2010年08月31日

江蘇省食の旅−23、耦園で琵琶歌を聞く

ちょうど「疲れたな」と思う頃、売店があって、お茶も飲めるようになっている。
「ここで水買おか?」と売店の方に行ったら、
「琵琶を弾いて歌ってくれるみたいやで」と言う。
「もちろん有料やけどな」
「いくらくらい?」
「1曲20元程度やで」
「なかなかええやん」、「頼みましょうよ」
こんなところで蘇州の歌と琵琶演奏を聴けるのならすばらしい。
「何にしますか?」と言われてもよくわからん。
友人が、「「茉莉花」できる?」と聞くと、
「できますよ」
琵琶歌の女性が準備を始めた頃、ガイドに連れられた観光客の一団が入って来た。
「わしらが金払ろたのに、聞かれたら損やなあ」と思う一方、
「そんなせこい事言うてもしゃあないや、音は囲い込まれへんで」とも思う。
「皆で聞きましょう」と老師も上機嫌だ。
「茉莉花」は私のカラオケのレパートリーではないが良く聞く歌だ。
「ええなあ」と思いつつ、一緒に口ずさんでいた。
「後、一曲いこう」
「次は、蘇州の古い歌をお願いします」
これもええ感じだ。
今日はいい経験ができた。
この庭園には、池があって、月を直接見るのではなくて池に写して見るという趣向がある
そうだ。
李白にそんな詩があったなあ。
「月下独酌」だ。
花間一壺の酒 独酌 相親しむ無し
盃を挙げて明月を迎え 影に対して三人と成る
月は既に飲を解せず 影徒に我身に随う
暫く月と影を伴い 行楽すべからく春に及ぶべし
我歌えば月は徘徊、我舞えば影は凌乱
醒時 同じく交歓し 酔後 おのおの分散す
長く無情の遊を結び 相期す 雲漢遥かなり
・・・「壺中天洋酔歩」沓掛良彦著より・・・・
こんだけ人がおったら、そんな感傷は無理無理。

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2010年08月30日

江蘇省食の旅−22、蘇州、耦園

さて、中に入って見学するか、と思うが、スーツケースが邪魔だ。
と思っていると、早速老師が交渉してくれている。
受付の門番のおばさんの横を指さして、「ここに置いといたらええで」と言う事だ。
えらい楽ちんだ。
この耦園も典型的な蘇州の庭園のようだ。疏水に沿って細長い形をしている。
間口は狭く奥に長いのだが、入り口は長手方向の側面についているので、
入って、すぐ左に展開する形になる。
「○△・・・・・・」がやがやがやと大きな声が響いている。
観光客であふれかえっているのだ。ちょうど夏休み中だから、家族連れで観光に
きているのだろう。いくつかの集団に分かれて、それぞれにガイドがついていて、その
ガイドがハンドマイクで説明しながらぞろぞろと歩いているのだ。
小中見大も正中求変もあったものではない。
どんな小路にも池の畔にも、東屋にも、岩山の上にも人の顔、人の頭が覗いているから
眼の錯覚の魔術も全く効かない。
遠近感は全て人間に支配されてしまっている。
こうなるとごちゃごちゃ騒がしいだけの庭園になってしまった。
しようがないから、庭園鑑賞用の大きな窓からそれを画に見立てて景色を見よう。
特に、様々な模様が美しく透かし彫刻された窓枠を通したら、それ自体が綺麗だからよけい
華やかな風情ができあがる。
画も沢山飾られていて、なかなか良い画もある。
「これは私の老師の画だよ」と老師が言う。先生の先生の画があるのだ。
一か所、えらい大勢が列をつくって並んでいるところがあった。
「何してるの?」と聞くと疏水遊覧の船の順番待ちだという。
この庭園は疏水と疏水に挟まれているのだ。
そっちの疏水も見たいなと思ったがとても入れない。
ちょっと人疲れしてきた。

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2010年08月29日

江蘇省食の旅−21、自転車タクシーで疾走

えらいおいしい口のまま店を出た。入る時に見た、自転車タクシーのおっちゃんたちが
まだいる。と、老師が交渉を始めた。
「次は耦(オウ)園ていう庭園に行くけど、タクシーでは行かれへんのや」
「これで行ったらすぐやで」
タクシーが簡単に入れない小さな路地の先にいいものがあるのだ。これも世界遺産の
一部だ。「1台15元で行ってくれるそうや」、交渉成立だ。
またもや車は小巷の中を疾走する。
細い路地から路地を右に曲がり左に曲がり、人をよけ、バイクとすれ違いながら疾駆
するのは気持ちが良い。
天気は暑いが風がすずしい。
目線の高さとスピード感が車より遥かにいい。見える範囲も広い。
「こりゃあ、ええわ」
今まで、タイやベトナムに行っても、インドに行っても、勿論中国でもこういう乗り物
はトラブルの元と良い聞かされてたので、正直に避けてきた。
しかし、こんなに気持ちがいいのなら考えを改めなければいけない。
やっぱり見たい、感じたい風景に見合ったスピードや視界を持った乗り物があったら
それに越したことはないのだ。
「ちょっとここ、見ていこか」いきなり、とある古い建物の前で止まった。
実はもうチェックアウトしてスーツケースを持ったまま移動している。
この自転車タクシーにもスーツケースを積みこんでいるのだ。それでこんなに走って
くれるのだからありがたい。
「荷物だいじょうぶかな?」という顔をした。
「わしらはちゃんと、こんな鑑札を持ってるから絶対大丈夫や、安心して見に行っといで」
と言ってくれる。こういう状況は信用しないといけない。
寄り道も堪能して、更に走ると疏水に行きあたった。
水の街、蘇州は到るところに疏水があって、流れに沿って木が植えられている。
大方の庭園はそういう疏水の傍らに造られていて、周りの木々や疏水からであろう豊かな
水を利用して風景を創っているんのだ。
老師は更に交渉している。
「ここで30分程、待ってもらって、次に○○まで行きたいんやけど、どや」
とことん活用する気だ。しかし、「30分は待たれへん」、「しゃないなあ」
大の大人二人とスーツケースまで運ばせたので気が咎める、「こっちはチップあげても
いいですか?」、こういうのは両方同じにしないとまずい。
「ええよ、こっちもあげてるから」
この「耦(オウ)園」、入り口の景色がなかなか感じが良い。

