2009年10月31日

長谷川等伯、「竹林の七賢図」

中国でも晋の時代かそこらで、国が乱れ、秩序も何もなくなってしまったような
時代があったそうだ。うかつにまっとうな言動をしていたら、すぐに足元を掬われ
讒言されて命があぶなくなるような時代であったそうだ。だから賢い人、心ある人
達は、できるだけ直接的な表現でものを言ったり、文章を書いたりしないで、
すっとんきょうなはぐらかしをしたり、何の事を言ってるか訳がわからないような
表現をして目立つのを避けたそうだ。まるで禅問答の世界の時代だったのかも知れない。
そういう時代を代表するのが、竹林の七賢と言われる人達だったと聞いた気がするが
定かではない。
そうであるなら、「竹林の七賢図」が禅寺にあるのはいかにも似つかわしい。
「お庭にあるあの石の小橋の上に乗っている小さな石はどんな意味なんですか?」
って聞いたら、係の人は、「ああ、何でもないんですよ。ここは通れないという
印においているんです」と笑って答えてくれた。
「禅寺やから何か特別の意味でもあるのかと思ったんです」と笑ったが、
茶室の庭にもそういうのがあったり、草を結んでいたりするから、禅の心では
あるのだろう。
京都の建仁寺の両足院で長谷川等伯の、「竹林の七賢図」が展示されると新聞に
載った。それで急いで見に来たのだ。
この寺は庭が綺麗だ。建物をぐるりと回って、枯山水やいろいろな趣向を凝らした
庭になっている。
季節には、珍しい半夏生という葉が半分真っ白になる植物があって、見事だそうだ。
目指す「竹林の七賢図」は入ってすぐ右手奥にどかんと鎮座していた。
長谷川等伯は、松林図のような実に寂寞とした画を描くかと思えば、空飛ぶ仙人
のような飄逸な画も描くので面白い。
やっぱりこの画は大迫力だ。
その前に。
入口を入ってすぐのところに、えらく薄汚れた大きい軸ものがある。
良く見て見ると、「王石谷」と説明に書いてある。清の時代の有名な画家だ。
水墨画の基本のような人だ。
かねて用意の単眼鏡で見て見ると実に繊細な線で描かれている。
繊細で優しい線で村里を描き、柔らかく優美な線で山を描いている。
結局はずっとこの画を見てしまった。
好い画に廻り会えた。

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2009年10月30日

ジャワティに白茶をブレンド

ある推理小説を読んでいたら、楽しい紅茶の話がいっぱい出てくる。
その話はいずれまた近い内にするとして、
それで身の回りを見渡してみると、結構いろいろな紅茶があるではないか。
何か珍しいものがないかと探してみると、ジャワティが出て来た。
言うまでもなくインドネシア、ジャワ島の紅茶だ。
昔仕事で言った時、土産に買ってきたのか、何方かが旅行に行った時に
土産に頂いたのか記憶にない。それに味もすっかり忘れてしまった。
それゆえ、ちょっと飲んでみよう。
「うん、なかなか面白い味だ」、中国茶のように香りが立ち上がるとか
味わい深いとかいうのではなくて、どこかさわやかだがしっかりした味がある。
香りは強くないというかあまり特徴がない。味もコクがあるとか何かの味が
するとかいうのではない、変な表現だが何の癖もない強い味だ。
それで、葡萄なんかを食べながら飲んでみると、果物の強い甘さにまけずに
口の中で好い味になる。
「おもしろいものだ」、こういうのはミックスしたらいいのかな?と思って、
中国茶を探した。前に上海で買った、福建省の白茶はどうだろう。
合うかどうかもわからないし、どんな配合がいいかもわからないので適当に
混ぜてみた。
「甘みが出た」、香りはほのかだがこれでお茶として楽しめそうだ。
今日はこれくらいにしておいて、今度また、他のお茶と混ぜてみよう。
これはジャワティでもお土産用なので、特別なものではないと思う。
良いジャワティってどんな味だろう。ちょっと興味が湧いた。
やっぱりアジアはどこでも良いお茶があるもんだ。
お茶は紅茶はミックスしたら、又別の味わいが出来て楽しみが増えると聞いて
いたが、その通りだ。
いろいろ工夫して楽しまないといけない。
そのためには、いろいろな種類のお茶を買いにアジアを廻らないといけない。
忙しいなあ。

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どうでもいいけど、何の根拠もなく、お茶で遊んだ話でした。
毎週金曜は酒や茶に関する話です。
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2009年10月29日

