2010年03月31日

蘇州古園の旅ー16

蘇州古園、盤水門
寒くなってきたので、入り口の門の方に引き返していたら、番人のような人が来て、
「門を閉めるから早くでろ」という。やはり本当は閉じているんだろう。
それにしてもパラパラではあるがこんなさびれた所に見物客がくるというのが面白い。
車に乗ると温かさが有難い。
車は「盤水門」に向かう。有名な楓橋夜泊の楓橋や寒山寺、拙政園などは前に蘇州に来た時
に行った事があるから、今回は別のところに行こうとしている。
そういえば前回も老師と一緒だった。大分前のブログにも書いたはずだ。
老師の友人の娘さんの結婚披露宴に無理やり参列させて頂いたのだった。
昔の日本の披露宴のようにいろんなイベントが用意されていて盛り上がっていた。
新郎新婦とは何の関係もないけど、日本から来た客人として大事にしてもらって感激だった。
「実に面白い経験やったなあ」
盤水門というのは、蘇州駅からほぼ真っ直ぐ南に行ったところある。多分歩いたら30分強
で行けるのではないかと思われるが、今日は車なのでらくちんだ。
その名の通り水門だ。
入り口まで行って驚いた。えらい大きな公園だ。テーマパークのように見える。
「えらい作ったもんやなあ。ちょっと前までこんなもん全然なかったで」
老師が驚いている。
場所から言うと、太湖から見ると蘇州中心部への入り口付近にあるから、水郷蘇州の街の中に
網の目のように広がっている疏水の水の量を調整する第一関門の水門だったのかもしれない。
それにしても昔からこんなに建物や庭園があったのだろうか。
木瀆の素朴な古鎮の風情に慣れてきた目にはすごい違和感だ。
「昔日本軍が来た時にここを占領して、修復もしたようやで」
老師はあくまでも日本贔屓だ。
「まあ、あの水門のあたりに、昔の面影が残っているだけやね」
嘆きつつそちらに向かう老師も、大きくなりすぎた庭園の中で道がわからなくなってしまった。
どうやら出口に来てしまったらしい。
「ここからは言ってもええか?」と番人に聞いている。
なんだかんだと言いながら強引に入ってしまった。

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2010年03月30日

蘇州古園の旅ー15

宝帯橋
気になっていたのは老街の入り口の所に店を出していた胡桃屋さんだ。
「胡桃ってこんなに種類があるのか?」と驚くほど、いろいろな胡桃が袋に詰めて並べてある。
「どれもおいしそう」生で獲って来たやつを家で軽く煎って持ってきたのだろう。
焼き加減も不揃いだ。まあそこがいい。
「これを20元分下さい」と指をさした。おっちゃんが袋に入れて重さを測っている間に、
「ちょっと味見していいですか?」と一つ齧って見た。と言っても胡桃だから、ちょっと
めんどくさい。がりっと齧って固い殻をむしりとらないといけない。
ちょっとえぐみが強そうだ。「こっちに変えてくれる?」と少し小振りのに変更した。
それも食べてみると、こちいはえぐみがなくておいしい。
ケーキを食べている時のような味と香りがする。
それを持って車に乗り込んだ。
次は私のリクエストした。「宝帯橋」に行くのだ。有名なところではないらしいし、良く行く
ところでもないらしい。案内してくれている老師の友人の妹さんも先生も大体の方角は
分かるのだろうが、どこをどう通って行くのか分からないようだ。電話して一生懸命聞いて
くれている。やっとわかった。車は一旦蘇州市に向かい、蘇州市の西南の方に向かっているようだ。
だんだん郊外の住宅街になってくる。川が太湖に流れこむ河口にちかいのだろうか。
海辺にやってきたという雰囲気がしてきた。
住宅街をぐるっと回り込んで堤防を走るとそのつきあたりに「宝帯橋」と書いた建物があった。
「おっ、閉まってる?」春節休みかと焦ったが、よこの扉が微妙に閉まりきっていない。
老師は強引にそこを明けて入っていく。中にも人がいるから大丈夫なんだろう。
ちょっと小振りの橋があった。
私は、前に「雲南、元陽、建水の旅」で紹介した「双龍橋」とか北京の「盧溝橋」のような
橋を想像していたが、形は似てはいるがかなり違うものだった。
「これは唐の時代からあるものだよ」と老師は教えてくれるが、
かなり修復したものらしい。当時の雰囲気を残しているのだろう。
土手の橋の門の所から川口の中の方へ伸びている。橋といっても今はもう渡っていく
向こう側はないのだ。行った先に仏教か道教かよくわからない寺がある。僧もいるようだ。
橋の下を時々、荷物を積んだ川船が通っていく。
おじさんとおばさんと子供、家族で荷物を運んでいるようだ。
川の中は中洲になっていて、蘆が生えている。
ところどころに漁をする為にしかけているのか、養殖用なのか、忘れられたままなのか、
定かには分からないが、それでも良い感じに網が見える。
「これも画になるなあ」
それにしても寒くなってきた。