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2010年08月28日

江蘇省食の旅−20、蘇州、朱鴻興の麺

翌朝、起きた。
「どこ行こ?」、「やっぱり麺が食べたい」昨日の麺の記憶もあるし、
「あの、「朱鴻興」の本店に行こか」
それを待ってたのだ。前は支店だったのやっぱり本店に行きたい。
前に蘇州の有名な麺の店、「朱鴻興」の話をした。
「美食家」と言う本の話だ。その中で、その美食家、朱自治と言う人が、「朱鴻興」へ朝
一番に行くのは、麺を湯がく湯が濁るのをきらって一番湯の麺を食べに行くと言う話で
あったという話をした事がある。
それだけではない。
・・・・・・・・・・・・
給仕がなぜしばらく時間をおくかというと、客に食べ方を命じられるのを待つからである。
硬麺、やわらかめの爛麺、つゆたっぷりの寛湯、つゆのすくなめ緊湯、具をあたえた拌麺、
ニンニク葉の多い重青、ニンニク葉ぬきの免青、油の多い重油、油の少ない清淡、大もり
で具の少ない重麺軽交、逆の重交軽麺、過橋ー加薬を麺にかけずに別の皿に盛っておき、
食べる時に麺をはしではさんで、鉢と皿と口をちょうどアーチ式のメガネ橋を渡すように
して口にはこぶ・・・・もし客が朱自治であったなら、給仕の長々とさけぶのが聞こえる
であろう。「いらっしゃーい、清炒蝦仁いっぱーい、寛湯・重青・重交・過橋にして、
硬点!」
・・・・・・・・・・「美食家」陸文夫著 松籟社刊より。
もちろん今はこんな食べ方はしない。客の方がこんな芸当はできなくなっているのだ。
しかし、こんなこだわりの世界で老舗を保ってきた店が今はどんなものか是非感じてみたい。
朝の通勤時間帯だ。なかなかタクシーがつかまらない。
「ほんならバスで行こ」出た得意のパターンだ。
何番のバスに乗って、どこで降りたらいいかちゃんと頭に入っているのがすごい。
満員のバスで最初は体を小さくして手すりにへばりついていたが、段々前に押されて
前もすいてきた。と思う頃着いた。観光老街のまん前だ。そこから歩いて店に向かう。
「おお、あれやで」なかなか古めいた店が見えて来た。
「注文はまかしとき」やっぱり老師がたよりだ。
本の中に書いてたように、皿と麺が別になっている。本のように口のさきで器用に
三角食べはできそうにないから、鉢の中で混ぜて食った。
「うまい」
麺がおいしいのだ。前に食べた支店の麺と全然違う。勿論昨日の麺より旨い。
上海の蘇州麺なんか問題にならない。
「何が旨いか?」説明は難しい。ゆで方も、麺の硬さも、出しの具合も、そんな大きな
違いはないのだ。しかし、何故か旨いのだ。
具の田鰻とか魚と絡めて食べると、これがまた旨い。
「ええなあ、幸せやで」
今日はいい日になりそうだ。

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2010年08月27日

江蘇省食の旅−19、昆山で夕食

次は昆山まで行くのだからタクシーだ。昆山というのは上海と蘇州の間、蘇州寄りに
ある街だ。
昆劇の発祥の地と聞いた事がある。京劇や川劇とならんで中国では有名な演劇の一様式
だということだ。今が昆山というよりは上海などで公演されているというがまだ見た
ことはない。それよりは、陽澄湖の近くと言うから上海蟹の方が有名だろう。
今は、その季節でないのが残念だ。
「ほんなら何で昆山にいくのだ?」というと、老師の昔の弟子がいると言う。
今でもその人と家族ぐるみの付き合いが続いていて、近くに来たからには是非とも
寄ってくれという話なのだ。
我々はそのお相伴にあずかるということだ。
それにしても昼の思いきり食べているのであまりお腹が空いていない。
昆山まではタクシーで1時間位だ。最初は蘇州から郊外に出る高速道路を快適に走って
いたが、昆山の街が近づいてくると段々混み始めた。
余裕があったはずの時間がだんだん予定をオーバーしていく。
家族や親せきや知り合いや、家族になる予定の人や、いろんな人が集まって迎えて
くれた。こういうのが中国的なのだ。
そして、これだけの大人数でも食べきれないご馳走の山。
乾杯、乾杯。
こういうのが中国的なのだ。
料理の種類も味付けも、蘇州料理によく似ている。
洗練は店によってちがうのだ。蟹は出たが上海蟹ではない。
珍味、美味が山積みだが、今回は飲む方にも注力しよう。
写真を撮るのも面倒になってきた。
最後に出た、麺が特別おいしかった。
上海蟹のレストランの御主人を紹介してもらったから、次は上海蟹の季節にこの街に来よう。