映画、「ヴィヨンの妻」

メジャーな映画のようでちょっとためらいはあったが、
太宰治は好きな作家なので、どんな風な映画になっているか興味がわいた
ので行ってみた。
・・・・
「ここを過ぎて悲しみの市。」
 友はみな、僕からはなあれ、かなしき眼もて僕を眺める。友よ、僕と
語れ、僕を笑へ。・・・ああ、僕はこの手もて、園を水にしづめた。
・・・・・・
これは、「ヴィヨンの妻」ではなく、「道化の華」の出だしだ。
この話も心中がテーマになっていて、死に損ねた男が主人公だ。
太宰の文章は繊細で美しくて、しかも鋭い言葉が並んでいて、とても
魅力的だ、しかし、その中でうごめいている男はどうにもならない
身勝手で無軌道なやつだ。しかも人たらし。
現実の太宰もそんな人だったのだと思う。
映画はそんな雰囲気をなんとなく伝えていて好感が持てた。
映像も、戦後すぐの貧しいが元気をとりもどしつつある時代の空気が感じ
られるような風景で好い感じであった。
しかし、女性がからんだ話はちょっと綺麗事に変わってしまっていて、
切り込みが少し足りないのではないかと思ってしまった。
有名女優を汚さないようにつくりすぎじゃないのだろうか。
原作では、あの若者は大谷のいない時に家まで送ってきて一旦帰ったものの、
又戻ってきて強引に泊り込んで、朝方
彼女を犯すという話になっている。私としては、その方が全体として納得
できる形になったのではないかと思った。
映画の中で焼酎を飲むグラスがいい。鉛が入ったような、温かみのある感じで、
一見安ものぽいようで、なかなか味のある色形であった。
どの店でも同じというのは、小道具だからしょうがないのかもしれないけど
場末の屋台であんなのに安酒を満たして飲むのは好いものだ。
これを見てああいうグラスが欲しくなった。

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こんな話もありますよ。
「雀こ」
長え長え昔噺、知らへがな。
山の中に橡の木いっぽんあったずおん。
そのてっぺんさ、からす一羽来てとまったずおん。
・・・・
言葉につかまってしまいますね。
毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2009年10月28日

タイ料理店ファン・サパロット

タイ料理店ファン・サパロット
妖しいと言っては失礼かもしれないが、私にとっては妖しいタイ料理店、ファン・サパロット
に再び行った。今回は元仕事仲間の親しい友人たちとだ。
前に友人達に、「あそこはメッチャ妖しくて美味しいで」と変なほめ方をしていたので
結局、皆で行く事になったのだ。
黒門市場の外れにひっそりとある。タイ風ラーメンの店と書いてあるので、簡単なラーメン屋
さんと勘違いするが、実は美味しい料理が沢山あるのだ。
ラーメン屋なんか書かない方が繁盛するかもしれないのにと思う。
今回も奥の狭い階段を上ると2階席は誰もいない。悠々と窓側の一番良い席に座る。

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まずはよーく冷えたSINGHAビールで乾杯だ。
結構癖がなくて飲みやすい。

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「何にしようかな?」、「とりあえず空芯菜だな」
あじあ料理の定番だけど、それぞれの国で個性があっておもしろい。
ここのはやっぱナンプラーがしっかり入っている。タイの味だ。

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このサラダ、一件さわやか生野菜風だが、実はしっかりと辛い。
「タイ風に甘酸っぱ辛い」でとても美味しい。

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そして茸汁のようなスープ、これもかなり辛いが美味しい。
いいね。

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次は、揚げ団子だ。これともう一種類頼んだ。
メニューでは1皿3個ずつだが、「4人だから、4つずつしましょうか」って
店の人がにっこりしながらいう。感じがいい。

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更に又、サラダ皿だ。今はみんなヘルシー志向だからなあ。
でも辛いのだ。

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そして又汁もの。これも甘酸っぱ辛くておいしい。

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あじあんていすと満喫の一日でした。
毎週水曜は食べ物に関する話です。
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2009年10月27日

最近夢中で読んだ本、沈復、ポール・セロー

沈復、「浮生六記」
この本を読んで驚いた。なんという素晴らしい本なんだろう。
魯迅や老舎など近代の作家の小説と違って、清代以前の中国の知識人が書いた本
には一定のパターンのようなものがある。殆どが文人=高級役人か、役人だったが
失脚した立場の人が作者となっていて、豊富な知識と格調高い文章や詩がおりこまれた
内容になっている。それはそれで、「すごいなあ」、「勉強になるなあ」、
「かっこいいなあ」と称賛とあこがれの対象ではあるのだが、この本はちょっと
違っている。実に個人的なのだ。私小説のように、最愛の妻と自分が過ごしてきた
日々の事を素直に正直に切々と書き綴っていて好感が持てる。
白易の「琵琶行」という美しい詩を愛でる妻を娶って、蘇州の美しい庭園、滄浪亭の
そばで暮らす幸せな日々のことから始まる。
まじめでつつましい勤勉な生活だ。しかし、ちっとも幸せにならない。
夫婦が一生懸命愛し合って、人の為にも尽くし、頑張って働いても、
騙され、失敗し、貧乏になるばかりなのだ。
そして葬式すらだせないほどの極貧のなかで妻の死をみとらないといけない。
そういう話を、淡々とおごらずかざらずつつましく書いているのを読んで、思わず
感動のあまり涙を流してしまった。
六記のうち、最後の二記は失われているそうだ。題だけはわかっていて
第五 中山記歴、第六 養生記道というそうだ。特に第五は琉球遊記という副題が
ついているので興味がある。見つかって欲しいものだ。