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2010年03月29日

蘇州古園の旅ー14

砂糖黍の汁
少し肌寒いが天気は良い。かなり歩いたので体が温まってきた。
又、賑やかな所に出た。多分、このあたりが、観光地の中心地なんやろうなあと
思わせる賑わいだ。ちょっと歩けば直ぐに人に当たる。露店のおじさん、おばさん
から声がかかる。
「安いで、安いで」、「美味しいで」、「こんなんどや」
どこに行っても疏水がある水郷の街だ。ここでは、疏水を廻る観光舟まであるようだ。
紅い提灯の舟が手こぎでゆっくりと流れている。
「これ美味いで」
いきなり老師が、露店のおっちゃんのところに近寄って行く。
おっちゃんは何やら機械に押し込んでハンドルを力を込めて回しているのだ。
機械に押し込まれて惹きつぶされたカスがその前に山のようになっている。
どうやら竹の棒のような砂糖黍を20cm程の長さに切りそろえて機械に押し込み、その
汁を絞りだしているようだ。
「現搾甘藷汁」と書いてある。そのまんまや。
「天然食品」とも書いてある。その通りやなあ。
「飲みたいなあ」と言うと、老師が買ってくれた。
1杯3元だから50円弱、このカスの量を考えると安いといえるだろう。
グリグリ回しているハンドルの下のほうに汁がたまる場所があって、そこの蛇口の
ようなものを捻るとジュースが出て来るという仕掛けだ。
「甘い」
自然な甘さで、濃厚すぎず、薄すぎずでおいしい。えぐみもなくて飲みやすい。
飲みながら歩いていると、時代劇の扮装をした若い男女が集まっている。
「映画かテレビの撮影かな?」と思って良く見ると、あちらにもこちらにもいる。
俳優ではなくて普通の若者達だ。貸衣装屋が近くにあるのだ。
呉越の話ととか三国志とかは中国では何度も映画やドラマになっている。
そういう役柄に成りきって写真をとるのだろう。

さてぶらぶらしている間にぐるりと一周したようだ。
元のところまで戻って来た。車を待っている間に胡桃を買わなくては。

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2010年03月28日

蘇州古園の旅ー13

木瀆老街散策
ほろ酔いかげんで店から出ると木瀆の老街だ。老街をぶらぶら歩きするのは気持ちが良い。
木瀆と言うのは、水郷の古鎮ということで一応観光地ということになっている。
だからだろうか観光客らしき人も多いが地元の人のぶらぶら歩きも多いようだ。
特に何か目立ったものがあるわけではないが、今は修復、再建、再構築の手が入った古鎮
が多いのでとうしても「作られた古さ」を感じてしまうが、ここは全く自然のそのままだ。
石家飯店から奥の方にしばらく行くと、疏水があって石橋がある。その向こうの方、疏水に
そって賑やかな通りが見えている。

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この橋が良い。よく中国の画に出て来る台形状に中央が盛り上がったカクカクとした形だ。
橋の袂で老人が二人何かを食べながら喋っている。将棋をしている人達もいる。
疏水の両側に並んでいる家は、古いのもあり、やや新しいのもありでばらばらではあるが
「いつか見た懐かしい景色」のように思える。

疏水は生活排水が流れ込んでいてゴミが浮いているが、濁ってはいなくて透明感がある。
近くの太湖から水を引いているのかもしれない。
そして家並みや緑が水に映ってその透明感を際立たせている。
ここでは時間がゆっくり流れていそうだ。

通りでは、蘇州名物の臭豆腐を揚げている店があって、遠くからでもその独特の匂いで
直ぐにそれとわかる。それほど格別に臭いのだ。
もう少し歩いて行くと、少し人通りが少なくなった。
「この家は、○○時代からある古い家だよ」とか、「この木は古いねえ」とか
老師は故郷の街を解説しながら歩いてくれる。
ちょっと横を向くと、麺が干してある。
もう少し歩いていると、老婆が座っていた。

この隣に座って暫く時を過ごしたいものだ。

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何も特別なものはないかもしれないが、何か豊かで心温まるものがある街だ。

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2010年03月27日

蘇州古園の旅ー12

石家飯店の昼食は
店内は庶民の大食堂と言う感じ、私の大好きな雰囲気だ。
真昼間だが、どの卓も家族連れやら、仕事仲間、友達同士、いろんなグループで
満員だ。ワイワイと大声で喋りながら食事している。
新店に席がなくてよかった。あそこならきっと個室か大部屋でも雰囲気がお上品だっただろう。

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「ビールたのんでいいですか?」酒飲みは私だけのようなので遠慮がちに頼む。
付き出しは漬物。すぐに鴨の胆が出た。どちらも旨い。ビールのあてにちょうどいい。
「鴨の胆と言えばファグラやないか。贅沢やなあ。山の上に鴨おったけであんなやつかなあ」

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青梗菜のような青菜の炒め物も程良い味付けだ。中国料理ではあっさり系といえる。

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「これはフグやで」、「えっフグがあるんですか?」思わずびっくりしたが、
実はこれが巴(魚編)肺湯(パーフェイタン)と言う、「美食家」で石家飯店ではこれを
食べると言うそのものであったが、その時は老師に騙されてしまった。
真ん中の丸いのがそもそもの魚の胆なのだ。
「これ貰ってええか?」とまんまとその一番美味い所を食べられてしまった。
「昔はこんな胆が一杯入ってたんやけどなあ」
それにしてもねえ。

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豆腐も甘辛い味付けでおいしい。

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「これが毛沢東が好きだったと言う豚肉の旨煮や」
所謂、東坡肉という料理で蘇東坡が考え出したものと言われている。
豚肉の塊がとろとろになっていてしかも油濃さが比較的控えめで美味しい。

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ここらへんになるとお腹が一杯で入らなくなってきた。
これは魚のスープ。川魚の小骨があるが味は淡白でおいしい。

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いや素晴らしい昼食だった。
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2010年03月26日