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2010年08月26日

江蘇省食の旅−18、蘇州、更に老街

水を飲んで休憩しながらゆっくり見て回っても、小さな庭園だ。それほど時間はかからない。
かなり遅い昼食の後だったが、まだ時間はある。
今日は夕食は隣街の昆山というところまで行く予定だ。
「それまで、この辺をゆっくり散歩しよう」
老師はこのあたりが懐かしくてしょうがないのだ。子供の頃から歩きまわっていたところだ
そうだ。
小巷といわれる露地から露地をぬけると大きな通りに出た。急に人通りが多くなった。
「うまそうな西瓜やな」
中国で街を歩いていたら、果物屋さんが目立つ。
こんな暑い日に歩いていたら、西瓜や葡萄なんかが山盛りになっているのは目の毒だ。
「あの果物屋の向こうに見える店は昔からあるスーパーみたいな店やで、有名な店や」
そこまで行くと更に大きな通りに出た。車が走る大通りだ。
「あの先に城の門みたいなのがあるやろ、あれが○○・・ちゅうとこや」
老師はますます上機嫌だ。
急に立ち止まったかと思うと、何か買い始めた。
「何ですか?」、「大根の漬物や、旨いでこれ」自由自在だ。
振り返ると、向かい側にも古そうな店がある。
「あれも有名な店や、入って見よう」外からは見えないので何の店かと思っていたら
中は綺麗なお菓子やさんだ。
お菓子も、好きなのをとって重さで値段が決まる。
これも中国流だ。
「あった、これが旨いんや」今度は、干した魚を醗酵させたようなやつだ。
「こんなのを次々買って、日本まで持って帰って食べるんやろなあ」
勢いに圧倒されてしまう。
「さて、あの城の門みたいなとこまで行ってみよか」歩き始めたがかなり距離がある。
それに暑い。日差しがかなりきついのだ。
「ちょうどバスがきたわ、あれに乗ろ」又また自由自在だ。
「あの門のとこが終点やさかい、どれに乗ってもええんや」
バスはエアコンも効いていて、ほっとする。が、満員だ。
それでも見えている距離だからじきに着く。
そんなこんなで大体いい時間になってきた。

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2010年08月25日

江蘇省食の旅−17、蘇州、藝圃

中国の庭園は、小中見大を持って良しとするということだ。限られた空間をいかに
大きく見せるかという工夫が様々になされている。だから遊歩路は実に複雑だ。
山を登り、滝を下り、遠く岩山を見、池の畔の東屋で柳のしだれを楽しむ。こういう
ことを狭い空間で一気にやれるよう考えられている。しかも正中求変、常に正規の
型がありながらも変化を求めることも大事だと言うのだ。
蘇州の老街で狭い路地をぐるぐる回ることで、右をみたら、おばあさんがいてる、
左をみたら駄菓子屋がある、その先は行き止まりで、途中を右にまがらないと
先に進めない。もう庭園鑑賞の世界に入ってしまっていたのかもしれない。
「この辺りやったけどなあ」と進路を変えつつ到着だ。
この「藝圃」という庭園、どことなく品がよい。蘇州の文化の香りを感じさせる
雰囲気を持っている。
一気に見通せなくて複雑に曲がりながら進む。要所要所に円形のくり抜き門があって、
その穴から景色をみせることで、一幅の画のように思わせる工夫と、遠近感を錯覚させて
大きくみせる工夫があちこちにある。
ただ、小賢しいことばかりあまりしないで、ドンと大きい茶館を建てて、庭園に面した
窓を壁いっぱいに大きく開けることですばらしい開放感を作っているのだ。
こういうところに座って、茶を飲みながら、いつまでもお喋りしていたら実に楽しい
だろう。
「変化もええけど、あんまりごちゃごちゃはかなわんわ」と中国式庭園に少し辟易
しかけていたが、ここにはこころ安らぐ空間があった。
ちょっとした戸口に先の通路に芭蕉が実に画になる形で植わっていたりする。
東屋もしだれ柳も、池に映って池の蓮の中で2重の景色を作っている。
老師が薦めてくれたように、実にいい雰囲気だ。
「やっぱり画になるなあ」
めまぐるしくて暑さを忘れていたが、水を買って飲もう。閑かな空間ではあるが、
暑いのは暑いのだ。油断していたら熱中症になってしまう。

