2010年04月30日

貴州の旅ー12

万峰林を廻る
「こんな景色ええなあ」と素直に思った。
車は駐車場に着いた。目の前にはネットで落とした写真のような景色が広がっている。
もちろん写真でみるよりも現実の方が遥かに美しい。
ここからは、電気自動車で小高い丘を廻る観光道路を一周するようだ。ガイドがチケットを
買いに行っている。霧で湿ったからだのまわり漂っているかのようだがまだ雨にはならない。
山の姿が遠いものも近いものも時には見えて時には霧の中だ。
背中に籠を背負った人が畑の畔道を歩いている。その先には焼畑の煙が立ち上っている。
馬が2匹首を伸ばして、畑の何かを食べている。その横の方の畑では牛が何かを食べている。
一斉に菜の花を刈り取って、一旦焼いていく作業をしている中で、家畜の豊富な餌ができるの
だろう。あちらでもこちらでも馬や牛が放されている。
「そろそろ行くで」
と電気自動車の運転手から声がかかった。遊園地によくあるような、3人がけ(無理して4人がけ)
のベンチシートを4列ほど並べたカートを3台ほど引っ張って走るやつだ。
「こんなの満員で乗ったら危ないやろなあ」
この車の客は我々だけだ。他にも車は動いているようだが、観光客は非常に少ない。
「渇水で客が来ないのです」ということだ。
のんびり行くのかと思ったら意外と早い。写真を撮っていても気をつけないとカメラを落とし
そうになる。言えば止まってくれるが、黙ってたらどんどん走る。
こういうパノラマ的な景色を見ていると同じようでありながら実際は次々変化していくので
ついついパチパチと何枚も写真をとってしまうが、帰って見て見ると、その変化は頭の中で
起こっていたことなので写真をみてもどうって事がない場合が多いのだ。
それでもやっぱり写真をとってしまう。
「ここでゆっくりして下さい」
絶景ポイントではしっかり駐車するのだ。そしてお土産も売っている。
「水墨画のような景色が・・・」
「水墨画のような景色でしょう・・」
水墨画が盛んに出て来る。
「わかってるがな。帰ったら水墨画に画いてやるから」
と自分にも言い聞かせたが、実際に水墨画に画いてみるとなかなか難しいのだ。

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2010年04月29日

貴州の旅ー11

いよいよ万峰林へ
「運転手さん。この景色が見えるところに絶対行きたいんや」
「見るだけやなくて、そこで止まって写真を撮っときたいんや」
ネットで落とした写真を運転手に見せて、一生懸命言っておく。
ちゃんと言っとかないと、絶景ポイントでも車からみただけで、通り過ぎてしまう
事がよくあるのだ。しかも帰ったら画に描くのでしっかりと目に焼き付けておかな
いといけない。
「わかりました。多分大丈夫ですよ」
変な言い方だ。
「ところであれが、昨日飲んだバイヂュウの会社ですよ」
「えらい大きいなあ」
興義の街は小さな地方都市だ。少し走ると直ぐに郊外に出る。
狗料理の看板がやたら目立つ。
「貴州は狗料理が有名ですよ。知ってますか?」
「聞いたことあるけどな」
「食べますか?」
「絶対いらん」調子にのってレストランに行った時に注文されたらかなわん。
「何故食べないんですか?」
「日本では、近所で一杯飼ってるんや。そやから食べもんとは思われへんのや」
食わずぎらいかもしれんし、「狗は旨い」という人も沢山いる。中国人の友人も
「犬は旨い」と言っていた。しかし、私は食べたくないんやからしょうがない。
郊外の景色がだんだん農村の景色に変わって行く。
今日は朝から天気がよくない。今にも降りそうだ。それに少し寒い。
「一応傘持ってきたで」
「あっ、見えた」
特有のお椀を伏せたような低い山がポコポコと並んでいる。
そして延々と続く広大な畑だ。
「これが菜の花の棚田か」しかし、残念ながらもう菜の花は咲いていない。
全部刈り取った後なのだ。次は何を植えるのだろう。入れ替えの為に焼畑をしている。
「これが一面菜の花の黄色だったら、ほんまに綺麗やろなあ」
残念だがしかたがない。
しかし、曇り空が幸いして、山は霧の中に幻想的に佇んでいる。

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2010年04月28日

貴州の旅ー10

さて又晩飯だ
気持ちよくバイヂュウを飲んでいる間に料理が運ばれて来た。
結構まだお腹が大きいし、バイヂュウも回っているので注文に迫力がないがまあしかたない。
昨日と同じ漬物もどきと納豆
これは酒のあてにいい。
納豆には驚くが臭いものは意外と美味いものだ。

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酸辣湯
気分転換に酸っぱ辛いスープだ。
さっぱりしてきた。
飲み過ぎにはこのスープが一番だ。

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麻婆豆腐
四川ではないが、貴州も辛さでは負けていないので麻婆豆腐を頼んでみた。
まあまあの辛さやね。

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ベーコン炒め
豚肉のスモークが利いてかなり美味い。

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これ何やったろう?
忘れたなあ。
筍かなあ?

