2010年11月30日

最近夢中で読んだ本の話、ルイス・デ・カモンイス、井上靖

ルイス・デ・カモンイス、「ウズ・ルジアダス」
ポルトガルにロカ岬というところがある。らしい。行ったことがないが。
旅の本を見ていると出て来る有名なところだ。ユーラシア大陸の西の端だ。
『ここに陸尽き、海始まる』という有名な詩があるそうだ。
「どんな詩やねん?」と気になって読んで見る事にした。
ポルトガルの国民的詩人、ルイス・デ・カモンイスという人の詩だそうだ。
壮大な叙事詩だ。
オデッセイのような構成で、バスコ・ダ・ガマの世界をめぐる大冒険を讃えて
いるような内容だ。
くだんの文言はなかなか出てこない。
やっと出た。第3の詩、第20章だ。
・・・・・・・
わが王国ルシタニアはこのヒスパニアにある、全ヨーロッパのいわば頭の
位置を占めて。
『そしてここで陸は終わり、海が始まっているのだ。』
それにまたポイボスが大洋で憩う地でもある。
この王国は正しい天の願いに応え、かってよこしまなイスラム教徒と戦って
武勲をあげ、これをこの地から逐い払い暑いアフリカでもなお警戒心を解く
のを許していない。
・・・・・・・・
海の民ルーススの海によせる熱い想いをつづったものだ。
最近見た映画、「コロンブス 永遠の海」を想いだした。この地の人達の
心は、「海へ」にあるのだ。

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井上靖、「石濤」
ある日、不思議な老人が現れて一幅の画をあずけていった。
すぐとりに来ると言って、いつまでたっても来ない。
夢だったのか本当だったのか。
どうもこの画が気になる。素晴らしい画だ。不思議な静寂、心が落ち着き
魂が吸い込まれるようだ・・・・
そしてある日不思議な老人が現れて持って帰った。
果たして本物だったのか?夢の中のできごとだったのか?
石濤の画を巡る不思議な話。表紙の画がすばらしい。
これが、本にある「湖畔秋景色図」なのだろうか。
こんな画が描けるようになりたいものだ。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2010年11月29日

安徽の墨

安徽省の黄山には今迄に2回行った事がある。安徽省は文房四宝の土地なので
麓の屯渓の街でそのたびに筆や墨を物色していた。
特に「胡開文」という有名な墨の工場兼店があるので見学をしながら墨を買った
のだった。そう言う話は以前のブログでしていると思う。その時、一番高級とか
いう油煙墨を買ったが、筆はいくらでも水で試し書きをさせてくれるが、墨は
絶対試し磨りをさせてくれない。
日本に帰って、楽しみに磨ってみたら、色が全く出ないのだ。磨り方が悪いのだろう
とゆっくりゆっくりそっとそっと時間をかけて磨って見たが、色がでない。
何遍やってもだめなのであきらめておいていた。
てがしびれるほどやってもだめなのだ。
それで、先日、墨に関するテレビ番組があって、書の話だったが、墨の磨り方で
筆で描いた表現や滲みの違いがでることをいろんな顕微鏡をつかったりしながら
様々な角度で解明していた。その書家は細かく磨ったあと同じ硯で荒く磨って、
混ぜることで気に入った表情をだすということだった。
硯も大事だ。やはり端渓がいいということだ。
その時、細かく磨る場合は、水をほんの数滴たらすだけで練るように磨っていた。
「これかな」と思い、
今は使いやすさで、国産の雄勝の硯を愛用していたが、また端渓をとりだして、
水をほんの2、3滴たらし、練るように練るように丁寧に磨ってみた。
「いける」
すぐに墨の良い香りが立ちあがってきた。
「すばらしい墨やないか」
すこしずつ水を加えながら練るようにすっていくとうまくいくのだ。
ちょっと油断すると粒子が粗くなるので、そっと丁寧にやらないといけない。
まあ、簡単にいえば、墨や硯に無知だっただけなのだ。
今は墨や硯の選び方もきちんと教えてくれる人は少ない。
まして使い方もしかりだ。
安易に見よう見まねでなく、しっかり勉強しないといけないと思った。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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2010年11月28日