蘇州古園の旅ー11

蘇州郊外の老舗、石家飯店へ
手元に、蘇州の作家、陸文夫と言う人が書いた、「美食家」という本がある。
呉越の時代、宋の時代、明清の時代、ずっと文化の爛熟の地であった江蘇の地
の美味しい物の食べ方はどうやとか食通はどこにどうこだわるかといったことを
文化大革命前のある食通の暮らしぶりを通して描き、そして文革で贅沢として
否定してしまった食へのこだわりがやはり大事な文化であったことを書いた楽しい
本があるが、その冒頭のあたりに、
・・その蘇州の食通一日はまず朝起きたら一番に、「朱鴻興」に「頭湯麺」を食べに
車を走らせなければならないとある。麺湯が濁る前の一番の麺を食べなければならないし
それも、ゆで方がどうだ、汁がどうだ、油はどうだ、具はどうだ、麺一杯で驚くほどの
指示が飛び交うのだそうだ。その後は、茶楼に上って、茶を飲み、点心を食べながら
昨日の反省とこれからの計画を建てる。もちろん何を食べるかということだ。
その時、近場の料亭に飽きたら、ちょっと足を延ばして木瀆に行って、「石家飯店」
で飯を食うかと言うような展開になっていくのだそうだ。・・・
「「石家飯店」というところに飯を食いに行こう」
「あそこは蒋介石の奥さんもよく食べに来たと言う有名な店なんや」と老師が言う。
「もしや本で読んだあそこか?」と期待が踊る。「そこ聞いたことありますよ」
「ぜひお願いします」
老師の友達は仕事に行ってしまっているので、その妹さんの案内で、「石家飯店」へ
様子がおかしい。「満員で席がない」のだそうだ。予約してないんかいな。
妹さんが電話をしている。「老街の旧店なら席があると言っている」と言う。
「そっちの方がいいです。そちらにいきましょう」
大通りから老街の入り口で車を降りる。人が沸いている。
いきなり果物や木の実の露店がびっしりだ。「おいしいそう」だ。
「あの胡桃、帰りに絶対買おう」
そこから50メートルほど、人をかきわけて歩いて行くと、「老字号」の看板がある。
一応政府認定の老舗の看板だ。

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2010年03月25日

蘇州古園の旅ー10

ちゃっちゃと下りましょう
とうとう山頂の塔が見えるところまで来てしまった。日中友好の記念碑がある。
「ちょっとここで写真とってよ」老師は日中友好に関心がある。
「ずっと前に日中友好に尽くしたある人を案内してここに来たんや」
もう時間は眼中にないようだ。「大丈夫ですか?」、ちょうど下で待っている人から
老師に電話が入った。「直ぐ下りるから」と言っている。
「大丈夫、すぐに下りるから、皆待っててくれるよ」
「ここまで来たからあの塔まで行こう」
まだ行くのだ。
山頂は塔を含んだ大きなお寺になっている。ここまでくると参詣する人達でごった
がえしている。
「あそこに登ったら景色がええんやで」山頂を廻る岩の上の道に登って見る。
しかし、安全の為の防護柵があってあまり視界はよくない。
「昔は蘇州の街も、太湖も一望できたんやけどなあ」と老師は残念そうだが、
蘇州の街を遥かに見下ろしていると呉の王様になった気分だ。
中央の門をくぐって、線香の煙がたちのぼる境内に入ると僧坊のようなところもある
大きい寺院であった。右手の方にいくとあの塔が聳えている。
中国らしく、そり屋根の塔だ。
「あっちが王様が来た時食事をする建物で・・・・」
老師はすっかり想い出モードになっている。
又電話だ。
こんどはちょっとあわてて、「わかった。直ぐ下りるから」と言っている。
ちょっとあの門までと言って登り始めてからほぼ1時間は経っている。
案内してくれていた市政府の友人は大事な会議があるから悪いけど先に帰ると
いう電話だったのだ。
「やっぱりなあ」
さすがに帰りは急行モードだ。山道をすたすた休まず降りて行く。
山中に畑があった。寺の僧坊で賄いをするための野菜などを作っているのだろう。
「鶏や鴨も食うんやなあ」
一気に下まで降りてしまった。
皆さん笑って待っている。
「さあ、昼飯を食いに行きましょう」

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2010年03月24日

蘇州古園の旅ー9

次は霊岩山寺へ
この辺を車で走りながらずっと気になっていたのは、山頂に見える塔である。
なだらかな丘の緑が一杯の先の方に丁度好い具合に塔がちょこんと立っている。
「あれも画になるなあ」と思いながら車がそれを見える位置に来るたびに思っていた。
今からそこに行くのだそうだ。駐車場からはかなりありそうだ。
今度は人が多い。有名な寺なんやなあと思いながら歩く。所謂門前町のようになっていて
道端にいろいろな店が出ていて面白い。日本のようにテキヤはいないが、いろんな食べ物屋
がある。お守りみたいな縁起物を売っている店もある。なぜかサトウキビの束もあるから、
これも売っているんだろう。左手の丘の上に見慣れた塔が建っている。
「あそこまで行くんかな?」
ざわざわしたみちをかなり歩くと、左手に山門が見えた。まっすぐ向こうにも何か庭園の
ようなところがある。
「どっちに行くんやろ」と思っていたら、左にまがって、ちょっと上にある2番目の大きな
山門を指さして、
「時間無いから、あそこまで寄ってから帰ろうか」といいながらすたすたと登り始めた。
あわてて付いて行くが、他の人達はついてこない。
「ちょっと行くから待っててね」と話がついているのかもしれない。
門は中国のお寺によくあるように黄色で塗られている。坊さんも歩いているから、当たり前
だが本物のお寺だ。登り下りする人が多い。観光と言うよりは参詣している人達だ。
「あっ、これ美味いんやで」と道端のおばさんから早速何か買っている。
もう門を過ぎてしまっているが止まる気配はなかったのに、何を見つけたんやろ。
何か漬物の一種みたいだ。細い海藻のような草だ。手でつまんで旨そうに食べている。
「食べて見る?」と差し出すので、手を伸ばした。見た目はめかぶのようで、食べて見ると
漬物らしき酸味と若干醗酵しているようで糸引き感があるが痛んでいるわけではない。
「なかなかおいしいですね」酒のあてによさそうだ。
といいながらも老師はどんどん登っていく。
時々立ち止まって、「蘇州の街が一望できるやろ」
「このあたりが、昔の呉越の時代の呉の国やで」、
「あの運河は、越から送り込まれた女にそそのかされて、呉の王様が造ったんや」
だんだん又、目が少年になりつつある。
「時間は大丈夫かいな」