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燻製豚肉と漬物
これも燻製の豚肉、柔らかい。
下は漬物だ。
前に、安徽省の黄山、三清山に行った時に同じものを食べたが、あの時は野菜は
白菜を干した、梅菜というものだった。あの感動の旨さには及ばないが、同じ
趣向の料理だ。

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若筍の料理。
なかなか美味しい。

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酒が旨いと料理もつい食べ過ぎる。
おなかパンパンで寝る事になってしまった。
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2010年04月27日

貴州の旅ー09

貴州はバイヂュウの本場だ
という事で一日の行程が終わってしまった。昼が遅い目で、しかも沢山食べたからあまり腹が
減っていない。
ホテルまで行くと、パトカーが一杯並んでいる。公安官もうじゃうじゃいる。
「何やこれは」
どうやらこのホテルが、公安官の研修会場になっているようだ。
別にやましい事はないが、わずらわしい。
「今日は一杯歩いたんで、マッサージに行っとこう」
ホテルのまわりは何もなさそうだし、街まで出て行くのはめんどくさい。行ってもマッサージが
あるかどうかわからない。
「ホテルにマッサージある?」と聞くと、「ある」と言う。
「部屋まで呼べばいい」、「いや、それはちょっと・・」
「行くからいいよ」
マッサージ室まで行くと、「今から呼ぶから、20分位待ってくれ」との事だ。
「いくらでも待つよ」時間に余裕がある。待っている間に寝てしまった。
ゆっくりマッサージして、それでは晩飯だ。
「さてビールもええけど、折角、バイジュウの本場に来たんやからバイヂュウ飲もうよ」
「バイヂュウありますか?」、「ありますよ」
「貴州はマオタイ酒やね、いくら?」、「650元です」
「ええっ、えらい高いなあ。まあ、空港やったらもっと高いけど」
「一番安いのは?」、「貴州醇の高いのが120元、安いのが60元」
「じゃあ安い方下さい」
「これ、うまいやん」
「なかなかいけるね」
アルコール度数は50度を越えている。油断したら結構酔うが味はよい。
「60元でこんだけうまいんやったら、マオタイ酒はどんだけ美味いんやろ」
「昔接待で飲んだ事あるよ。確かに美味いけど、そんなめちゃくちゃという程やなかったで」
「日本円で1万円近いからなあ。試す気がせんねえ」
結局飲みきれないで残したが、持って帰って明日も飲もう。
「良い酒見つけた!」

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2010年04月26日

貴州の旅ー08

馬玲河大峡谷終わり
それにしても殆ど観光客がいない。時々1、2組の二人連れに遇うくらいだ。
「あんなプールやっていかれへんわなあ」又余計な事が気にかかる。
道は段々下に下がって河に近くなってきた。
「やっぱり水が少ないなあ」
これでこの河がもっとごうごうと水量豊かに流れて、両側の崖から無数の滝が流れていると
すごいんやろなあと思う。
時々谷を渡る。石で造った橋は、やはり浸食されるのか壊れているものもある。
道がトンネルになっているところもあって、頭に気をつけないとゴツンとやってしまう。
「これはアザラシです」、「これは○○です」
岩が浸食して何かの形に見えるとすぐ名前をつけてしまう。
そして、そこで記念写真だ。
場合によっては道教の神様になったりする。
「まあ日本でも似たようなもんやけどね」
遠く遥か頭上に橋が見えてきた。道路のようだ。車が通っている。
結構長く歩いてきた。休み休み歩いてもう2時間近くあるいている。
時々小雨がぱらつくがまあ大丈夫そうだ。
「あっ、滝が見えた」なかなか立派な滝だ。
「あの向こうまで行ったら終わりです」
行った先に迎えの車が来ているから、行ってしまわないと終わらない。
「頑張って行こう」
滝までもまだ大分歩いた。
「この滝も普段は水量が多くてすごいんですよ」とガイドは残念そうだ。
道は又、だんだん上りになって、滝の裏をくぐってしまう。
さて、もう少しだ。
と、向こうに垂直のエレベータらしきものが崖に張り付いている。
「しんどかったらこれで帰れますよ」
「いくら?」
「1人20元」
「そんなんいらんわ。すぐそこやんか」
それで頑張って歩いて登る。すぐそこを曲がるともうちょっとある。もうちょっと行って見ると
すぐ先に見える。それでも頑張っていると上に着いた。着いてみれば簡単なものだ。
最初は肌寒かったが、今は汗びっしょりだ。それでも気持ちがいい。