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ポール・セロー、「大地中海旅行」
旅と旅行記の名人、ポール・セローの地中海を廻る旅だ。
それも、船と列車やバスをメインにつかった一人旅。
バックパッカー的な旅ではなくて、一市民、一外国人、一作家としての旅の話なので
私は好感を持っている。
今回はジブラルタルとその向かいにあるヘラクレスの岩がテーマで、ジブラルタル
から出発して、オデッセイの航海を想いながら地中海の国と島をめぐり最後は
ジブラルタルの向かいの岩に戻ってくる旅という仕立てになっている。
いまだに戦火がくすぶっているクロアチアやシリア、ヨルダン、イスラエルなどなど
平気でどんどん入っていく。実に興味深い本だ。
こんな章立て、見るからに楽しいでしょう。
ケーブルカーでジブラルタルの岩へ
急行「マーレノストルム」号でアリカンテへ
フェリー「エウロパ岬」号でマジョルカへ
急行「グアダルーベの聖母マリア」号でバルセロナとその先へ
「ル・グラン・ショッド」号でニースへ
フェリー「麗しの島」号でコルシカへ
フェリー「イクヌーサ」号でサルデーニアへ
フェリー「トーレス」号でシチリアへ
フェリー「ヴィッラ」号でカラーブリアへ
キオッジャからフェリー「クローディア」号に乗る
フェリー「リブルニア」号でザタールへ
フェリー「ヴェネツィア」号でアルバニアへ
客船「海の精霊」号でイスタンブールへ
客船「アクデニズ」号でレヴァント地方へ
七時二十分発の急行でラタキアへ
フェリー「海のハーモニー」号でギリシャへ
「エル・ルード三世」号でカルカナ諸島へ
「海峡」号でモロッコへ

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2009年10月26日

超小型折り畳み傘

朝出かける時に、天気予報に注意しておいて、雨が降りそうなら傘を持って
でかければいい。今は大体そういう暮らしだ。
しかし、通勤している頃は、それも問題であった。傘を良く忘れて帰るのだ。
鞄やらいろいろ手に持っていると、つい傘を持っていた事を忘れてしまう。
特に雨の後、晴れると絶対だめだ。「こんな時は絶対わすれるから」と
自分に言い聞かせておきながら、何度忘れた事か。
逆に傘を持たずに出て、急に雨にあっても辛いものだ。
都会ならたいていの場所は傘がいらないが、駅から会社までが、我慢
できない遠さの時もある。
そういう事もあって、鞄には必ず小さい傘を入れておく事にしている。
しかし、毎日の事だから、鞄がパンパンになるのも嫌なので小さくて軽い
ものを探した。
結局こういう傘に落ち着いた。
ちいさな金具がついているのは、それでも酔っぱらって置いてこないよう
鞄にフックするためのものだ。
そこまでやらんとやっぱりなくすんだよねえ。

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totes "brella" tiny
折畳時 15x5x5cm
使用時 直径88cm、柄の長さ47cm
重さ 185g
アルミ5段折畳 骨6本
DuPontテフロン、UVプロテクト
\1800

「AssistON」という通販のサイトで買ったものだ。
実に小さくて軽い。その割には開くと大きい。
鞄の隅にちょっと入るので、通勤にもいいし、出張でも大助かりだ。
引退暮らしになるとこういう事もあまり考えなくていいので
楽ではあるが、ちょっと寂しくもある。


毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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2009年10月25日

寒露が過ぎ、稲刈りも終わった

今年は春の田植えの季節に中国雲南省の棚田を廻る旅をした。
山の下から上の方まで、あらゆる斜面を埋め尽くして何千、何万もの田圃が
並んでいる様は実に壮観であった。しかも、そのそれぞれの田で田植えが
為されていて、昔から言われる雲南の豊穣というのを実感したものだった。
日本に帰ると、日本でも田植えの季節になっていた。やはり米の国だ。
日本の田圃も中国にまけずに美しい。
それでいつものウィーキングの道すがら、稲が育っていくのを気にするとも
なく見ていた。
9月になると稲の穂がたっぷり実ってきた。
収穫も近いのだろうとわかる。

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10月になるともう刈入れが始まりそうだ。
よくしたもので二十四節季の「寒露」の頃にあたる。
自然の教えは良くできている。