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2010年03月23日

蘇州古園の旅ー8

天平山の静かな空気
広い庭園の中に池がある。庭園の木々と古びた建物、背後の山がこの池に映りこんでいる。
静謐といえる空気が水面に漂っている。
「画になるやろ」老師が言う。
「子供の頃、半日かけて自転車こいでここまで来て、ずっと写生したり、ぼんやり考え事
したりして一日過ごしてたんや」
目が遠くを見る目になっている。東屋を指さして、
「この椅子になあ、一日座ってたんや」
「青春時代を思い出してるんやろなあ」
これでこの山一面が紅葉したらどれほど美しいだろうと思った。紅葉の季節に又是非来たい
ものだ。
観光地としてはマイナーなところかもしれなくて、観光客は少ない。
声高に説明するガイドもいなくて静かだ。
「池の中のあの橋は、昔は飛び石だけだったんやけどなあ」
安全の為だろうが、こんなにかこってしまうと風情がない。
「馬にのらんかい?」と声がかかる。
自然に飼っているというよりは、観光用に乗馬させるのだろう。
「乗るかい?」と老師は完全に子供になっている。
「いや、やめときますわ」
それより、馬は画の中によく登場するから写真にとっておいて姿かたちを練習するネタに
しないといけない。
「この山の岩が変わっているやろ」
指さす方をみればなるほど、にょきにょきと岩が不自然に突き出している。
「そろそろ行きましょうか」
いいところではあるが、このままだといくらでも時間が経ってしまいそうだ。
「よし、次行こ」

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2010年03月22日

蘇州古園の旅ー7

蘇州郊外、天平山へ
人でごったがえす出口付近できょろきょろしていると、向こうの方で老師が手を振っている。
「やあ、いらっしゃい」
「友達に案内を頼んどいたから、ちょっとこっちで待っとこう」
「えっ、そんなんええんですか?」
「長いこと会ってへんやつやけどなあ、昨日電話したら引き受けてくれたんや」
「今日は平日やから、仕事あるんちゃうんですか?」
「大丈夫。大丈夫」、「市政府のえらいさんらしいで」
こういう感覚がまだしっくり理解できない。
昔馴染みの友達やから助け合うのがあたりまえという世界みたいなのだ。それはわからん
でもないが、急に、「あした頼むで」と電話されて、それでも機嫌よく助け合えるという
のは中国ならではの感覚ではないだろうか。
私の感覚では、よっぽど親しくないと無理は言えないなあと思うし、いくらなんでも
「今日の明日は勘弁してくれ」と思ってしまう。
こういう世界は助かるけど、ちょっと怖い。
それでも、友人と言う人が車でやってきて、
「宜しくおねがいします」
車の中では、老師とその友人で楽しそうに今日の予定を話し合っている。
車はどうやら蘇州駅から概ね北の方に向かって走っているようだ。
郊外らしき一帯をすぎて小ぢんまりした商店街のようなところについて、ある事務所に
その友人が入って行った。ここでその人の妹さんも合流して一緒に案内してくれると
いうことだそうだ。
どんどん世話にならんひとが増えていく。「大丈夫かいな」
まわりは低い丘陵がつづく。空は晴れて、どこまでも青い。
「ここはとっておきの場所やからな」と老師が言う、天平山に着いた。
大きな庭園がある。山の麓が大きな庭園になっているのだ。
「今日は行くとこ沢山あるし、時間ないから山には登らんと庭園だけにしとこ」
「「范仲淹」って有名な人を祀る庭園やで」と教えてくれる。北宋の時代に活躍した政治家で
文人だそうだ。憂国の政治家として今でも尊敬されているという。
「あれ見てみ」、なるほど「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」
とある。
庭園の中は木が目立つ。「ここは紅葉で有名なとこなんや」
なるほど楓の木が多い。残念ながら紅葉の季節はまだまだ先だ。

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2010年03月21日

蘇州古園の旅ー6

列車で蘇州駅へ
さて、一夜明けて、上海駅に向かう。
こころなしか人は少ない。春節も終わり頃だから、上海は出る人よりも入る人が多いのだろう。
だから勿論、行きは座席はあるが、帰りは座席が取れずに立ち席で帰らないといけない。
それでも乗れるだけ良い方だと言う事だ。行きのチケットをよくみると1等と書いてある。
「ラッキー」だ待合室も良い方を使える。さすがにガラガラだ。
それにしてもちょっと腹が減った。売店くらいはないかと目で探すが、待合室に入ってしまったら
何もない。軟座の待合室でも何もないんかいなとよくよく見渡してみたら、2階に喫茶店の
ような表示がしてある。それで登ってみたら確かにあるが、従業員だけで客は一人もいない。
「何か食べるものある?」と聞くと、「セットメニューだけ」という。こういうところの麺も
粥もおいしかったためしはないからサンドイッチにした。コーヒを飲んでいると、出発20分
前の放送があった。ゲートが開いてホームに降りれるのだ。
「和諧号」、動車と言われる列車で日本の東北新幹線に酷似している。かものはし形だ。
始発駅だから既に列車は待機している。チケットの座席番号を確かめながら中に入る。
2等車だったら、車内は日本の新幹線と殆ど全く一緒だが、1等車はグリーン車とは全く違う。
2等車を少しだけゆったりしただけの感じだ。だからチケット代も少し高いだけだ。
何席かおきに向かい合わせのシートになっていて、テーブルもあって使い勝手がいいが、
その場所を指定して買うのはほぼ無理のようだ。今回も、欧米人の4人連れが、席は連番の
はずなのに場所はばらばらに座っている。私の隣は中年の中国人女性だ。発車の時間がきても
(ちなみに発車のベルはならない。いきなり静かに動き出すのだ)ずっと電話をしている。
なんだかんだと言っても列車は満員になってしまった。立ち席の乗客がいないだけだ。
今日は実に天気がよくて気持ちがいい。列車は高速で快調に走っている。
景色はとりたてて珍しいものはなくて普通の郊外の景色のように思える。それでも列車に
のったら旅の気分になってつい外をじっと眺めてしまうものだ。
蘇州は車で行った時はそれなりに遠いなと感じたが、列車だと40分弱で、二つほど駅に
とまったら直ぐに着いてしまった。
丁度降りようとする頃、老師から電話が入って、「駅の出口で待ってるよ」と言う事だ。
降りてみて驚いた。「どうしてこんなに客が乗ってたんや」
列車は10分おきくらいにひっきりなしにある。しかも蘇州は南京まで行く途中駅だ。
それでもこんだけ降りるんやから、いつもいつもえらい沢山の人が移動していることになる。
このパワーが中国なんやろね。
出口でやかましく立ち売りしているおばちゃんから、5元で蘇州観光地図を買った。