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2010年04月25日

貴州の旅ー07

馬玲河大峡谷へ
ご飯を食べてビールを飲んですっかり気持ちよくなってしまった。これからまだ観光があるが
殆ど、「もうどうでもええ」という気分だ。
まあしかし、せっかく来たんやからと気をとりなおして出発。馬玲河大峡谷の入り口に向かう。
天気はちょっと危なそうだが、傘が要るかどうかは微妙だ。
「まあ、ええか」と傘なしでいく。「えらい大げさな入り口やなあ」かなりの規模がありそうな
渓谷だ。「歩きは大丈夫か?」と聞いてくる。それは問題ない。
喋っているうちに横を向いたら、変な看板がある。
「おっ、これ何や?」
「プールやで」
「こんなとこでプールやるんか?」
「意味わからんなあ」
中国では時々、こういう意味不明の事に出くわす事が多い。わざわざ峡谷見物に来て、
プールに入って帰るやつがおるんやろか?、それとも峡谷を見たら泳ぎたくなる人が多いんで
危ないから、こっちへ入るよう誘導するために造ったんやろか?
変な想像が膨らむばかりだ。
チケット販売が朝の8時から夜10時まで、遊泳時間が朝の8時から夜12時迄と書いてある。
「信じられへんなあ」
それで潰れたのか、今はたまたま渇水期で水がないから営業を休んでいるのかわからない。
ガイドに、「これ何?」と聞いても、変な顔をされて無視されただけだった。
そんな事はどうでもいいから先に行こう。
入り口から怪しいトンネルに入って、トンネルのまま河を渡ってしまう。
そこから出ると直ぐに渓谷だ。
やっぱり水か少ないから河水は遥か下に見える。
川底から狭い谷を切りあがって両側が崖のようになっている。その崖の中腹に沿って道が
造られている。谷をずっと遡って歩いて行くのだ。
それでも、上り下りは結構多い。「歩くのは大丈夫か?」と聞くはずだ。
崖は岩山になっているが、カルスト台地の土地柄か浸食され易いと言った感じだ。
普段は水が多いので、崖のあちこちから小さな滝になって水が流れ落ちているのだそうだ。
一面の緑の中を歩いていると時々鳥の声が聞こえる。
ちょっとしんどいけど長閑な良い散歩だ。

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2010年04月24日

貴州の旅ー06

馬玲河で昼食
馬玲河大峡谷に向かう
さて、「そろそろ腹が減ってきたな」と思っていたら、
「我慢できんかったら、その辺で適当に食べるし、我慢できるんやったら、普通のレストラン
に行くけどどうする」
「レストランに行った方が衛生面で安心やけど」
と言われたら、当然、「あわてへんから普通のレストラン行こ」と言う事になる。
ぼちぼち馬玲河のある町につくはずだ。
貴州料理は何が美味いんやろ。まあ適当に注文した。
この豆腐なかなかおいしい。日本の豆腐よりは少し固めで味も濃くて、若干癖もあるが美味しい。

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セロリのスープだ。良い香り。元気がでる。

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隠元豆の炒め物。これは想像通りの味。田舎風で美味しい。

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えらく大きいけど、これは茄子だ。賑やかに餡かけしてあるが、餡の味で何やらわからんように
なってしまっている。まあまあやね。

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豚肉の塩漬け燻製、要するにベーコンの炒め物。燻製臭が美味しいが、少し、塩辛いのと
油濃い。味は良い。

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ごく普通の白菜炒めスープ風。
野菜は新鮮で美味しい。

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回鍋肉って言うけどねえ。ただのキャベツ炒めやで。味もよくない。

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「何でしょう?」これは豆花と言って、柔らかい豆腐です。
このタレの下が白い豆腐になっている。なかなかおいしい。けど、もう入らへん。

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これは珍しい。もやしの芯のような野菜(もやしというよりは漬物風)の上に納豆を
載せているのだ。
とりあわせもすごいが、中国に納豆があるというのも驚きだった。
なかなかいける。
まあ、珍味やね。

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ラベル:旅でおいしい
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2010年04月23日

貴州の旅ー05

高速道路を興義へ向かう
PAで一幅していたら運転手が来て、「この花知ってるか?」と聞く。
「わからん」というと、
「三角梅だ」と言う。日本でいうブーゲンビリアだそうだ。
アモイの市花として有名だそうだが、前に行った時には気がつかなかった。
南方の植物だろうから雲南でも綺麗にさいていたのだろう。
木や花をしっかりみておく習慣をつけたいものだと思っている。

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程なく料金所にさしかかった。勿論香港などのようにETCはないし、料金を払う方も受け取る
方も全くこせこせしていない。やっぱり大陸だ。だから時間が少々かかる。
それでちょっと横を向いて、ぎょっとした。
事故車を陳列してある。
「やっぱり事故が多いんやろなあ」
中国でも、ベトナムでもタイでもインドネシアでも、東南アジアの人は車に乗ったらスピードを
だす。市内でも高速道路でもおかまいなしだ。
それにきわどいタイミングで追い越して行く。「堪忍してくれ」と体をこわばらせてしまうほど
きわきわをすり抜けていくのだ。
多分彼らは信じられない程目がいいのだ。特に動体視力がいいに違いない。
だから髪の毛ほどの隙間をお互いにすり抜け合う事ができるのだ。
それにしても、ちょっとでも間がつまったらクラクションを鳴らして追い越そうとする。
確かに、それも無理がないと思うほど遅い車もいることはいる。荷物を積んだ大型トラック
は特別遅い。車が旧式だということもあるだろうし、もともとスピードを追求していないのだろう。
しかし、こんな様子では「絶対大きな事故がいっぱい起こるわ」と思っていたが、
やっぱり、こんな具合におどかさないと行けないレベルなんや。

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貴州路は相変わらず長閑だ。
田畑が延々と続いている。
しかし、どうも菜の花が怪しい。花が咲いているようではないのだ。
心配やなあ。

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それにしても、こんな道端で玉蜀黍を焼いて売るのはいいが、買う人がいるんやねえ。