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2010年08月24日

江蘇省食の旅−16、蘇州、老街、小巷

外は暑いが中は涼しい。美味しい物が一杯でもう食べられない。お酒も飲んだ。
もう動きたくない。が、やっぱり行こう。
一旦、ホテルにチェックインして蘇州の老街を探訪だ。
老師が約束通り、「芸圃」という庭園に連れて行ってくれるのだ。
「子供の頃からしょっちゅう行ってたところだよ」
ここまで来ると老師は絶好調だ。歩いていけないからとタクシーに乗る。
快調に市内を走って、裏通りに入って行った。老師は、楽しそうに運転手と喋りながら
「右に行け、左に行け」と細かく指図している。道が段々狭くなってきた。これほど暑い
と用があって通りを行き交う人は少ないが、日蔭を求めてぼーっとしている人はおおい。
喋る元気もないのかじっとしている。もう車は走っていなくて、時々電気自転車とすれ
違う。まっすぐ抜ける道などはなくなってきた。曲がって、曲がって先に進む。
どの家の前にも何かがある。自転車をおいてあったり、バイクがあったり、椅子があったり
セメントを広げて工事の準備をしていたりだ。それで道は見た目よりも更に狭いところを
通らなけらばならない。運転手の声が緊張してきた。
「行ける、行ける」
老師は全然問題にしていない。
「このまま進んで、あそこを右に曲がって、そのさきをちょっとカギ形に進んだら、
行けるよ」
車のまどから手を出してら家の窓や、おいてる自転車に簡単に触れそうだ。
乗っている我々も手に力が入って来た。
とうとう車が止まった。少し広いところから、右にまがりながら細い路地に入って行く
ところだ。「一旦左一杯に寄せんとあかんやろなあ」と思って見ているが、ちょうど
そこにバイクが置いてある。「降りて行ってバイクをのければいいのに」と思うが
「行ける」と判断したのか、バイクにぎりぎりまで寄せて右にハンドルを切って行く。
その先の細い路地の入口の右側の壁に当たりそうになって、どうしても入れない。
細かく切り返すが、タイヤが右側の壁の下の敷石を擦って、「ガリッ」と音をたてた。
運転手はだんだんうつろな顔になってきて、いたずらにこまかい切り返しをして行こう
とはするが行けないという動きばかりになってきた。
「運転代わったろか」と言いたいくらいだがそうはいかない。車内でも小さな、大きな
ため息が上がる。とうとう後ろから車がやってきて、「ブー」と鳴らしながら、右側の
空いた方を詰められた。もう絶対だめだ。
「私たちはここで降りましょう」いきなり老師が言いだした。
「この人の運転は未熟すぎます。私たちはここから歩いて行きましょう」
「この車はどうなるの?」
「自分でなんとかするでしょう」
自己責任の国だ。後ろを振り返りつつ先に行くしかない。

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2010年08月23日

江蘇省食の旅−15、蘇州で昼食

着いたところは、大きなレストランだ。
蘇州では有名なレストランだそうだ。
テーブルには結構沢山人が集まった。老師の朋友だったり、朋友の朋友だったり、今から
朋友になる人達だったりだ。朋友の朋友は皆、朋友だから、私たちも今日から皆朋友だ。
簡単で、便利ではあるが、いい気になっていると飲み過ぎる。
揚州料理を食べてきて、その後蘇州料理を食べて気がついたこと、
文化の洗練は食にも及ぶのだと言う事だ。
確かに伝統の料理があり、伝来の味がある。誰の口にも合いそうなこなれた味わいがある。
食べ易くておいしい。
蘇州では、その上にもう一つ手が入っている。調理法や調味料や味付けに微妙な工夫と
複雑さが加えられているように思えるのだ。
あの、陸文夫の「美食家」が描いた土地だ。
上海がまだ街ですらなかったころから文化が爛熟していた土地だ。
大阪や京都のように、美味しいものを、こだわって食べないと気が済まない文化が根付いて
いるのだろう。

この蓮根は柔らかくて甘い。しゃきしゃき感がなくなるまで柔らかくしているのは
中国の人の好みなのだろう。

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これも前菜の棗。甘くて珍しい。

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淡竹というやつなのだろう。手で向いて食べる。繊細な味だ。

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芋の甘煮。

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小蝦のスープ仕立て。淡白でおいしい。

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これは珍しい。田鰻というやつだ。鰻のような、泥鰌のような。
日本では味わえない味だ。なかなかいける。

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ジュンサイのスープ。ぬるぬるっとしてさっぱり。白身の小魚も太湖の名物だ。

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川魚の揚げ物。甘酸っぱいタレは好みが分かれるだろう、魚の味と、揚げ方が抜群。

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持ちこみ冬瓜の登場。
こうやって豆と炒め煮してもおいしいのだ。

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冬瓜のスープ。ベーコンと抜群に合う。
暑い日はこれを食べると体を冷やしてくれるので元気が出る。

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この魚、軽く干して燻したのだろうか?少し香りがする。
微妙においしい。

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いよいよ、王者の登場だ。身がしまっていて、味が濃い。
べろべろもおいしい。
「頭をどうぞ」と渡された。
「ぎょっ」となるが、ここで引いてはいられない。
頂いてみたら、なかなか美味しいではないか。

