です。
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2009年07月18日

上海経由南京の旅ー16

路上の風物誌
紹興酒を買った後、多論路の古文化街を散歩してました。
ここには魯迅の後援者だった事で有名な内山書店の内山完造氏の銅像も
あります。
ちょっと離れたところには魯迅の暮らしたアパートもあって、
大戦中の文化人達の息吹を保存しようとして作られた地域のようです。
少々作りすぎの感がありますが、おもしろいところでもあります。
そしてこの通りに続く横浜路のあたりは結構雑然とした庶民の暮らしが
あるところで気に入ってます。
道を入るとすぐ、上半身裸のブリキやのオッちゃんがブリキ板を曲げて
いました。こんな加工仕事もあるんですね。
その先には、米屋があって、米を並べて売っています。
量り売りするんですね。
好く見ると、○○小町とか書いてあります。日本でも秋田小町とかあり
ますが、日本の場合「小町ー可愛らしい女の人ー見た目に綺麗で味も良い米」
の連想からそう名付けたと思うのですが、こちらはあきらかに「小町」
というのは日本のおいしい米の名前らしいということでつけたんでしょうね。
わからんけど。

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そして、どこでも登場する果物屋さんです。
こういうのは旬がわかっていいですね。
ちょっと買ってみたくなります。

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今はライチが旬なのでしょう。
ライチと言えば、深センとかベトナムとか南の地で食べたのがやっぱり美味しかった
なあ。
ライチがりとやらにも、一度行ってみたいものだ。
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2009年07月17日

上海経由南京の旅ー14

咸亭酒店の紹興酒
上海に来た初日の話です。少し時間があるので、多論路にある文化人街に
行く事にしました。
ここは近くに魯迅記念館とか、内山書店跡とかあって、昔の上海の疎開地
の匂いを保存しているようなところです。
それで、魯迅ゆかりということで、出身の紹興にある有名な咸亭酒店も店
を出しています。紹興でもそうでしたが、ここもホテルをやっているようです。
紹興では魯迅の「孔乙己」のモデルになった居酒屋という事でレストランを
やっていて、そこでゆかりの紹興酒やウイキョウ豆などを売っています。
上海でもレストランがあったのですが、私の知っている店は無くなってしまい
ました。ここはホテルと売店だけです。
それでも、「紹興酒下さい」というと、甕から汲みだして入れてくれます。
ここでは、「何年もの」という区別はなくて、「高いの」と「安いの」の
2種類だけです。「老彫」と「老彫王」という事で「王」がついているから
高いのか?とそれだけのことです。
しかし実は結構味が違います。
当然、「高い方」を頼みますと、無愛想に「ちょっと待っとけ」といいながら
奥に行きます。手で甕から汲みだすしぐさをしています。
「そんな奥の部屋で汲んだら、高いのか安いのかどっちをいれてるか
わからへんやんか」と思いましたが、そういう世界ではありません。
それで買ったのが2.5kg入りのプラスチック瓶です。
これが結構重いです。スーツケースもぱんぱんになります。

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しかしまあ、日本に帰ったらおいしいのが飲めるから楽しみです。
友人たちと分け分けして飲むことにしよう。

「・・・孔乙己は立ち飲みの仲間で、しかも裾長の着物をきたただ一人の
客であった。彼は身の丈が大変高く、青白い顔色をして、皺の間にはたいてい
何か傷跡があった。モジャモジャの胡麻塩の頬ひげをしていた。・・・・・」
魯迅、「孔乙己」より。

居酒屋でぼんやりと飲んでいたら、こんなおじさんすーっと入ってきて
「一杯温めてくれ」って言ったらいいですね。

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2009年07月16日

上海経由南京の旅ー13

「巴国布衣」四川料理店
南京のバスは経験としてはよかったのですが、結構時間がかかりました。
着いたらそれなりに列車待ちにはいい時間になってました。
しかし、駅の雑踏は凄いです。上海行きは1時間に2本くらいはあるのに
それぞれが超満員です。しかも遅れが出ていると、待合室に入りきれません。
駅構内にあふれかえっていました。
まあ、それも日常なんでしょう。といっても定刻より早くついたので、
上海で夜の食事に行きました。
昨晩の四川料理はちょっと外れ気味だったので今日は本格を目指します。
「巴国布衣」という上海では人気の四川料理店です。
鶏肉料理はおいしいけどそれほど辛くはない。

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木耳は美味しい。これも辛いわけではないが新鮮で歯ざわりがいい。
日本ではあまりいいものが売っていない。
好きな味なので、今回、買って帰ろう。

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これは山折根という四川料理独特の野菜だ。
生のはっぱを辛味のお浸しにしてるだけだが、私は大好きだ。
しゃきしゃきでちょっと苦味のある茎と葉の感触がとてもいい。

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「水煮魚」、これがおいしい四川料理店は本物だ。
ここのもなかなかいける。

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最後はお腹が一杯でも、坦々麺を試しておかないといけない。
うん、やっぱり花椒が利いて、麻のしびれと辣のからさがいい具合です。

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おいしい晩飯でした。
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2009年07月15日

上海経由南京の旅ー12

上海経由南京の旅ー12
バスで帰ろう
南京博物院はちょっとがっかりでしたが、それでもやっぱり沢山のお宝が
ありました。文句を言う筋合いではありません。
「さて、終わったか」
列車の時間には少し早いですが、他の所を見に行くほどの時間はありません。
「最後はバスで帰るか」
交通カードを無駄にしたくはないし、バスも経験してみたいのでバスで
駅まで戻る事にしました。
博物院の前は大きなバス停があります。
つぎつぎといろいろなバスが来ます。「どれに乗ったらええんやろ」
さすが、一緒に行った白李さんが、ちゃんと調べていました。
市内の各路線以外に、遊覧専用の巡回バスのようなものも何本かあるのです。
しばらく待つとちょうどそれが来ました。
乗客もそれほど多くなくて、座れました。