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2010年03月20日

蘇州古園の旅ー5

昼飯、晩飯
いくらでも居ていたいが、ほどほどに打ち切って昼飯にしないと午後の用事に間に合わない。
「麺でも食うか」ということで近くを探す。
「確かこの辺に」と行ってみた店はやはり春節でしまっている。
「まあ、これでもええか」とその近くの中国料理ファーストフード風の店に入った。
えらく満員だ。満員店の常識か、席の無い人は食事が終わりそうな人を物色して
その横に立って待つみたいだ。うろうろしていたら老師が食券を買い終わってきて
「上海はまかしとけ」と言いながらちゃっちゃと席を見つけてしまった。
麺と生煎、饅頭を焼いたようなモノだ。うまいけどちょっと脂っこい。
元気だけもらってお腹は一杯だ。

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それで、老師について昼の用事を済ませると、老師は
「先の蘇州に帰っとくわ」ということになった。やはり春節でなにかと不便な上海より
故郷の方が落ち着くのだろう。私はそんなに急に舵をきれないから、予定通り明日蘇州に
向かう事にした。
これで晩飯は、妥協なく辛い物を食べる事ができる。
それでは、今のところ一番気に入っている、「黒三娘」に行こう。
この表の感じがいい。昔の中国の田舎の居酒屋に入って行くみたいだ。

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ビールを頼むとまず出て来るこの豆がおいしい。癖になる味だ。

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いつもの折耳根、辛くてこれが大好き。

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今日はちょっと違うものを頼んでみようと、貝の一種だ。田螺のようなもの?
つまようじでほじくって食べる。おいしいけどいじいじしてくる。
内臓は食べんほうがええやろなあ。

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メインの水煮魚。これは外せない。辛い。美味い。

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インゲン豆も初めて頼んでみた。うまい。

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烏賊と蝦と野菜の唐辛子炒めみたいなの。これも好きな料理だ。

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店名 黒三娘仙霞店
ジャンル 四川料理
住所 上海市长宁区安龙路515号
電話 21-62421177
営業時間 9:00-
定休日 なし
メニュー 中国語
言語 中国語
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2010年03月19日

蘇州古園の旅ー4

上海古玩城
「どこ行こ?」
「骨董の店知ってますか?」、「知ってるよ」
「じゃあ、そこに行きましょう」
古玩城という骨董屋が集まっているビルについた。
「何じゃ、これは」ビルの入り口は爆竹のかすだらけだ。足の踏み場もないくらいだ。
春節さわぎで連日爆竹を鳴らしてたんだろう。誰かがまだ使えそうなのを探していた。
中に入ってしばらくすると又、爆竹の音が聞こえてきた。きりがないね。いくらでも
やる気みたいだ。店は半分くらいは閉まっている。まあ、春節やからしょうがない。
ひっそりした中を気が向くままに冷やかして歩く。
「えらい高いなあ」
東京や大阪の高級な骨董屋街にきたみたいな感じだ。どれも驚くほど高い。
「上海は今バブルやからなあ」、「こんなんがどんどん売れるんやで」
篆刻の石もびっくりするほど高い。書画もそうだ。
時々話も出来ない程うるさく爆竹の音が表から聞こえてくる。廊下もひっそりして
薄暗いが、奥の方に行くと、明るい所にでた。人が集まっている。
ビルの中の広場のようになったところに臨時の露店市みたいなのができているのだ。
画家や書家が来て、縁台の上に作品を広げて売っているのだ。
その場で画いている人もいる。要望があれば書こうという人もいる。
ためつすがめつ見ている人もいるし、じっと解説を聞いている人もいる。
「これは楽しい」
「こういう所で売る身にはなりたくないなあ」と言いながらも老師は楽しそうだ。
冷やかしながらどんどん話に入って行く。芸術家というより、まるでバイヤーだ。
「話がわかってそうな人」が相手と思って向こうも熱が入る。周りの人も楽しそうに
聞いている。
とうとう値切り始めた。「ひとついくら?」、「○○円」、「▽▽円にしてよ?」
「そんなんあかん」、「ええやんか」、「いやあかん」
「そんなら二つで□□円でええやろ」向こうが黙ったままなのを承諾と解釈してとうとう
買ってしまった。
「ほんまに欲しかったんかいな」、「引っ込みがつかんようになっただけ」
どちらかはよくわからない。
実に大陸的であった。