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2010年08月22日

江蘇省食の旅−14、蘇州、自然食品の店

高速新幹線は快適だ。鎮江からは1時間弱で蘇州に着く。
蘇州駅にはお迎えが来ているはずだ。老師の朋友が歓迎してくれるのだそうだ。
「おや」蘇州の駅も新駅に変わっている。今年の2月に来た時はまだ以前からの駅だったのに、
もう新駅が営業しているのだ。しかも全く違う場所だ。
「大工事をしながら営業開始のようだ」当に大発展の中国が目の前にある。
上海の大躍進が蘇州へ、さらに奥へと広がっていくのだろう。
一気にバブルが来なければいいが。私が心配しても何の役にも立たない。
どの駅でも同じように大群衆と共に駅の中を移動していく。
ここも真夏だ。くらくらするほど暑い。横では大きな穴にクレーン車が何台も入って掘削を
している。まだまだ駅が大きくなるのだろう。日蔭が全くないので車を待つ間も暑くて
しょうがない。やっと車が来た。
「まず昼飯にしよう」ということらしい。車はそのまま市街地に向かう。
何度来てもまだよくわからないがどうやら新市街地に向かっているらしい。
車が止まった。「降りようという」、レストランかと思ったら違っていた。
朋友氏が経営する自然食品の店のようだ。蘇州でも自然食品が大人気だと言う。
食品に関してはいろんな問題が新聞、テレビを賑わせているのだから、自然食品についても
関心が高まっているのだろう。
いろいろ見せて貰って、さて、「ここから食材を選んで持って行こう」という事なのだそうだ。
理由もいきさつもわからないが、それはそれでいいのだ。
「いいすっぽんがある」という。
「ぎょぎょっ」本物だ。生きている。
なかなか姿もいいし、美味しそうだ。すっぽんを見て、「おいしそうだ」と思ったのは
初めてだ。
老師が、「この冬瓜も持って行こう」と言っている。
なるほど見事な冬瓜だ。これを料理したらさぞ美味しいだろう。
さて、それで、
店のどこかで、すっぽんや冬瓜を料理して食べるのかなと単純に思っていたら、又、車に
乗れという。
これから本格的な料理屋に行くのだそうだ。

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2010年08月21日

江蘇省食の旅−13、揚州から蘇州へ

さて、あさ飯に予想外に時間がかかったから、急がねばならない。
ところが老街の真っ只中だ。タクシーなんかいない。
「大通りまで歩こう」
ちょっと焦ってきた。急ぎ足で大通りに向かう。今日も朝からよく晴れてるので、
歩いているうちに汗ばんできた。通りにでても通勤時間帯になりつつある。空のタクシー
がなかなか来ない。
「反対側にまわろう」やっと捕まえた。ホテルに向かいながら、老師は運転手と世間話し
をしながら笑わせてるなあと思っていたら、
「このまま、ホテルに行って、ちょっと待って貰って、鎮江の列車の駅まで行ったら
なんぼや」
信用させてから交渉を始めたのだ。
「さすが、当地人!」
「朝からええ客や」運転手も大喜びだ。お互いに幸せな展開になった。
値段も私が来た時よりはるかに安い。
高速道路も殆ど使わないのに来た時より早い。
「この人道良く知ってるわ」、揚州大橋も順調に渡った。金山寺も見えて来た。
予想よりかなり早く鎮江市内に入った。
「高速鉄道の新駅ですよ」運転手に念を押す。
運転手も揚州の人だから、新駅には自信がないようだ。何度か道行く人に聞いている。
それでも1時間もかからずに到着だ。
「余裕がありすぎるなあ」
「早い列車に交換できへんかなあ?」、「蘇州に止まる列車がないそうやで」
高速列車は本数は増えたが、蘇州でも飛ばしてしまうのが多いのだ。
「そんなら、明日のチケット手配しとこ」
待ち時間にいろいろ気になっていたことができてしまった。
安心して蘇州に向かおう。

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2010年08月20日

江蘇省食の旅−12、小林秀雄の蟹まんじゅう

小林秀雄のエッセイにこんなのがあると言う。
・・・・成る程、こんな堂々たるまんじゅう屋を嘗て見た事はない。土塀をめぐらし
た一郭に、大寺の庫裏めいた建物がいくつもあり、それがみな蒸しまんじゅうの湯気
を立てている。大広間は、雑然とならべられた大小のテーブル、その上に堆高く重ね
られたまんじゅうの丸い蒸籠、これを取囲んでパクつく人間ども、まんじゅうの温気
と人いきれ、声高い談笑、ボーイ達のかけ声、楊州の一日はまんじゅう屋から始まる
と言った景気である。
・・・・・
こんなの読んだら絶対食べに行きたくなる。
しかもその揚州に来ているのだ。前にもこのブログで紹介した、南條竹則と言う人の
「中華美味紀行」という本で、上の文章が紹介されていたのだ。それは揚州に
「富春茶社」という包子、小吃の店があると言うのを紹介する文章だった。
老師に、「「富春茶社」って知ってますか」と聞くと、「知ってるよ、昔から有名な
小吃の店や」と言う。
「行きたいか?」というので、「是非行きたい」というと、「じゃあ明日の朝行こう」
と言う事になった。その明日が今日なのだ。
昨日食べた、百年老店を右に見ながら更に路地を奥に進むと、「あった」
ここの百年老店だ。
朝早いというのに人、人、人で沸き立っている。一階の大広間は既に満員で入れず、
2階に行けという。階段を上りつつ横目で見ると、服務員が山のように積み上げた蒸籠
からまんじゅうを取り出して、ビニール袋に包んでいる。
「御持ち帰りかなあ」
小林秀雄のおすすめは、蟹まんじゅう、すなわち「蟹黄包子」だ。単品はなくて、セット
メニューになっているようだ。蟹黄包子を含んだそれなりのセットを頼む。
「今から蒸すから20分ほどかかるよ」
まあ、しょうがない。
2回もどんどん人が上がってくる。蒸籠もつぎつぎやってくる。たちあがる湯気が
旨そうだ。
「さあ来た」と思うと、隣に行く、「こんどこそ」と箸を持つと、また奥の方だ。
なかなか順番が来ない。食べたらホテルに帰って、チェックアウトして駅まで急がない
といけない。
「やっと来た」
まだ食わぬ美味のふくれあがった空想と期待が一番うまかった。
実態はまあまあ、悪くはない。
味のよい包子だ。熱々だし、皮がおいしい。