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バスからの景色は、又違います。
タクシーよりはかなり目線が高い。その分見通しが利きます。
歩くよりはかなり早い。「あぶないやん」と思うくらいスピードを
出します。
いろんな暮らしが見られて面白いです。
こうして見るとごく普通の都会ですね。
それにしても電気自転車は怖いですね。何度もいいますが。
音もなく近づいて来るし、スピードもある。
いつかぶつけられそう。

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それで駅に着きました。
南京駅バス停は列車の駅からはかなり離れています。
「やっぱり知らんと来てもわからへんなあ」です。
2度目があるかどうかはわかりませんが、次はこの経験が役に立つでしょう。

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2009年07月14日

上海経由南京の旅ー11

南京博物館
さて、一応悠久の大河も見たので、そのまま南京博物館に向かってもらいました。
「大きい」さすがに故宮のお宝を沢山保管しているだけのところではある。
門をくぐって庭園になっているアプローチを抜けると新造の建物があります。
改装後のもので、隣に休館がまだ残っています。
チケット売り場にいきますが、いくらと書いてません。それで窓口の人に
「いくらですか?」と聞くと、「身分証を出せ」と言います。
「????」と思いましたが、パスポートを出して見せると、
「よし、OK」と投げて返してきます。
要するに無料という事でした。たまたま日曜日だったので無料だったのか、
いつも無料なのかは聞きませんでした。
前に長沙というところで博物館に行った時も日曜で無料だったので、同じなのかも
しれません。
そう言えば、パスポートを見せると外国人にもシニア割引がある観光施設も
あります。老人を大切にするというのはよく感じますね。

中に入って、真っ先に書画の展示室に向かいました。
もしかしたら石濤があるかもしれないとわくわくしていたのです。
しかし、今回は展示していませんでした。数は多いし、いい作品もおおいけど、
ちょっとお宝とはいえんなあと思うものも多く少しがっかりでした。

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次は、陶磁器のところです。
さすがにすごいものが沢山あります。
景徳鎮の名品もたくさんあります。
宋や元の時代の青磁、白磁もあるし、東洋陶磁美術館でいつも見るようなものが
沢山ありました。

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この青磁は「雨後晴」というやつなんでしょうね。
いいですね。

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しかし、どうも展示の仕方なんでしょうか、いま一つ惹きつけられないのです。
展示のセンスって重要なんですね。

期待していただけにちょっとがっかりでした。
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2009年07月13日

上海経由南京の旅ー10

南京長江大橋
遅い昼食を食べながら、次にどうするか相談してました。
そう言えば、来る時に上海火車駅で買った地図がありました。
駅の南京行きの列車の待合室でいると、「南京へいくんだろ」
「ガイドはいらんかね」、「地図はいらんかね」と何人も回ってきます。
少しでも金儲けの可能性があれば必ずチャンスを狙っている人たちがいます。
いつもの癖で最初は無視していたのですが、良く考えたら地図くらいは
あってもいいのです。「いくら?」と聞くと、「5元」と言うので、
「まあいいか」と思い買いました。
それを取り出して見ていると、「南京長江大橋」というのが大きく載ってます。
「さすが長江の街、三国志の国だ」と思い。
「行ってみるか」と決まりました。
今回も遠いのでタクシーです。
「長江大橋へ行って」、「??」
「行って、写真とって引き返したらいいから」
「写真とる言うても、1分しかとまられへんで」、「交通量が滅茶多いから」
「ええよ。雰囲気わかるだけでええんや」
それで、行ったら、昔を偲ぶどころか、幹線の主要道路です。
市内より渋滞しています。
それでも橋の中間あたりにバス停があってちょっと広がっているところがあった
ので、「ここで止めて」、「わかった。はよしてや」
でチャッチャと写真を撮って引き返しました。
やっぱり大河は大河。
ええもんでした。

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2009年07月12日

上海経由南京の旅ー09

冬瓜で生き返った
「そろそろ昼飯にしよう」
「何を食べる?」、「南京の小吃がいいなあ」
それで秦淮の老街をうろうろと物色して、適当に勘で決めました。
まあちょっと大きめのレストランですが、観光客専用ばかりでもなさそうです。
地方菜が食べられそうです。
「小吃」を連呼しながらお勧めの料理を相談しました。
これは水鶏かなんかですが、ちょっと燻製ぽい味です。
塩味も利いてビールにとてもあいます。どんどん食べてしまいます。

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「小吃」だったら包子だろうと勧められました。「ええよ、ええよ」で頼みましたが。
アツアツでジューシーで美味しい。

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当然、「臭豆腐はある?」だろうと聞くと、「有る」と元気よく答えられました。
あまり匂いは強烈ではなかったけど、味はしっかり美味しかった。
江南独特の味わいですね。
これがあると幸せです。

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これは、冬瓜のスープ。
暑さで結構まいっていたけど、これで生き返りました。
「冬瓜は体を冷やすから夏の暑い時に食べたらいい」と聞いていたのですが、
その通りです。
独特の歯ざわりで、さっぱりといくらでも食べられる。
燻製の利いたベーコンと煮ていてこの肉もおいしい。
食べ終わるとすっかり元気になっていました。

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