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2010年03月18日

蘇州古園の旅ー3

上海朝の散歩
昨日、晩御飯を食べに行く前に、「蘇州に明後日行こう」と決めた。それで、ホテルに
戻って、「チケット手配できる?」と聞いたら、南京西路にある旅行社まで行けと言われた。
しょうがないから食事前に行ってみたら、これも春節で閉まっていたのだ。
「しゃあないなあ、駅まで行かんととられへん」
知り合いに頼んで駅まで行ってもらうことにした。「とれればいいが」
さて今日は昼過ぎに老師が甫東で大事な用事がある。「それまでどうしよう」
甫東なら、「呉昌碩記念館があるんで、行ってみますか?」ホテルの服務員に大体の
場所を調べてもらって地下鉄に乗った。
「このもよりの駅ってまだ地下鉄できてないよ」、「途中でおりてタクシー乗るか」
しかし、さっき服務員が記念館に電話してた時誰も出なかった。
「そんな無理して行って、休みやったらどうしよう」、前に行ったときも街はずれで
客は誰もいなかった。
「やっぱりやめて他に行きましょう」ということで、とりあえず、上海博物館に向かう
事にした。
人民広場駅でおりた場所が間が悪くて結構遠くに見える。
「あのホテルは、○十年前にできて当時一番大きくて有名やったんや」早速老師は昔を思い
だしていろいろ教えてくれる。
公園の中で人だかりが見える。中年すぎの男女が集まって何やら談合しているようなのだ。
「あれは自分たちの子供の結婚あっせんの談合やで、お互いの履歴や家柄を持ち寄って
釣り合う相手を探してるんや」
「あんな公園で立ち話でですか?」、「新聞に載ってたで」本当かどうかはわからないが
そういう集団が確かにいた。その横では太極拳をする人。ダンスをする人達。
公園の風景は春節中でもいつもと変わらない。
しかし、道がわからなくなった。
「私が上海語で聞いて見るから。きっと土地の人が親近感がわいて親切に教えてくれるで」
かなりの年配の人に、「○△・・・・」と話しかけた。全くわからない。
老人はうなずいて、「ついてこい」というようなしぐさをした。
「案内してくれるそうやで」
今日は好い天気だ。そらはどこまでも晴れていて凧が舞っている。昨日と違って暖かい。
10分程歩いてやっと着いた。
えらい行列が見える。
「こらあかんで」、「1時間以上はかかりそうやね」
「やめとこ」

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2010年03月17日

蘇州古園の旅ー2

初日は湖南料理
チェックインを済ませて一幅してから老師に電話をかけた。
「先生どうしてるんですか」
「今、蘇州からそちらに向かっているよ」
「えっ、もう動いてんの?すばやいなあ」ちょっと用事をすませていると、電話が
かかって、「もう着いたよ、お何時ホテルにチェックインした」
ホテルは特別春節らしい飾り付けはしていない。客は多いようだ。何で?ようわからん。
「とりあえず両替をしにいこう」と思ってはたと考えた。「もしかしたら春節で
銀行が休みかも知れん」、「そら十分ありえるなあ」淮海中路を歩いて見る。
やはりここは人が多い。しかし、主要な店は閉まっている。銀行も。
「あっちゃ、閉まってる」もう一軒行ってみると、「よかった開いてる」
春節は気をつけないと両替すらできない事になる。ついでにこれも開いていた本屋に
寄って予定の本を物色。店の外は地下鉄の通路だ。少数民族の人が地べたに小物屋を
広げている。
「こういうのって少数民族には規制がゆるいみたいやで」少数民族対策って結構
大変なんやなあ。階段を上がって地上にでると日が暮れかけている。
「ちょっと早いけど食事にいきますか」
閉まっているかもしれないのであまり特別なところには行けない。
「滴水洞に行ってみよか」近いから、行って見て閉まっていれば行き直せばいい。
ここは湖南料理で有名な店だ。階段を上がっていくと、広い店内に空き席は十分あるが
客もかなり入っている。いつも日本人や欧米人の客が多い店だ。美味しいがそれより
辛さで有名な店なのだ。
全体に木目調で民家風のしつらえになっていて落ち着ける。店員の応対もよい。
「先生辛いのいけますか?」、「大丈夫」というが実は余り大丈夫ではないのを知って
いる。二人で選んで、まあまあ折衷案ができあがった。
やっぱりここの魚頭はうまい。私はこの店ではこれがいちばん好きだ。
麻婆豆腐も良い辛さだ。今日は野菜がうまい。
結局えらい沢山食べてしまった。
どっかでカロリー使わんとあかんな。

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店名 滴水洞
業種 湖南料理
住所 上海市茂名南路56号
電話 (021)62532689
営業時間 11:30〜22:30
言語 中国語
メニュー 中国語、絵メニューあり
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2010年03月16日