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2010年08月19日

江蘇省食の旅−11、食事の後は揚州老街を散策

食べ易いのでつい沢山食べてしまった。帰ったら体重調整で大変だ。
今はその事を忘れよう。
「腹ごなしに老街まで行って散歩しよう」
もう日はとっぷり暮れている。しかし、まだ暑さはたっぷり残っている。
老街を歩いていると、時々涼しい風が吹いて気持ちがよい。
夕涼みがてらか、観光客も地元の人らしき人達も沢山ぶらぶらしている。
「何か人だかりがするなあ」と思ったら生煎を焼いて売っているのだ。
屋台モノは旨そうだが、腹いっぱいだ。向かい側では、麺を作って売っている。
暗い中でそういう屋台だけ灯がついて明るい。
ゆっくり歩いても人に当たりそうになる。店もかなりあいている。こんなに人がいるのに
まだ8時頃なのに閉まっている店もあるのが驚きだ。
「必死に稼ごうとは思てへんのやなあ」
刃物の店が目立つ。揚州は刃物の産地なんだろう。例の爪切りがある。
外科手術のメスみたいなやつだ。マッサージに行って、「爪切って」と言ったら、
こんなのをだして、「しゅっ、しゅっ」と切ってくれるのだ。
ちょっと怖いけどあざやかだ。しかし、自分で買って練習しようとは思わない。
普通の爪切りで十分だ。
そのうち、老師が交渉を始めた。
電動自転車のタクシーだ。
「二人乗って、この先の行き止まりの運河まで行って、そこからホテルまで行って、なんぼや?」
丁々発止のやりとりかどうか聞いててもわからないが、やいやいやった末に、15元となった
ようだ。「1台15元やで、それ以上払ろたらあかんで」と厳命されて出発だ。
電動自転車のゆっくりさは気持ちがいい。
老街の人込みをかきわけてゆっくり走ってくれる。時々何か聞いてくるが、ようわからん。
適当に返事する。
約束通り運河まで出た。旧揚州城をとりまく運河だ。
「煬帝が作ったやつなんかなあ?」
といっても見た目は唯の疏水だ。自分で味をつけて感動するしかない。
そこからは街の中を走る。
「怖い」こんどは電動自転車のゆっくりさが怖い。自動車ががんがん迫ってくる。
しかし、走っていると涼しくて気持ちがいい。
快適にホテルまで着いた。
「こりゃ、ええわ」

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2010年08月18日

江蘇省食の旅−10、百年老店で晩飯だ

中途半端な庭園を見てから、一旦ホテルの近くまで戻った。少し時間があるので、近くの寺の
中を散策だ。沢山の骨董店が並んでいる。
最初は面白いが、だんだん飽きて来た。
「そろそろ晩飯にしようか」
「揚州の百年老店へ行こう、昔から有名な店やで」
今回は老師にまかせっぱなしだ。
「菜根香飯店」というそうだ。どうやら楊州では昔からの老舗の店を百年老店と呼ぶらしい。
他の土地では「老字号」という政府認定かどうかわからないが、金属に刻字した立派な看板が
かかっているのに対応するのだろう。ここではそんな看板はない。
人の評判だけが頼りなら味もいいはずだ。
基本的には昼と似たような選択で、「味が全然ちゃうで」というのを味わうわけだ。
豚肉のハムのようなもののゼリー寄せ。
昼と同じだが、味は確かに違う。安っぽくない味だ。

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干豆腐も昼とは使い方が違うが、豆腐の味も全く違う。
なにより香菜がうまい。
しっかりとした良い味だ。豆腐は燻製臭いもするので少し燻べているのだろう。

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鴨肉も高級だ。
やっぱりここは味がいい。
それに味付けも日本人好みで濃くない。

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空芯菜は一般的だがもやしと炒めているのは珍しい。

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「これは紫蘇だよ」と老師は言うが、食べて見たら絶対違う。
見た目が似てるからそういうのだろう。
紫蘇のような尖った酸味はなくて普通の菜っ葉だ。
味も良い。

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魚はおいしい。日本にいるようだ。
そう言えば、「赤壁2」の映画で、曹操が部下に、「江南は何がうまいんや?」と聞いたら
「魚です」と答える場面があったような気がする。
やっぱり江南は魚がうまい。

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料理幾つか省略です。
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2010年08月17日