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2010年04月22日

貴州の旅ー04

橋の上から渓谷を眺める
又、田畑の中をひた走る。道は高速道路だから快適だ。
だんだん山が大きくなって来た。道路も山中に入っていく。
しばらく走ると、大きな橋が見えてきた。
「あれが中国一番の橋です」といいながら車は橋の上を通り過ぎていく。
そういえば、「車中から見学」って旅程表に書いてあったなあ。ぼんやりと見ただけ
やったけどこういう事か。
ちょっと適当すぎる気がしないでもないがまあええか。
と思っているうちに、又大きな橋まで来た。
「さっきより眺めええやん」
巨大な渓谷が見えている。
「すごいなあ」といいながら見ていると、
「渡りきったところにPAがあるので、そこでトイレ休憩します」という事だ。
中国のPAは面白い。売店がただあるのではなくて、トウモロコシをふかしたり、焼き芋を
つくったり、麺をつくったり、肉を焼いたりと屋台がいっぱい出ている。
丸々の干し肉をぶら下げて干している店もある。
テナントというよりは、近所の人が商売にきているみたいだ。それも一種のテナントかも
しれない。
トイレを済ませて、「あの渓谷見られへんの?」ときくと、
「あっちに渡ったら行けるよ」と高速の向こう側を指さす。
「危ないなあ」といいながらも、車がガンガン来ているわけでもないので、渡ってみる。
橋の端まで来た。眼下に谷が真っ直ぐに下りている。
その向こうは切り立った渓谷だ。
「向こうに行ったらきれいやで」と言いながら端の側道を渡ってみる。
ものすごく高い橋だからかなり怖い。しかし、中頃まで行くと、渓谷が正面に見える。
「なかなかの絶景やな」
真正面に山と山に挟まれた谷間が包丁ですっぱりと切られたように真っ直ぐの壁になって
そこにある。
その深い谷底に濃い緑の顔料を流し込んだように河が流れている。
その壁がそのままこちらに向かって伸びてきていて、その谷が足の下にある。
のぞくとかなり怖い。
帰り路も怖々又戻る。PAの中でおばさんが太極拳をやっていた。
「太極拳を習ってみたいなあ」と思うのはこういう時だ。

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2010年04月21日

貴州の旅ー03

少数民族の村
ホテルで朝飯を食っていて気がついた。
「ありゃあ何や?」ビルの5階やから下が見える。
「横断歩道みたいやで」
「屋根付きやし、ドーナツ型や」
「あんなん初めて見たな」
確かに濡れなくてええかもしれん。階段を上がってしまえばどこにでも行ける。
しかし、4角くてもそれはできるはずやし、4角の方が簡単で安くつくような気もするが、
まあどうでもええか。

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今日は500kmほど走るという事で少し早い出発だ。
貴州は旱魃中のはずだが割と天気が悪い。
「いっそ大雨でも降ったら皆喜ぶのに」空は曇っているが雨と言う程ではない。
貴州路はおよそ田畑と山ばかりだ。延々と田畑が続く。山は山脈というよりは独立峰の
集まりに近い。碗を伏せたような小振りのなだらかでやさしい山がいくつもいくつも現れる。
「着きましたよ」
少数民族の村というよりは、寨と言った方が感じがでるかもしれない。別に砦のようという程の
意味ではないが、ちょっとだけ雰囲気が違うと言うほどの意味。
「少数民族の踊りを見たいですか」
来る途中の車中で予約すれば見れるということだったが、まあお断りした。わざとらしいものを
見るのも面倒だ。
門を入ると長閑な暮らしがある。
牛が「モォー」と鳴いている。鶏がちょろちょろ歩いている。
とうもろこしが干してある。
陶淵明の詩を思い出した。
「鶏鳴き、犬吠える・・」というやつだ。
いやそれより、最近は陸遊に凝っている。

こんなやつだ。
西村 陸遊
乱山深き処に小桃源あり
往歳漿を求めて門を叩きしを憶う
高柳橋に簇れるに初めて馬を転ずれば
数家水に臨んで自ずから村を成せり
茂林風は幽禽の語を送り
壊壁苔は酔墨の痕を侵せり
一首の清詩今夕を記すに
細雲新月黄昏に耿たり
岩波文庫、「陸遊詩選」一海知義編より

裏の方に壊れかけた門があって、外も感じが良い。
「ちょっと外に出ていいですか?」と聞くと、「いいけど犬に気をつけて」と言う。
なるほど野犬が数匹いる。外にでると、もっといる。
安全の為に飼っているのかもしれない。いきなり飛びかかってくるようではないが
ちょっと怖いので、びくびくしながら眺めてすぐ戻った。
詩は浮かばなかった。酔ってなかったからだろう。

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2010年04月20日

貴州の旅ー02

貴陽空港で
機内食は好きではないが、北京の空港で食事をする程時間はないし、時間も早すぎる。
ついたらそこそこ時間はあるが、貴陽で合流する人は本当は我々より早くつくはずなのに、
既に遅れが出ているようだ。
時々うまいのに巡り会えるから、今回は簡単に食べとこうということにした。
「牛肉飯ですか?鶏肉飯ですか」と聞きながら晩飯を配っている。
大体このパターンだ。後は魚か豚肉といったところだ。
不思議な事にかならずコッペパンがついている。
こういう「おかずかけご飯」の場合、意外とうまい時が多い。「堪忍してくれ」という
味付けの時もないではないが、おおむね汁がうまい場合が多い。それと、中国米が妙に合うのだ。
こんかいも、「ちょっと食べるだけにしよう」と思いながら、ついつい食べてしまった。
選んだのは鶏肉だが、鶏の味もなかなかよい。
サラダも、コッペパンも全部食べてしまった。