蘇州古園の旅ー1

ベトナムのホーチミン、フエの旅を終えてしばらくたってから、急に思い立って上海、
蘇州に行った。どうして思い立ったかというと、画の老師がたまたまその時に上海、
蘇州に帰っていて、しかも老師の故郷は蘇州だから画所を案内してもらえるかもしれない
と企んだからだ。丁度旧正月の終わりの頃でつまりは街はお正月の真っ只中という時だから、
いろいろ不便だろうなと思いつつも行きたい気持ちの方が勝ったという次第だ。
上海に向かう飛行機は割と空いている。春節真っ只中にわざわざ行く奴はおらんと
言う事かもしれない。入国審査もがらがらだ。あっと言うまに外に出た。
日本も寒かったが上海も更に寒そうだ。外の向かうに従ってすこしずつ冷えてくる。
いつものようにリニアモーターカーの乗り場に急ぐ。40元にeチケットのプリントアウト
を添えてしっかりと割引を狙う。窓口の女性はにこりともせずにeチケットをちらりと
見て投げて返してくる。
「あいかわらずやなあ」車内に入ってもいつもほど満席ではない。記念写真をとりあう
観光客も少ないし、片時も携帯をはなさないで喋り続けている上海人も少ないようだ。
心なしか横揺れも小さく龍陽の駅に着いてスーツケースをがらがらひきながら
エスカレーターを上がり、地下鉄まで降りて行く。いつもは満員の地下鉄も来た時から
空席がある。
「やっぱり春節や」今日は楽をしていける。
「しまった。ホームを背にして座ってしもた」上海の地下鉄の車内放送はどうやら二通り
あるようだ。駅名がちゃんと聞き取れる場合もあるし、今日は声が小さくて雑音が多くて、
殆ど何を言っているのか分からない。そうなると今どこの駅についたかさっぱりわからない。
中国人も解らない人がいると見えて、時々ホームの表示を覗いているがホームを背中に
してしまったのでどうしようもない。一生懸命駅の数を数えている。
「いくらなんでも人民広場にとまったらわかるやろ」そこから一つ目だから大丈夫。
南京西路で降りると道路までの階段はエスカレーターがないので歩いて上る。構内の店は
殆ど閉まっている。いつもは賑やかな表通りに出てもひっそりとした感じだ。
春節の中国は初めてなので街の様子が気になる。
いきなり冬枯れたプラタナスに電飾だ。夜ははではでしくギラギラしてるんやろなあ。
左に曲がってホテルに向かう。どの店も扉をしめて、ドアの取っ手に鎖を巻いている。
そういういつもの戸締りをしているだけで特別正月らしい飾り付けをしているようではない。
「地味な正月やなあ」とも思うが、殆どの人は実家に帰って本物のお正月をやっている
のだろう。上海は殆どからっぽと言う事だ。
「ご飯食べるの大丈夫かなあ?」
「こんな大都会でそれはないやろ」、「しかしわからんぞ」

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2010年03月15日

ホーチミン、フエの旅ー43

さよならホーチミン
中国の旅が多いが、時には他のアジアの旅もいいものだ。特に今回は20時間もの列車の
旅を体験することができた。事前の情報があまりないのと、言葉ができないので不安で
一杯だったがそれはそれで良い経験だった。それにホーチミンに何度も来ているのに
メコンを見た事がなかったのでそちらの気も晴れた。
とかなんとか感慨じみたことを考えていたら、目の前に荷物の山があった。
それほど買い物をしたわけではないがちょこちょことしたモノがたまっている。寒い
時に日本を出ているからセーターやらがそこそこある。それはそれでフエに行った時
助かったが、ダウンジャケットまで持って帰らなくてはならないという現実がある。
スーツケースはパンパンだ。それにフエで買った刺繍の額もある。これが又大きくて
思い。しかし空港まではタクシーだから大きな問題ではない。
空港に着いた。
前はチェックインは出発2時間前までできなかったので中であまりゆっくりできなかったが
今は、早々とチェックインできたし、出国審査も簡単に早くすんだ。
ゆっくりと出発を待っていて気がついた。
「いつもとちょっと違う」
ホーチミンから関空便は深夜出発だ。以前は深夜12時前、今は12時過ぎだ。これで1日違う
から気をつけないと帰る日を間違ってしまう。又、最低2泊3日のチケットでも、1泊1機中泊
でこれてしまうことでもあるのだ。
深夜発なので、飛行機に乗ったら寝ておきたい。
現役時代は仕事で来た時、朝大阪についたら、又、仕事に行っていた。それで必死に寝て
おかないといけない。だから耳栓をしてアイマスクをして、酒を飲んで酔っ払っておいて
準備完了。食事も断ってひたすら寝るのだ。
そのために、耳栓とアイマスクは必需品だった。それが今回全く忘れてきている。
思い出しもしなかった。
まあそういうものだろう。
それで、結局あまり寝ないで日本についた。
日本は寒い。

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ホーチミン、フエの旅はこれで終わりです。
あしたからは又別の旅の話をやります。お楽しみに!
タグ:旅行記
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2010年03月14日

ホーチミン、フエの旅ー42

Vietbam Houseで昼ご飯
席についたら窓際だった。街角の景色が見える。
男がバイクに腰掛けて暇そうにしていて時々通る人で客になりそうな人に手を挙げて
声をかけているがなかなか客はつかまらない。それでも気にしないでバイクの上に
あぐらをかいている。そこに欧米人のがっしりした体の若者がきた。
ちょっと嫌な感じだ。男は声をかける。若者は馬鹿にした感じで何か言う。
男は一生懸命喋り始めた。
「○○まで行くの、なんぼやねん?」、「▽△でどや」、「何でそんな高いんや、
すぐそこやないか?」、「○○まではそんなに近ないで、▽△は高ないで」
「ちょっとだけやから唯でいけや」、「そんなんできるかいな」
音が聞こえるはずがないが、明らかに若者は乗る気はなくてからかっているだけだ。
「そんなんせんと早よ向こうへいきゃええのに」と思うが、若者はとうとうバイクの
椅子に座って本格的にからかいはじめた。男はまだ一生懸命しゃべっている。
特別めくじらたてるような状況と違うのかもしれないけど、余り感じはよくなかった。
見下して馬鹿にしているというような態度が露骨だったからだ。
余計な事を考えている間に長くかかった料理が運ばれてきた。
もう2本目の「333(バーバーバー)」ビールだ。ワインを飲むのが普通といった
気取った店だったらしく、ベトナムビールだったらこれしか置いてないという。
ホーチミンのお土産屋街、ドンコイ通りの真ん中にあって有名な店らしく時々観光バス
が店の前に止まって、降りた客が店に入ってくる。
「しまったなあ」と思ったが、メニューをみてもそれほど高くはないからまあええと
しよう。それに絵メニューがあるから分かり易い。
料理はさつま揚げセット、ハマグリの蒸したの、野菜炒め卵焼き包の3点だ。
さつま揚げはあつあつでおいしい。殆ど日本と同じ様な味だ。
ハマグリは随分小さくなったなあ。ホーチミンの大ぶりのハマグリ蒸しが好きだったん
で頼んだけど、形が小さいと味も寂しい。卵焼きはこんなもんやけどちょっと油濃い。
向かいの席は、ベトナム人の娘さんと母親らしい二人連れだ。
仲良くワインを飲んでいる。
料理も私と似たようなものだ。二人で分けて食べている。
のどかな風景だ。
外を見たらもう若者はいなくなっていて、男が又、バイクの上であぐらをかいていた。
今日も30度を越えている。