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そう言えば、陶淵明にこんな詩がある。
耕種有時息 耕して植えて、息う時があっても
行者無問津 道徳がどうのとやかましく問う人もいない
日入相与帰 日が沈んだら一緒に家に帰って
壺漿労近隣 隣近所あつまって酒を飲もう
長吟掩柴門 門を閉めて歌でも歌えば
聊為朧畝民 りっぱな田舎おやじといえるじゃないか

若干、すねものではあるが、陶淵明、五柳先生の田舎暮らし、共感するところが
多い。

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2009年10月24日

ハーモニカを吹く男

ウォーキングをしていた。いつものように色々な人達とすれ違う。
良く見ると景色もわずかずつだが微妙に変わっていって、そして
季節も移り変わっていく。
今日はおじさんが向こうから自転車に乗ってくる。
ごく普通の景色だ。しかし近づいてくるとどこかおかしい。
妙に違和感があるのだ。それで良く見るとハーモニカを口にくわえている。
ハーモニカを口にくわえるのは実にあたりまえのことで法律違反でも
何でもない。おどろくようなことでもない。
でも、フォークやロックの歌手が舞台でギターを弾きながらハーモニカを
吹く時に使うような方から下げて口の前で固定できる道具をつけているのだ。
「何でや?」と「??????」が一杯頭の前に並ぶ。
「何も自転車で走りながら道具を使ってまでハーモニカ吹かんでもええやん」
と思ってしまうが、それは大きなお世話だ。
しかし妖しい。
しかしちょっとええなあ。
おじさんは気持ちよさそうに吹きながらこっちに向かってきたが、ちょっと
きまり悪そうに向こうを向いた。
iPodのイヤホンを耳から外して、どんな曲を吹いているか聴こうと思ったが
吹くのを止めたのか聞こえない。
残念だ。
こんなのが、「探偵ナイトスクープ」に小ネタ集ででてくるんやなあと思った。
通り過ぎて行った後向こうを見ると、ぽっかりと大きな夕陽がそろそろと
沈んで行くところだった。
まあ、本日も良い一日だったと言えるのだろうか。
何でもないくだらない話でした。

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2009年10月23日

ぎっくり腰になってしまったからワインでも飲もう

普段の何気ない動作、今回はミカンを食べている時だ。
一瞬変な予感。「ギクッ」、「あ来た」何年かに一回くらいギックリ腰になる。
今回はかなりきつい。痛くて動けない。
しばらく我慢してそろそろなら歩けるようになった。
しかし、寝ても痛い。仰向けに寝れないのだ。腰を伸ばすとギクッと痛い。
今までの経験ではそっとしていれば2、3日で自然に治る。
普段から背筋を鍛えるような事はしていないし、骨も筋肉も老化しているから
しかたないといえば仕方ない。
それで、一晩無理な姿勢で寝にくいが我慢して過ごした。
翌日は、夕方どうしてもでかけないと行けない用事がある。
朝から少しずつ動くようにして体を慣らし始めた。
しかし、ギクッ、ギクッっとなるのをびくびくしながら過ごすのもうっとおしい。
季節がらちょうど目の前に旨そうな柿がある。
九度山町の富有柿だ。真昼間やし、これならワインがいいかなとワインを探した。
こないだは、ちょっと変わったワインを飲んだばかりだったので、今回は
ノーマルなのを飲もう。
赤でよさげなのがあった。一応ボルドーと書いてある。Chateau LA CHAPELLE
2000とあって、何かのNo.も入っている。
そこそこ良いものなんだろう。
「なかなかいける」
そこそこの渋みと酸味もあって、味わい深い。フルバディというほどではなくて
そこそこまろやかだ。甘い柿の良く合うから、沢山飲んでしまいそうだが、
ほどほどにしないと動けなくなる。
柿とワインで元気がでたから、頑張って、「ギックリ腰」をねじ伏せてしまおう。

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毎週金曜は、酒や茶に関する話です。
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2009年10月22日

ザ・ディラン、「きのうの思い出に別れをつげるんだもの」

テレビで、加藤和彦が死んだというニュースが流れていた。
フォーク・クルセダーズ、「帰ってきた酔っ払い」、「イムジン河」
我らの青春の時代だ。
感傷にひたってもしょうがないが、同時代を生きて来た人達が少しずつ
退場していくのは寂しいものだ。
そういえば、何かフォークのレコードがあったなあと思い、探してみた。
たいしたコレクションではないのですぐに見つかる。
友人から預かっているものだ。レコードプレーヤーがなくなったので
聴く事ができないからと預かっている。
ザ・ディラン、「きのうの思い出に別れをつげるんだもの」というアルバム
があった。
ああ、この西岡恭蔵という人も既に亡くなっているのだ。
レコードをかけると時間が逆戻りする。
ちょっと軽く聴くだけと思ったのに座りこんでしまった。
「やっぱり、ええなあ」