江蘇省食の旅−09、揚州何園へ行くか

不満ながらもたらたらと館内を回っていたら、大体約束の時間がきた。
「さあ、タクシーに乗って次いこう」と表を見るが、来ている気配がない。
「電話番号聞いてたなあ」と電話をすると、「申し訳ない。他の客を乗せて走っている」
「もう20分待ってくれ」と言う。
しゃあないなあと思いつつ、20分待っても来る気配がない。老師が怒り始めた。
「別のタクシーを捕まえてくる」といって道路まで出て行った。
じっと見ているのもがまんできないほどの炎天下だ。我々もあっちにいったり、こっちに
行ったり、それでもみんなばらばらになったらわけがわからんようになるので、あまり
移動しないで待っている。
もう最初から1時間は過ぎてしまった。
待ってるタクシーも来ない、老師も帰ってこない。外は暑い。しかし中で待っているわけには
いかない。
そのうちタクシーから電話が入ってもうすぐ着くという。
そのあと、老師がタクシーに乗って戻ってきた。
「皆乗れ」という。そこに前のタクシーがやってきた。「どうしよう」というと、
「約束を破ったあの人が悪いからほっておけ」
なんとなく不安な気持ちのまま出発した。
「八怪記念館はだめやったし、聞いたらマルコポーロ記念館も、そんなのないって言ってるよ」
と老師が運転手に聞いてくれた。
「そんなら何園に行こうか」
揚州で有名な貴族、何氏が長年かかって建てたものだそうだ。
蘇州、揚州は昔から文化の盛んなところだったので庭園も多い。
ここはその中でも、ちょっと異質な感じを受けた。
典型的な庭園は、庭を複雑に設計して、小さい物を大きく見せる。簡単な景色を複雑に見せる
ために様々な工夫をしている。道をたどっているうちに洞窟に入ったり、山に登ったり、
池に行きあたったり様々な驚きをしかけているのだ。それが庭園師の冥利なのだろう。
ここもそういう工夫はあるにはあるが、それよりも回廊が目立つ。
2階建の回廊だ。回廊を廻って庭園を見るのが主たる鑑賞路なのだろう。
西欧式の庭園の影響も受けたのだろうか、面白くもあるが、中途半端でもある。
それと、屋根の瓦が面白い。小さな楕円系の瓦がびっしりと敷き詰められている。
こんなんでも雨漏りしない技があるのだろう。

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2010年08月16日

江蘇省食の旅−08、揚州博物館

鑑真和上も唐招提寺に住まれるのが一番幸せそうだとよくわかった。
ところで、「揚州八怪記念館に行きたいけど」というと、先発隊が、
「昨日行った」という。「えっ、ずっこいや」と言いかけたら、「先に行っといて、
よかったらもう一回行こうと思とったんや」という話。
「けど、全然なんもなかったで」
「そんなら行ってもしゃあないなあ」、揚州八怪記念館は絶対に行きたいと思って
いたところの一つだった。有る時期揚州に輩出した文人画人を八怪といって讃えたのだが、
そういう人達に画を実際に見るチャンスなのだ。しかし無いならしょうがない。
「そやから、揚州博物館に行こう」、「あそこなら八怪の作品があるかもしれん」と
老師も言う。
タクシーで行くが、市街地からけっこう離れている。
「一時間程後になるけど何やったら迎えにきましょうか?」ここはタクシーが捕まえれ難い
からと運転手が言ってくれる。
「ほな頼むわ」と中に入る。降りてから玄関までのわずかな距離でも汗びっしょりと思って
しまうほど暑いのに近代的なガラス張りの大きなビルは見てるだけでも汗がわく。
入場は無料だが、中は涼しい。
ひんやりした中に入ったのでトイレにでも行ってゆっくりしよう。
その間にも眼で揚州八怪の関連の展示を探す。館内地図には確かに八怪展示室がある。
「しめしめ」と思って行くが、ドアが閉じられている。
しようがない「とりあえず中を見ようや」と見学を始める。
画の関係では、扇面の展示があった。八怪と言われる人達も含めて、なかなか好い画も
沢山ある。これはこれでいい。
いいけど扇面だけでは、味気ない。大きいのがいいのだ。
後は、印刷関連の展示室が大きい。木版印刷の発祥の地でもあるのかもしれない。
それから、陶磁器の部屋。お宝はないことはないけど少ないなあ。
それから揚州の歴史を語る部屋の数々。
杜牧の二四橋を謳った詩の風景を模型にしたてたものや。
柳腰の楊州美人を飾る装飾品などがあって、楽しめた。
之を見て、「二四橋に行きたい」と思ったが、痩西湖の中だ。昨年行った時に見落として
いたのだ。というより落後者がでかけたので直前で撤退したのだった。
残念だったので画に描いておこう。

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2010年08月15日

江蘇省食の旅−07、鑑真の大明寺へ

一般的な揚州料理ではあったが、お腹は一杯になった。
ビールも飲んで動きたくなくなった。が、やっぱり観光しよう。
揚州に来たからには、何と言っても大明寺だろう。前回は痩西湖までは来たが、大明寺に
行けなかったのが心残りだった。それに今年は奈良遷都1300年記念の年でもある。
修復なった唐招提寺にも行ってきたではないか。
「ここから、大明寺まではすぐやで、タクシーで10分くらいや」
「暑いからタクシーで行こ」
道路から門までの参道はあっけない程短い。それでもいろんな物を売っていて面白い。
プラスチックの大きな風車みたなのを売っている。
「何にするんやろ」、占い師もいる。
「名前を聞かんでも当てたるで」とかわけのわからんことを言っていたような気が
するが、単なる聞き違いかもしれない。
寺は大きいが普通の寺だ。観光客が多い。流れについていくと目立つのは塔だ。
「えらい大きいなあ」八重の塔だ。
「一応中に入ろうか」ということで入ったが、特にこれといったものはない。
「鑑真像はこことちゃうで」
登っても登ってもしんどいだけだ。景色も飽きてきた。
「鑑真像をさがそ」
「平山堂というとこにあるそうや」
日本語の看板があちこちにあるから直ぐにわかった。
「真ん中にいてはる」
日本から贈られた鑑真和上の像だ。
「いくらか寄進して線香あげさせてもらおう」
だいたいどこのお寺でも線香を売ってたりするが、ここはそんなのはない。
「日本から来たんです。お願いします」
「しゃあないなあ、一本ずつやで」と強引に線香を頂いて、鑑真和上を拝ませて頂いた。
和上像が日本が本物、こちらがレプリカであるように、お寺も、こちらが新しいし、
鑑真の存在感が希薄だ。
後で無理に造られたものという感がつよい。日本人が強く思うほどにはこちらでは
思われたなかったのだろう。
日本にいてこちらにはいなかったのだからしょうがない。