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それでも時間があまる。3時間は長い。考えてみれば、日本から北京とかわらないくらいだ。
本を読みながらうとうとしていた。
ふと窓の外をみると、
「雲海が見える」
すごい景色だ。空を覆い尽くす雲が大海原のように、あるいは山々のように、或いは、島々の
ように様々に形をかえて風景をつくっている。
その上に太陽がでていて別世界を創っているかのようだ。
そして見ているその瞬間、瞬間にはすべての動きはとまっていて、ストップモーションの
ムービーをみているようだ。

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到着は定刻より若干早い。順調なフライトだ。
しかし、やはり合流する人の到着は1時間以上先だと言う事がわかった。
合流してから飯を食いにいくのは時間が遅すぎるかもしれない。
「待ってる間に、ここで簡単に食っておこう」と考えた。
「飛行機で食ったばかりやから、麺と水餃子くらいやな」
「貴州も辛い料理らしいで」
「四川と湖南と貴州が中国では辛い料理の代表らしい」
やっぱり、麺もからそうだ。水餃子のタレも辛い。
「これから楽しみやなあ」

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2010年04月19日

貴州の旅ー01

北京から貴陽へ
4月の初め、貴陽に旅をした。
ちょっと前にインターネットで中国の風景を検索していたら、すごい所があった。
奇観といえる風景だ。
眼前に山また山が延々と並んでいる。黄山や三清山のような急峻な山々ではない。
それぞれがお椀を伏せたような、あるいは筍がにょきにょきと土から顔をだしたような
のどかな長めだ。
その前には、延々と菜の花畑が広がっている。一面の棚田だ。
これを、見た時、「次に行くのはここだ」と決心した。
しかし、ぐずぐずしているうちにかなりの日が経ってしまった。
「菜の花はまだあるだろうか?」
3月中頃から4月初めが限度だろうという。
「あぶないな」
それに聞くところによると、貴州や雲南、四川省のあたりは渇水が続いているという。
特に貴州がひどくて、解放軍もでて給水しているという。
「行っても水はろくに飲めへんし、シャワーもできへんかもしれんな」
心配ごとがおおい。
「しかし行こう」
まず、北京から貴州の州都である貴陽に飛ぶ。
貴陽から西南に向かう。少し観光しながら、雲南省のすぐ隣にある興義というところに向かう。
500kmくらいの行程だ。
そこで一泊してから例の山々、万峰林に行き、更に万峰湖などを見た後、貴陽との中間にある
黄果樹というところに行く。滝で有名なところだ。
そこで又、一泊して、貴果樹瀑布などいくつかの瀑布をみてから、帰途につく。
そのまま貴陽の空港から北京まで戻るのだ。
これで心配がもう一つ増えた。今回の旅は瀑布が多い。
「渇水で滝なんかあれへんのちゃうか?」
という心配だ。

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いろんな心配はあるけど、行くと決めたから先にすすまないとしゃあない。
14時ころ北京の空港に集合して、16時過ぎには貴陽に向かって出発だ。えらい効率がいい。
でもまあ日本からの便が遅れたら大変だった。心配ごとばっかりや。
順調に出発。3時間弱の飛行だ。
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2010年04月18日

世界遺産、高野山の麓にある天野大社

火曜日の話でも少し触れたが、前に天野大社に行ってから相当長い時間たってるし、
前は西行ゆかりのところも見てないので、行ってみようかと家人と話がまとまった。
前は町石道を歩いて行ったが、今回は安直に車で行く。
もともと良く知ってるところだからと高をくくっていたら、前にも触れたように
なかなか道がわからない。ようやく見つけて峠を登る。温かくなったので風が心地よい。
道々に咲いている桜が風に吹かれて桜吹雪になっている。
峠を降りると、「こんなええとこやったんか」と驚いた。
中国ばっかり行っている場合ではない。長閑な田園が広がっていて実に気持ちいいではないか。
今年の何時までも寒かったので、花の咲くの狂ったのか、梅もあれば、桃もある。
勿論桜も満開だ。
菜の花も咲いているし、タンポポもある。
いろんな花が咲き乱れている。
まずは西行堂を目指す。世界遺産になったからかどうかわからないが、修復されて綺麗な
建物だ。しかし、まわりの雰囲気がいいからまあええだろう。
院の墓というのもある。言わずとしれた待賢門院の事だが、昔は当然の事のように待賢門院
の墓と説明されていたが、今は、史実ではないようだ。
ふたつの小さな石塚がひっそりと立っている。
あとはちょっとパスして、天野大社(丹生都比売神社)に戻る。
鳥居ので工事をしている。「何かな?」と覗いてみたら、どうやら発掘作業をしているようだ。
「これが昔の敷石やで」とかいいながらやっている。
境内には年を経た梅のような苔むした桜の木が綺麗な花をつけていた。
梅もあるし、桃もある。
そこここで、鶯の鳴く声が聞こえる。
それは青くていい天気だ。しかも温かい。
なんだかちょっと桃源郷にきたような気分だ。
これで酒でも飲んで、画でも描いてゆっくりしたらええやろうなあ。
おっと、車を運転して帰らないといけない。
又、来よう。