俺のあん娘はたばこが好きで
いつもプカプカプカプカ・・・

俺のあん娘はスウィングが好きで
いつもドゥビドゥビドゥバ・・・

俺のあん娘は男が好きで
いつもHuHuHuHuHuHuHuHu・・・

なにわのブルースやねんなあ。
悲しみとユーモアと愛がある。

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毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2009年10月21日

とんかつの青柳

ここは、ごく普通のありきたりの街のとんかつ屋さんだ。
カウンターだけ10席ほど。それでも狭苦しい感じはなくてゆったりしている。
ずっと以前、中央環状線沿いに店があった時はもう少し大きくて、テーブル席
もあった。
かなり裏町界隈に引き込んでしまった感じだ。
それでも、そろそろ食事時。つぎつぎに客がくる。満員で並ぶほどではないが
いつも程良く混んでいる。
賑わいは変わらないなあ。
店のおじさんも頑固で無愛想といったタイプではない。
愛想よくてお喋りというタイプでもない。
程良く丁寧に応対してくれる。
ここのとんかつがおいしいのだ。
私は、ヒレカツよりはロースカツの方が味にコクがあるような気がして好きだ。
カウンター越しに見ていると、一つ一つ丁寧に揚げている。
さあ来た。一口食べると、サクッと音がするようだ。
柔らかい肉と衣の感触で口の中が美味しさで一杯になる。
もちろんヒレカツもおいしいし、カツサンドもおいしい。
秘密のB級、美味しい店見つけたぞと人に自慢すると、
「知ってるよ」ってよく言われる。そういう店だ。
普通のものを普通に食って美味しい店っていいよね。

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青柳
住所 大阪府堺市堺区向陵東町2丁2-3
電話 072-252-9993
営業時間 昼 11:00〜2:30
     夜 17:00〜21:00
定休日 水曜日

毎週水曜は食べ物に関する話です。
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2009年10月20日

最近夢中で読んだ本の話、司馬遼太郎、太宰治

最近は図書館で本を借りる事が多くなった。勿論、お金の節約という意味が
大きいが、図書館も知らないうちに非常に便利になっている。
ネットで市内の全ての蔵書が検索できて、そのまま予約できるし、それを近くの
図書館で便利に受け取ることができる。
いつものようにアマゾンで検索して購入するかわりに、図書館で検索して
借りてしまえばいいのだ。
そして、何より一番便利なのは、読んだら返してしまえるという事だ。買ってしまうと
捨てるのはもったいないし、保管するのは場所が大変だ。我が家も本の置き場に困って
しまっている。そういう意味では何重にも得策なのだ。

司馬遼太郎、「街道を行く二十、『中国蜀と雲南のみち』」
この春に雲南に行ったばかりなので、これが目について直ぐに借りてしまった。
蜀の国、四川省成都も行った事がある。諸葛孔明を祀った武候祠や杜甫の草堂跡も
行った事があってなつかしい。
しかし、こんにゃくが四川からきたものだという事は知らなかった。
この地でもこんにゃく玉をつくって食用にしているのだろうか。
今度、又行ったら確かめてみないといけない。
雲南の地も懐かしい。
あの昆明池は鄭和にもゆかりの池だという話は初めて聞いた。
昔から、僻地ではあったが豊かな地だったのでいろいろな逸話が残っているのだ。
盧溝橋に似たアーチ橋もいろんなところで見たなあ。
又、四川や雲南に行きたくなってしまった。

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太宰治、「晩年」
この本は図書館でなくて、古本屋で手に入れたものだ。手に取ると、ページが切っていない。
全くのまっさらだ。太宰治、「晩年」といった有名な本でこういうのは珍しいかもしれない。
昔の人がやったように、1ページずつペーパーナイフで切りながら読んでいくのは楽しい。
さすがに太宰を一躍有名にした本だけあって、するどく切り裂くような文章だ。
何とも強烈な感性は魅力が一杯だ。

「葉」
死なうと思ってゐた。ことしの正月。よそから着物を一旦もらった。お年玉としてである。
鼠色のこまかい縞目が織りこめられてゐた。これは夏に着る着物であらう。
夏まで生きてゐようと思った。・・・

こんな風に始まるのだ。
短編集だが短編集と思えない。長い長編をよんだような気がしてしまう。
津軽弁って美しいなと思ったりもする。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2009年10月19日