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2010年08月14日

江蘇省食の旅−06、揚州料理第一歩

早めに行動したつもりでも、いろいろ手違いがあって、結局昼食にちょうどいい頃に合流に
なってしまった。元々そのつもりだったから、それはそれでいいのだ。
「昼飯はどこに行こう」
あんまり飯で時間を使いたくないから、近場にしよう。
「ホテルのレストランもなかなかええちゅうで」
老舗のホテルだから別館レストランを持っているのだ。
早速揚州料理を頂こう。
「灰皿下さい」
「すみません。ここは禁煙です」
「ありゃあ、ここもかいなあ」
しょうがないからご飯を食べよう。
まずは、干豆腐。
さっぱりしておいしい。豆腐の味がいい。

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鴨肉。味が濃くて深い。ちょっと塩っぱいかな。

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肉のゼラチン。柔らかくておいしい。これもちょっと塩っぱいかな。

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言わずとしれた揚州炒飯。ふわふわでおいしい。

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肉団子、2種。これはうまい。スープの味も良い。

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小白菜。

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あとはどこにもあるジャガイモの細切り炒めで昼はこんなもの。
これでも十分多すぎる。
揚州料理は中国料理の中では薄味系で淡白なので日本人には食べ易い。
驚きも少ないが、困惑も少ない。
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2010年08月13日

江蘇省食の旅−05、鎮江駅から揚州へ

空路上海に着くと、楊州に行く方法は何通りかある。
直接上海から直通バスに乗るのが一番安いし簡便だ。先発の友人や老師はこの方法で行ったはずだ。
列車は直通がないので、一旦、上海から近辺の大都会である南京まで行き、そこから又、列車で
引き返すという方法もある。これはかなり面倒だし、時間もかかる。
それよりは、上海から南京行きの高速列車で鎮江というところでおりる。ここから揚州までタクシー
かバスを利用するのが一番早い方法だと思われる。
それで最後の方法を選んだのだ。
「あれっ、1時間20分でもう着いた」
2年前に、鎮江に来た時は確か2時間程かかったはずだ。新幹線がえらい早くなったもんだ。
そういえば列車はずっと時速320kmで走ってた。
「さて、降りよう」
「えらい様子が違うなあ」

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高速新幹線になって、どうやら新駅ができたようだ。前に来た時と全然景色が違う。
「せっかく早い列車に乗れて、到着も思ったより早かったからタクシーに乗ろう」
相当時間が節約できるぞと喜んでタクシーに乗った。
出だしは好調だ。すぐに長江が見えてきた。
目の前に、懐かしい金山寺も見える。
「もう一回あそこに行きたいなあ」
と思いつつも先を急ぐ。
長江大橋にさしかかった。長いつり橋だ。順調、順調とばかり先発隊に電話をかけた。
「今、橋を渡ってるから、もう直着くよ」
そこからがどうもおかしい。
わざと変な遠回りをしている風でも無いがなかなかつかない。
先発隊が心配して何度も電話をかけてくる。
おまけに市内は渋滞だ。じりじりしてきた。
最後は行き先がわからなくなったようだ。運転手は何度も道を聞いている。
1時間以上かかってやっと着いた。
値段もかなり高い。どうやら、高速の降り場が違ってたようだ。
老師が運転手に猛烈に抗議してくれたがどうにもならない。
まあしかたがない。
やっと先発隊と合流できた。

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2010年08月12日

江蘇省食の旅−04、上海虹橋駅から鎮江へ

列車のチケット交換の練習だ。
今日は揚州で先発の友人達と合流する予定だ。昼飯を一緒に食べる予定なので、できたら早く着いた
方がよい。
事前に昨晩食事した友人に頼んでおいたちけっとは9:32の出発だ。朝は早く起きてしまったので
早く駅に行って、できたらチケットを早い時間のと交換してみよう。
チケットを見ると、出発は上海紅橋駅だ。初めての駅だ。最近出来たのだという。
日本も、紅橋との飛行便を増強したりしているが、中国でも、紅橋空港についた客を便利にさばこう
としているように見える。列車の本数もかなり多いと聞いた。
なるほど、紅橋空港のすぐとなりだ。これは便利だろう。
世博会を機に上海の交通は格段に整備されていっているのだ。
大きな駅で、中の施設もわかりやすい。
着いた時点で8:00頃。
それで、おおきな電光掲示板を見ていると、9:32だけが満席で、それより前の列車にはかなり
空席があるではないか。
「これやったら変更できそうや」
「練習の為にやってみるか」
「通じへんかったらどうしよう」
いろいろ迷ったが、「だめでもともとやん」と心を定め、窓口に向かった。
口の中で、「ちょっと早い列車のチケットと交換して」という中国語を作文して、一生懸命
となえながら順番を待つ。
実に簡単。
「8:20だよ」と新しいチケットをポンと渡された。
「???」よかったと思いながら現実にかえって時計を見ると、8:00過ぎだ。
「あと20分しかないやん」と焦る。
電光掲示板のところまで走って、改札口を調べる。
幸い正面の突き当りだ。そのまま急いで真っ直ぐ歩く。
もう改札が始まったばかりだ。
そのまま、チケットを見せて中に入る。
ホームにつくと、じきに列車が入ってきた。
あまりにも効率よく出発だ。
ちょっと自信が持てたなあ。

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