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2010年04月17日

清荒神の「鉄斎美術館」

清荒神に富岡鉄斎の美術館があると聞いた。これは行かねばならない。
そう思ってから大分日が経った。
閉館期間もあったからだ。今はもう開館している。そろそろ行かねばなるまい。
阪急宝塚線に乗った。案内板を見ると、宝塚の一つ手前だ。
「えらい遠いなあ」、「急行はとまるんかいな?」と思いながらも急行に乗ったら、
豊中より向こうは各駅停車という。まあ安心だ。
駅からは少し遠そうだ。駅を降りると、さすが有名な神社だちゃんと参詣道がある。
看板には駅から15分と書いてある。
ゆっくり歩き始めた。登り坂の参詣道だ。両側にいろいろな店が並んでいる。
おかきを売っている店がよく目立つ。「名物なんかなあ?」
野菜を売っている店もあるし、お土産を売っているみせもある。
食堂もあるし、弁当やさんもある。見ながら歩いていると飽きない。
参道の脇にある家の庭の桜も、満開をすぎつつある。
まだ着かない。15分はとっくにすぎている。それほど足が遅いわけではないけどなあ。
見えて来た。
境内には大きな桜の木が。記念写真をとっている人がいる。
「美術館はどこかいな?」どんどん行ったらわからなくなった。
入り口の看板まで引き返してよくみると、本殿の隣を更に上がった一番奥だ。
「60歳を越えてますか?」、「はい」
「じゃあ150円です」、信じられない値段だ。
実はあまり期待していなかった。
しかし、すごい。かなりの大きさの部屋の3方の壁が大作で埋められている。
今回のテーマは富士山だ。鉄斎独特のダイナミックな画が躍動している。
大胆不敵ではあるが、よくみると古典的な技法をしっかりと学んだ跡がはっきりと感じられる。
「すごいなあ」
賛がいい。万学を修めたと豪語する鉄斎の面目躍如だ。
「私の画を見るならまず賛を読め」と言ったそうだ。
一生懸命読もう。
じっくりと何度も見て、目に焼き付けて、今日は元気を一杯もらった気持ちだ。
体に力が湧いてきた。
何か画こう。

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2010年04月16日

ポケットウイスキーを見直した

中国を旅行していて、食事の時にバイヂュウを飲みたくなって、一本は多すぎるから
手軽なポケット瓶を頼んだりすることがあるが、普段の暮らしではまだアル中と言うほどでは
ないから、ポケット瓶を鞄やポケットに忍ばせるということまではやったことがない。
前に国内の何かの旅行の時に、あぶないやり方を教えてもらったことがある。
列車やバスで旅行に行ったら、当たり前のように缶ビールを買って飲むものだが、その時に
ウイスキーのポケット瓶を買っておいて、飲み口からちょっと注ぎ足すのだ。
確かに結構いける。ビールではちょっと足りない加減の酔いが、ガツっときたりする。
しかしビールののど越しの良さでつい飲み過ぎてしまうから気をつけないといけない。
昔は粋がってスキットルにウイスキーを入れて持ち歩いたりしていたものだ。
しかし、飛行機に液体を持ち込むのが難しくなって以来、簡単な旅行でも持ち歩かなくなって
しまった。
このあいだ、ベトナム旅行に行く時に日本の空港の免税店を歩いていたて、ふと思いついた。
今回は長い列車の旅がある。
もしかして、列車の中でご飯を食べたり、酒を飲んだりすることができなかったら大変だ。
念の為に、ウィスキーとあてぐらいを用意しておいた方がいいかもしれない。
それで、6Pチーズといかり豆とウィスキーのポケット瓶を買い込んだ。
安直な組み合わせだ。
それが、正解。
というよりは、大体最初から頭の中はそっちで固まっていたのかもしれない。
20時間の寝台列車の旅の中で景色を見るのに飽きたり、景色が見えない夜中には、寝てる意外
は殆ど、このウィスキーを飲んで、チーズか豆を食っていた。
勿論、氷も水もないからストレートだ。
「ジョニーウォーカー」久しぶりに飲むがなかなか美味い酒じゃないか。
今は、沖縄基地をどうするかって政治の世界が喧しいけど、私たちの若い頃は沖縄はまだ外国
だった。同級の留学生が帰省したときに買って帰る免税のジョニーウォーカーを楽しみにして
いたものだ。われらにはせいぜい、「ジョニ赤」だったけど、それでも贅沢なものだった。
「ジョニ赤」、「ジョニ黒」、懐かしい響きだ。
ベトナムの海岸を走る列車の中で、深夜、文庫本を読みながら、ジョニ黒のポケット瓶をちびちび
と啜る
なんて、なかなかええもんですよ。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。
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2010年04月15日