旅の秘密兵器、GPSトラッカー

最近外を出歩くのが楽しい。どこか新しい店に食事に行ったり、
行った事のない場所に行ったりするのが特に楽しみだ。
というのは、正式名称は何と言うのかわからないが、GPSトラッカーと
言えるものを手に入れたからだ。
これは優れモノで、身につけて持って歩くと、GPSの信号を測位して、
ずーと記録してくれる。後で、地図ソフトと合わせて見るとどこを
どう移動したか一目瞭然なのだ。
更にすごいのは、デジタルカメラとこのGPSトラッカーの時間を合わせ
ておくと、カメラの画像に位置情報を嵌め込めるのだ。
例えば、好いお店にいったとして、それを誰かに教えたい時に
その画像を送ってあげればGPSの位置がわかるという事だ。
そして、GoogleやYahooの位置情報サービスとリンクすれば写真を
クリックするだけで地図が立ち上がってくるというすごいことになる。
それでえらい気に行って持ち歩いているわけだ。
しかし、地下や建物の中などはもちろん情報は拾えないし、使い初めに
GPS電波をキャッチするまで時間がかかったりするので、ちゃんと
拾うまで道端でこれを握りしめてじっと立っている時もある。
それに、店の前でしつこく写真をとったりしようとする。
いろいろと不審な動きをするようになってしまったかもしれない。
街でそういうあやしい私を見つけても笑って見過ごして下さい。

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そのうち、このブログでも写真と地図を連動して紹介できるように
したいと楽しみにしています。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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2009年10月18日

露天神社=お初天神

図書館で大阪名所獨案内目録というのを借りた。希少本扱いになっている。
明治28年発行の文庫本のような小冊子で、大型の方は貸出禁止だという。
巻末にえんぴつで誰かが20000円と書いているから値うちのあるものだと思う。
こういうものを見ていると大阪の昔の名所がどんなだったかわかって中々
興味深い。
一番最初は梅田停車場(うめだすていしょん)とある。
当時引かれた鉄道の駅がはいからで珍しかったのだろう。
二番は九階凌雲閣(くかいりょううんかく)、五角形の2層の上に八角形の6層
が積まれた塔だったようで、その高さと特別な存在感で当時の話題を集めていたようだ。
こんな建物是非見てみたいものだ。鬼子母神堂、綱敷天満宮と続くが
鬼子母神堂はよくわからない。
11番目に露天神(つゆのてんじん)というのがあった。
どっかで聞いたことがあるなあと思っていたら、お初天神の事だった。
かの有名な、「曽根崎心中」のお初、清兵衛を祭った神社だから昔は
大変な人気だったのかもしれない。
そんな事もあって、先日近くまでいったのでちょっと寄ってみた。
このあたり、どんどん様変わりしていっている。
何もかもが改装されて新しい。
それに、昔懐かしい食べ物界隈も風前の灯だ。

曽根崎心中、何遍読んでも名文だ。
「此の世の名残。夜も名残り。死にに行く身を譬ふれば、。あだしが原の
道の霜。一足づつに消えて行く。夢の夢こそあはれなれ。
あれ数ふれば暁の。七つの時が六つなりて、残る一つが今生の。
鐘の響きの聞き納め。寂滅為楽と響くなり。鐘斗かは。草も木も。空も
名残と見上ぐれば。雲心なき水の音。北斗は冴えて影映る。星の妹背の
天の川。梅田の橋を鵲の橋と契りていつまでも。われとそなたは女夫星。
必ず添う縋り寄り。二人が中に降る涙川の水嵩も増さるべし」

鐘はどこの寺でしょう。梅田の橋も今はあるわけないし。
昔を忍ぶよすがもなくなってしまってるね。

空堀通りの近くまでいけば近松の墓もあるという。
一度訪ねてみよう。

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2009年10月17日

亀を見て蓮を思う

ウォーキングをしていたら、疏水で亀を見た。何匹かが水面に上がってきていて
気持ちよさそうに泳いでいる。
可愛いのでしばらく見ていた。
亀が泳いでいる、ちょっと緑色に濁った水面を見ていて、中国の蓮の池を思い出した。
中国の古鎮や古邸を廻ると殆ど門の前に蓮池がしつらえてある。
風水の考えで池を配するのと、防犯や防火を兼ねているのだろうと思う。
そして蓮は縁起がよいのかよくはわからないが、中国人は非常に好んでいる。
ちょっとした池や水路があるとよく蓮が植えられているし、蓮を特別に育てている田も
ある。
そして水の中には鯉や鮒を放して飼っている事が多いが、亀などもいる。
魚は余るという字と同じ発音だから縁起がいいし、亀は長生きだから縁起がいいの
だろうか。
それでちょっと、亀に蓮を配して画を画いてみた。
水中のモノを画くのは難しい。
蓮を画くのもこれまた難しい。
研鑽あるのみだ。

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先日行った、安徽省の世界遺産、宏村の入口の門にも見事な蓮池があった。
小学生が沢山きて写生をしていた。

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潜口村の旧家の前庭の池だ。

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呈坎村は八卦の陣でできたいる。一度入ったら同じ所には絶対出られない。
ここの蓮池を配した庭園が見事だなあと思いつつ中に入ってみたら
結局、ここには戻れず、1kmほど離れた出口にたどりついた。