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タグ:旅行記
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2010年03月13日

ホーチミン、フエの旅ー41

ホーチミン最後の朝の散歩
さて、今日はもう最終日だ。買い物も殆どしてないし、街もぶらついてない。
ゆっくり歩いてみよう。
まず行ったのは、前にもこのブログで紹介した「Minh Long」という磁器の店だ。
ルロイ通りをベンタン市場に行く手前にあるちょっと高級そうなショッピングセンター
の中にあった。
「えらい高いなあ」値段をみて驚いた。たしかにちょっと素朴なベトナムテイストの
磁器人形がならんでいるが、どれも驚くほど高価だ。
「これだったらLIADROの方が安いやんか」やはり、富裕層向けの高級品は驚くほど
高価になりつつあるのかもしれない。「あかん、やめた」
そこから出て、ついでに「ベトナムキルト」の店によってみた。ずっと前に、友人
から大きなベッドカバーを頂いた事があったので気になっていたのだ。
なかなか面白いモノが並んでいる。それほど高いわけでもないが、モノによっては
かなりのものだ。あのベッドカバーは高かったんやろなあ。それからグエンフエ通り
を渡るとドンコイ通りの外れにマジェスティックホテルがある。開高健や沢木耕太郎
の本にも出て来る有名なホテルだ。コロニアル時代の様式を残した良いホテルだ。
その前はサイゴン川に面した産業道路のような大通りで、大型トラックがひっきりなし
に走っている。信号はないし危なくて大変だが強引にわたるとサイゴン川にそって
公園がある。向こうに船着き場が見える。行ってみよう。
どうやら対岸に渡るフェリー乗り場のようだ。
「こんな風景は好きやなあ」と思いながら見ていた。
「ちょっと乗って向こうまで渡ってみようか」と思い、乗り場を探した。
「わからない」
バイクの群れが、ガーっと入って行く所と出て来るところがあるだけだ。
後で考えるとあのバイクの群れの中を歩いていくと人も乗せてくれたんだと思う。
しかし、歩いて行っている人はみかけなかったし、バイクの中は歩きにくい。
フエの鉄橋もそうだったけど、基本的にはバイクが前提なんやなあと思った。
あきらめてドンコイ通りのお土産屋を見て回る。
前に気に行っていた漆工芸品の店はなくなっていた。その代わり、バッチャン焼き
の陶器の店があった。バッチャン焼きは素朴な味わいがあって絵付けの絵柄も
トンボとか南方の草花のモノが多くあって楽しい。
値段も安いから幾つか買って帰ろう。

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タグ:旅行記
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2010年03月12日

ホーチミン、フエの旅ー40

ホーチミンについた
フエは大体平均12、3度だったようだ。肌寒いくらいだった。ホーチミンは来た時と同じ
30度を越えている。
暑い。建物の中はエアコンが効いているがあるいているうちにじわじわと独特の蒸し暑さが
やってくる。いじいじする。
「ちゃんと待ってるかなあ?」タクシーのトラブルは嫌やから、ホテルのピックアップ
サービスを頼んでおいたのだ。最初の到着の時に外されたから、こんかいは何度もしつこく
確認した。しかし、到着の便名は言ったが、「国内線」って言うの忘れたなあ。でもまあ
常識やろ。ちょっと心配だったが、大丈夫。いつもロビーで見るお兄さんがちゃんと待って
いてくれた。
旅先であっても、「帰ってきた」という気がするから不思議なものだ。
さて、一息ついたら晩飯でも食べに行くか。
夜も遅いし、あまり腹が減っているわけではない。
帰る途中の車から、覗いていると、ホテルのちかくに私のお気に入りの「Pho2000」の支店
らしきものが見えた。確かフォー以外にもなんかあったはずや。
しかし、来た時にベトナム人の友人と食事しながら話をしていると、「Pho2000」の店は
ベンタン市場の隣にある「Pho2000」の店以外は全部偽物だという話だ。外国人に人気だから
偽物が多いと言う事だ。フォーでは「Pho24」というのが有名で、この店は24時間営業という
わけではなくてスープが24種の味でできているとかいう話だったが私の好みでは2000の方が良い。
「でもまあどこでも大差ないやろ」とたかをくくって入って行った。
フォーのメニューは似たようなものだ。
「海鮮のフォー下さい」
「ないです」、「ないんかいなあ」困った顔をしていると、
「ベジタブルフォーはどうですか?」という。要するに「素うどん」みたいなものだ。
「しゃあないなあ、それとビール」他に何かないかとメニューを見るが、何もない。
味はどうか。
「これはあかんわ」、「やっぱり偽物は偽物や」
店のデザインとか店員の服装は似ているけど中味は全く違うものだった。
今回は晩飯の食い方が下手やったなあと反省だ。
以前来た時は夜の10時を過ぎると街はひっそりしたものだったが、今は、日本食の
居酒屋とか欧米人の好きそうなバーとか日本人の大好きなカラオケとかが軒を並べて
客を待っている。大都会の夜だ。
私は疲れたから、マッサージに行って寝ることにする。

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タグ:旅行記
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