映画、「海角7号」

ベトナム旅行の話、蘇州旅行の話をしていて、すっかり時間がたってしまった。
前に見た映画もだんだん記憶が薄らぎつつある。
ちょっと想い出して、映画の話をしてみよう。
「海角7号」、台湾映画だ。
台湾は大分前に2度ほど行った事がある。何となくあたりがやわらかくて居心地の良い土地柄
という感じだった。電車の中で子供連れの女性に話しかけられたりして、そういう優しい心
を持った国の人達なんだなあという記憶がある。
それに台湾の中国語はゆっくりで聞き易い。中国人はそれを馬鹿にしているようなところが
あるが私には親近感がもてし、会話がすごく楽だ。
舞台は台湾の南の果てだ。
急にロックの演奏会をしないといけないという騒ぎが持ち上がる。
日本からミュージシャンがやってくるのだ。その前座は地元のバンドでやれというのが、
演奏会の条件だ。
メンバー探し、にわか仕立てのバンドの練習。
それを仕切るのが日本人の若い娘というシチュエーション。
地元バンドの一人が郵便配達。その手に日本からきた古い古い手紙がある。どこから紛れ込んだ
か戦後すぐに日本に引き揚げた若者から分かれた恋人にあてた手紙だ。

この手紙をとどけなくては・・・
こんなバンドに演奏会なんかできるのか?・・・
バンドの若者と日本人の娘が恋に落ちてしまった・・・

台湾語と標準語(中国語)と日本語が入り乱れて、言語として聞こえているようで、微妙に
意図がつたわっていない。良くある話だ。
どんなに外国語が流暢でもそんな時があると思う。
その食い違いが時には深刻になる。

そして、南の海の浜辺、大きな夕陽が海の中にゆっくりと沈んでいる。
周りが真っ赤に染まって行く。
そして、彼らの歌が始まる・・・・・

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台湾の南の果ての古い町。一度行ってみたくなりました。
毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2010年04月14日

タラの芽ってこんなとこに?

先日用があって、和歌山の山の中に入った。
案内の人について、道があるかないかわからない山林のなかを藪をかきわけて歩いたのだ。
それで用が一通りすんだあとで、案内の人が、藪の中を見ているかと思うと、
「タラの芽がある」といってとってくれた。
「えっ、タラの芽ってそんな上にあるの?」
恥ずかしながらタラの芽って、蕗の薹みたいに地上に生えているもんだと思っていた。
「天麩羅にするとおいしいよ」って手渡してくれた。
新鮮な香りがする。
「ええなあ。食べたい」というと、そのへんを探して一つかみほどとってくれた。
「蕨もおいしいんやで」といいながら、帰り道の山道を探しながら歩いている。
私にはどう眼を凝らしてみても、野草の中からそれを見つけ出せない。
「慣れんとわからへんわな」といいながらそこここで見つけていく。
ぜんまいのようなものをみつけたので、「これはどうです?」と聞くと、
「それは、茹でたあと干してから料理するんで手間やで」と教えてくれる。
それで結局、タラの芽と蕨を頂いて帰った。
早速、翌日に山菜の料理が出た。
タラの芽の天麩羅は実に美味しい。歯触りもいいし、香りもいい。苦みなどは全くない。
春の味だ。
他は、筍、椎茸、さつまいも、などの天麩羅。
ご飯は蕨の炊き込みご飯。
これも実にうまい。灰汁を抜く必要などなかったそうだ。良い香り。
昔の人は戦時中の食べ物のない時に米に混ぜて散々食べさせられたから、見るのも厭という
人がいるが、今の人間には大の御馳走だ。
おかげで春の香りを満喫できた。

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それにしても「タラの木」というのがあって、春になると其の木の先に芽がでて、
「タラの芽」というのだという事を初めて知った。はずかしい話でした。
毎週水曜は食べ物に関する話です。
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2010年04月13日

最近夢中で読んだ本の話、辻邦生

辻邦生、「西行花伝」
「丹生都比売神社って書いた方に行ったらええはずやね?」
ちょうどこのあたりは道が新しくなって、記憶にある標識が見当たらない。ぐるぐる回って
やっと見つけた。小さな山を越えて天野山丹生都比売(にゅうつひめ)神社に向かう。
このあたり今では世界遺産の地だからかハイキングを兼ねた観光客が多い。
大分以前の記憶だが、このあたりに西行の暮らした庵の跡があるはずだ。
最近西行に少し興味を抱いて、辻邦生の、「西行花伝」を読んだ。
前に、辻邦生の本阿弥光悦や尾形光琳、角倉了依の事を描いた「嵯峨野明月記」や
ボッティチェルリの事を描いた「春の戴冠」を読んで、人物像を浮かび上がらせるやり方が
すごいなと思っていたので、この本を読む事にしたのだ。
先のベトナムの旅の列車の中でずっとこの本を読んでいた。
おかげで長い長い列車の旅も退屈しないですんだし、本も読みきれた。

紀州、田中荘に生まれた佐藤義清という男が、北面の武士としておのれの居所を作り上げよう
としながらも、次第に世の中の矛盾と不条理に思い到り、歌の道に入る。
或いはそれは、道ならぬ恋に思いを焼き尽くした結果なのかもしれない。
「この世の花は虚妄の花」と思い窮め、虚空を生き切る。
それが真実の歌の世界であって、
「歌詠みが花と言い、月と言うとき、それは真如の花であり、真如の月」となるのだ。

弓張の 月に外れて 見し影の やさしかりしは いつか忘れん
捨てしをりの 心をさらに 改めて 見る世の人に 別れ果てなん
花に染む 心のいかで 残りけん 捨て果ててきと 思ふわが身に