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2009年10月16日

ワインを開けたら

毎日晩酌をやっている。殆どは焼酎か日本酒だ。
毎晩似たような酒を飲むのも特に異論はないのだが、たまには違うのを飲んで
みようと探してみた。
ワインがあった。ボルドーだが白だ。まあいいか。
GRAVESとあるが、その地の有名なシャトーのものではなさそうだ。
まあ、たいしたものがうちにあるわけはないので、飲んでみた。
白といってもかなり色がついている。あじも変わった味だ。ワインと言うよりは
シェリーなどに近い味だ。
飲んでいるうちに好きになっていた。「これはええわ」
どんどん飲んでしまう。
それで思った、ワインと言えば赤と白どっちが好きなんやろ。
よく考えたらどっちでもいい。
料理によるかな?それもどっちでもいい気がする。
赤でもいろいろあるし、白でもいろいろある。いちいち食べ物に合わせてたら
面倒なだけだ。酒に合わせてたべものがあったほうがいい。

「酒について」というキングズレー・エイミスという名著があって、その中の
ワインの事をかいた部分では、赤ワインは肉料理で、白ワインは魚料理でと
きめつけるのは愚かなことで、どんな料理であっても自分の好きなワインを
飲むべきだといっている。例えばこんな話もある。
「・・・『ロシアより愛をこめて』の映画の中で、ある男がオリエント急行の
食堂車でこの『ルール』を破って魚に赤を注文したとき、それが敵方の一人と
見抜かなくてはいけなかった、ボンドが軽い調子で、それ以上の説明は抜きで
述べている程である。じつはボンドが考えなくてはいけなかったのは、この男
がかなりの独立心を持った手ごわい相手であるということだったのだ。私自身
は赤をどんな魚の時も喜んで飲むし・・・・・」

どうでもいいけど、たまたま変わった味のワインに巡り合ったという話。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。
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2009年10月15日

組曲、「展覧会の絵」

画から音楽が聞こえる気がする時がある。
怒涛のような激しさであったり、雄大な響きであったり、悲しみに満ちた
音楽であったりする。石濤の水墨画などは、静寂だ。静謐な静寂が
立ち込めて、せせらぎや鳥の声だけが聞こえるかのようだ。
そんな音楽を感じさせる画を画きたいものだが、なかなかそうはいかない。

レコードを見ていると、ムソルグスキーの「展覧会の絵」というアルバムが
あった。ムソルグスキーが友人ヴィクトル・ハルトマンの遺作展によせて
書いた組曲だそうだ。

こびと
古い城
チェイルリーの庭
ブイドロ ポーランドの牛車
卵の殻をつけたひなの踊り
サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ(金持ちのユダヤ人と貧しいユダヤ人)
リモージュの市場(言い争う女たち)
カタコンブ(ローマ時代の墓)
パーバ・ヤーガの小屋(めんどりの足の上に立つ小屋)
キエフの大きな門

私の好きな田舎の田園の牧歌的な風景が描かれてる。
管楽器の音が実に印象的だ。
それぞれの風景が目の前に浮かんでくるかのようだ。
豊かな自然があって、人の暮らしがあって、いろんな人たちの語らいがあって、
動物がいて、旅があって、
こんな風に音楽が聞こえる画を描いてみたいものだ。
このアルバムは原曲のピアノ曲をラヴェルが管弦楽曲に編曲したものだが、
私は管弦楽曲の方が好きだ。
そう言えばこの曲はロックでも演奏されていた。エマーソン、レイク&パーマーという
バンドだ。又、聴きなおしてみなくては。

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毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2009年10月14日

これぞあじあの味、プノンペンそば

ずっと以前、ラーメン食べ歩きに凝っていた頃、堺にある「プノンペンそば」の
噂を聞いて食べに行った事がある。トマトの入った野菜たっぷりの麺でおいしかった。
その頃は、中国やベトナム、タイ、カンボジアなどアジアの国々のどこにも行った
事がなくて、だから「あじあん」な食べ物も知らないし興味もなかった。
今は違う。プノンペンには行った事はないが、シュムリアップにあるアンコールワット
遺跡に行って感動した。カンボジア料理も勿論食べた。
それで思い出した。「プノンペンそばにもう一度行ってみよう」
メニューは、「プノンペンそば」一品のみ(1000円)。いかにこだわっているかだ。
オプションは、やきぶた追加200円、麺追加150円、野菜追加だと400円となっている。
こだわりの杓子菜とあるが、野菜に注力しているのがよくわかる。
常連さんのような二人連れが入ってきた。
「私はそば。あんたは好きなもん頼んどきや」といいながら一人がトイレに行った。
「私は、そば抜きでご飯をつけて」
なるほどそういうオプションがあるのだ。そば抜きだから名前もプノンペン。
この味だったら野菜スープで食べても十分おかずになる。
目の前で杓子菜、セロリ、トマトを大型のフライパンでジャーンと炒める。
「あじあんやなあ」
にんにくの香りと濃いめのスープがおいしい。
杓子菜という珍しい野菜にこっているそうだ。
セロリもトマトもにんにくもすべてこだわりの品という。
その味わいもいいが、私にとってはあじあんテイストなところが一番だ。
カンボジア料理というわけではないが、あじあ風こだわりの逸品だ。


そばが来るのを待っている間に煙草に火をつけた。
となりのおばさんがすーと席を立って奥の席に移動した。
「煙草がいやなんや」とすぐにわかった。
煙草やめてくださいと直接言われるより、よっぽどこたえました。
すみませんでした。

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プノンペンそば
住所 大阪府堺市堺区中之町西3丁2-33
電話 072-238-3287
営業時間 11:00〜19:30頃 (売り切れごめんと書いてあります)
定休日 毎週木曜日と第3水曜日)

毎週水曜は食に関する話です。
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2009年10月13日

最近夢中で読んだ本、張岱、色川武大

張岱、「陶庵夢憶」
 張岱は明末、清初の頃の文人、史家である。号は陶庵という。
 「明朝瓦解までの前半生、およそこの世にある美しきもの、
  楽しきもの、愛すべきものはこれをとことん貪って飽くことを知らなかった」
 本のカバーにこんな風に書いてある。
 ありあまる財産がありながら科挙の試験も受けず、あらゆる贅沢を尽くすだけの
 暮らしだったけど、明の瓦解と共に財産を全て失ったという。
 そんな食うにも事欠く暮らしの中でも、まるで今見てきたかのように生き生きと
 書きつづられたのがこの本だ。
 上海の近く紹興の人だから、良く行く所が舞台になっている。
 杭州の賑わい、西湖の話。
 南京の秦淮河に遊ぶ話。昔は遊興の巷だ。
 鎮江の金山寺。夜中にいきなり乗り込んで僧たちをたたき起し、観劇さわぎだ。
 茶は水が第一と言う。この茶はどこの名水で淹れるべきとたちどころに言えるし、
 飲んだ茶がどこの名水で淹れたかをたちどころに言いあてる事ができたそうだ。
 「香雪酒」ってどんなのだろう。紹興酒の一種だろうけど。
 「蘭雪茶」ってどんなのだろう。

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色川武大、「あちゃらかぱい」
 浅草芸人の世界だ。
 エノケン、バンジュンといえば名前くらいは知っている。
 土屋伍一、林葉三、清水金一といわれてもわからない。
 戦中戦後のどさくさ時代。
 芸人の暮らしははちゃめちゃだ。金はなくても使いたい放題。
 男と女もくっつき放題。しかしどこか悲しい、結局は破滅しかない。
 愛すべきデカダンスの世界なんだろうなあ。
 
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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2009年10月12日

雄勝硯はすばらしい

水墨画を画くのに中国のいわゆる端渓硯を使っているが、どうも使い勝手がよくない。
使い方が下手なせいもあるのだろうが、丘といわれる墨を磨る部分の形と、
磨った墨液を貯める池の部分の形のバランスや好みがあるのだろう。
今は筆でも墨でも、日本の方が良い物が多い。もしかしたら、硯にも日本でに
良いのがあるのではないかと考えた。
それで調べると、宮城県の雄勝というところに良い石がとれて良い硯があるというのが
分かった。しかし、わざわざ買いに行くのは面倒だ。
ネットの通販とかはちょっと気が進まないし、大阪や京都で専門店に行ってもよくわからない。
それで、思い切って直接電話してみた。
快く応対してくれる。すぐに送ってくれるそうだ。
「使って、気に入らなかったら取り換えるから」と実に良心的だ。
「蓋は要りますか?」と聞くので、蓋は飾りだと思い、「実用本位だから必要ない」
というと、「ちょっと席を外す時、墨が乾かなくて便利ですよ」と言う。
「なるほどそれは気がつかなかった。それはええ考えやね。蓋つきで下さい」
楽しみに待っていると、
二日後にもう届いた。
なかなかかっこ好い。原材の雄勝石で造った文鎮などもつけてくれている。
硯の良し悪しは私には難しい。
指で撫でて表面の滑らかさを見なさい。
とか、水を吸わないほど良いんだよとか教えられた程度だ。
この硯、色も姿も良い。存在感がある。
縁の自然な欠けが味になっている。そして、その欠けにもぴったり合うように
蓋が造られている。
伝統工芸士の技なのだ。
水墨画なので、あまり一度に沢山墨を使わないから、これくらいの小型のものが
使い勝手が良さそうだ。それに、丘や池の具合が使い易すそうだ。
さっそく墨を磨って見た。
なかなか感じが良い。

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文房四宝といっても、今や日本でも優れたものがあるのだ。
大事に使っていこう。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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