天野の里は、山桜がまだ美しく咲き残る峠をおりていくと、「ホーホケキョ」と鶯の
鳴き声が聞こえた。
山裾に小さな村があり、菜の花やレンゲが咲いている。
畑はもうすぐ田植えの時期がくる。今はその準備だ。
長閑な風景が広がっている。

願はくば 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃

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他の地の西行の庵も訪ねてみたいものだ。
毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2010年04月12日

ベトナム雑貨、キルト、バッチャン焼

ベトナム雑貨は割と気に行っている。
デザインや色合いが中国の影響があるようであるが、中国ほど派手派手しく明瞭感があるわけでは
ない。シンメトリックなものも多いが、対や対称にそれほどこだわるふうでもない。
日本の感覚とも少しちがって、温かい曖昧さといったような独特の感覚を感じる事が多い。
ただそうかと言って、買って帰って手元に置きたいというものが山ほどあるわけでもない。
どこの国でもそうだが、雑貨というものはその国の暮らしの中にあってこそのもので、だから
「用」のおもしろさ、楽しさがあるのはあたりまえだが、たまたま通りすがりの旅人の目線で
それとは違った、「用のおもろさ」を発見できたら実に楽しいことだ。
旅の中で、時間のすきまがあれば、でそういうモノに行きあたることを願って街角をぶらつくように
している。
この間、ベトナムに行った時に、ホーチミンでベトナムキルトの店を発見した。
というより、探して見つけた。
買い物街、ドンコイ通りの西側を南北に走るグエンフエ大通りを南の方に歩いて、路地を入ったり
出たり、なかなか見つからなかった。間口の小さい店だったので目立たなかったのだ。
かなり南のNgo Duc Ke通りの真ん中くらいで見つけた。
前にベトナムの友人から大きなベッドカバーを頂いたので気になっていたのだ。
ベトナムの女性の自立を支援するためのNGOが運営しているというのも良い感じだ。
楽しい物がたくさんあるが、全て手作りの為か値段は少し高いなあ。
いろいろ眺めて、結局、肩にかけるポーチのようなものを買った。
夏場に出歩く時に小物を入れて歩こう。

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その後、バッチャン焼きの店を発見。
バッチャン焼きの店は多いけど、私の好きな、トンボや花を素朴に絵付けしたモノを置いている
店は今まで知らなかったのだ。
茶器などはすでにあるので、今回は、小さな壺を購入。
唐辛子や胡椒などの調味料を入れておくのにいいかもしれない。
京都で買った、竹の小さな杓子を添えて使うとおもしろい。
しかし、杓子を入れると蓋がぴったりと閉まらない。
そのうち、強引に切り欠きをつけてしまおうかな。

さて、次は漆工芸の店を探しに行こう。
漆の工芸品はベトナム特産なので売る店は多い。
しかし、前に見つけてよく買いにいっていた店にいくと、ハーブのエステをやるみたいな店に
変わってしまっていた。残念だ。
他にも漆の店は沢山あるけれど、ちょっと趣味が合わない。
又次回探してみよう。

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毎週月曜は、こだわりのモノの話です。
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2010年04月11日

堺市立博物館、文人画を見に行く

時々図書館に行く。図書館で本を借りるのは非常に便利だ。アマゾンで検索するようにネットで
検索して予約しておくと、家の近くの図書館まで配送してくれてメールがくる。
それで受け取りにいけがいいだけなのだ。
図書館で本を貰っているあいだによそ見をすると、市立博物館の企画展の案内があった。
「中国文化への憧憬 -近世絵画の文人世界に遊ぶ-」
おお、文人画の世界だ。水墨画を習っているものとしては是非行っておかないといけない。
けっこう続いた雨もやっとあがったので自転車でぶらぶらと行って見ることにした。
片道30分弱。結構良い運動だ。行きは下りが多いのでらくちんだが、帰りはちょっと
しんどいかな。歩道が狭い所が多いし、車道は車が多いので自転車は走り易くはない。
しかし寒いとは言えもう春だ。桜もちらほら咲き始めている。この道ももう少しすると気持ちが
よさそうだ。
踏切でかなり待たされて公園に入る。公園の中にも春が訪れているようだ。
他に人はいないし、自転車なら正面玄関に乗り付けokだ。
自動販売機でチケットを買っていると、「65才以上じゃないですか?」とチェックが入る。
割引があるのだ。ちょっと足りない。
「常設展はボランティアの無料解説がありますよ」という事だ。ちらっと見ると女性だったので
「頼もうかな」と一瞬思ったが常設展をゆっくり見る気はないので断った。
いきなり目に入ったのは、狩野派の○○(名前は忘れた)と言う人の6曲1双の屏風画だ。
「これはええ」
田舎の村の風景だ。子供が遊び、酒をつくり、本を読む人いて、碁を打つ人がいる。
「こういう画を画きたい」長閑な風景を大胆でのびのびと描き表している。
他にも狩野派、曽我派の水墨や着色の画が多くはないが展示されている。
竹林の7賢もある。
「それでもやっぱりこれがええわ」と又見に戻った。
長谷川等伯も堺の商人や僧達に画を買ってもらっているはずだ。
堺は経済と文化が大いに沸騰した時代があるので、こういう良い物があっても不思議はないのだ。
この企画展の後半の部も見に行かないといけないなあ。
200円だよ。

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