久しぶりの京都市美術館

久しぶりに京都市美術館に行った。
もう終わってひさしいが、「京都日本画の誕生ー巨匠たちの挑戦」というのを
見に行ったのだ。
これは見てよかった。個々の作品もよかったが、何より、日本画の正統を創り
育て伝えてきた京都の伝統というのがよく感じられた。
そしてそういう育ての中で、中国の水墨を学んだり日本の伝統的な水墨の技を
伝えることのしっかりとされてきてのだというのも感じた。
それで余計に、何で今は水墨画や文人画が大きな位置を占めていないのか、
その道を学ぶ者への登龍門があまり開かれていないのか、水墨を学ぶものとして
寂しく思った。
明治維新の頃、岡倉天心やフェノロサなどが、外国を真似る芸術を排して純粋な
日本画を育てよういう運動のなかで日本画の隆盛が始まり、逆に水墨画や文人画
が排斥されていったのだという話を聞いた事がある。
もしそれが本当でそれが原因で水墨画や文人画が盛んにならないのなら寂しい話だ。
この時点ではまだ紅葉は見られない。
さっさと帰ろうと思ったが、次に用がある場所に行くにはバスが便利そうだ。
しかも美術館のすぐ前にバス停がある。
「あっバスが来てる」と思ったら、もう出て行った。
「しまった」と思ったがよくみるとその番号は行く先が違う。
「よかった」と思って待っていると、
「○番のバスはもうでましたか?」と聞かれた。
「今出たとこですよ」さっきのやつだ。
地図を持った女子中学生達が集まってきた。バスの時刻表を見て、
「後40分あるで」とか、「△△で乗り換えて」とか言っている。
別のおばさんが、「□番やったら先にくるで」と教えている。
電車の駅では見られない会話があってバス停はなかなか楽しい。

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2010年11月27日

あじあんテイスト見つけた、「ケニーアジア」

最近ちょっと気になっている店があった。ちょうどついでができたのでとりあえず
昼飯を食べに行って見よう。
場所は三津寺通りを心斎橋側に入ってすぐ、こんなとこにも寺があると思うその
「三津寺」のすぐ東の路地にある。入ってすぐのところだから外からでも店の名が
見える。
「スープカレーのようなもの、辛いものは大丈夫ですか?」と聞かれる。
カウボーイ帽のような帽子をかぶったケニーさんは寡黙でやさしそう。
「辛さが目当てで来たんですよ。全然問題ないです。じゃあグリーンカレー下さい。
一番からいやつ」
「大丈夫ですよ。調整しますから」
客の好みに合わせて辛さを調整してくれるらしい。
ひまわりの種が出た。「注文を聞いてから作りますから、時間がかかります。
すみませんが、しばらく待って下さい」
美人の奥さんがマレーシアの事やマレー料理の事を話してくれている間にケニー
さんが黙々と料理を作っている。
「この辛さはどうですか?」辛さのテイスティングだ。
ココナツミルクの滑らかな甘さの中に、あの青唐辛子のびしっとした辛さがある。
十分な辛さだが、せっかくだからもっとあじあんになろう。
「もうちょっと、・・・・いやいやもっともっと辛いのでお願いします。
「これでどうでしょうか」
「十分です」きたきた、スープの甘さのおくから、あのビーィンとくる衝撃の辛さ
がやってくる。これぞあじあの辛さだ。
中国の四川料理の麻辣の痺れ辛さもいいし、インドの口がすぼんで頭の先にとおる
ような酸っぱ辛さもいいが、アジアのあますっぱからさも各国各様で味わいがある。
時間はかかるが、丁寧につくるためであれば何の問題も無い。敢えて手間を省く
工夫をしないのがいいではないか。
その為に、気に入るまで何度でもティスティングさせてくれる。
「グルメの押しつけ」でないのが一番うれしい姿勢だ。
海鮮グリーンカレー、野菜もちゃんと入っているし、味付けは繊細で丁寧だ。
それにご飯がすばらしい。もしかしたらこっちが一番かもしれないほどだ。
日本のコメでありながらアジアンテイストがでるよういろいろ工夫されているようだ。
あじあ米独特の軽さ、ふんわりさを感じるのだ。
ひさしぶりに口から頭にかけてあじあが満タンになった。
ありがたいことだ。又、他の料理も試してみないといけない。
辛い料理が苦手な人でも全然問題なく楽しめる店だ。

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店名 「ケニーアジア」
ジャンル マレーシア料理
住所 大阪市中央区心斎橋筋2-7-11 日宝ロイヤルビル1F
電話 080-3828-6968
営業時間 12:00-29:00
定休日 日曜
メニュー 日本語
言語 英語、中国語、広東語、マレー語、日本語
タグ:B級グルメ
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2010年11月26日

播州路で偲ぶ酒

先日、久しぶりで有る事で仲間になった古い友人達が集まった。
その時に有る人の話がでた。
会社も違う年齢もまちまちの我々を結びつけてくれた人だ。それが縁で未だに
気が向けば集まって酒を飲む気持ちが続いているのだ。
しかし、その人はいないのだ。
若くして亡くなった。彼の仕事ぶりからして、まさに企業戦士の戦死だったと
いえるだろう。
それから、10年経ってしまった。節目でもあるし、いっかい墓参りでもしよう
ではないかということになったのだ。
「傘を持ってきたらよかったかな?」しかし振りそうでふらないで曇り空、
播州路を走っていると稲刈りが終わって長閑さだけになった田が多い中に、まだ
刈られずにほったらかしのも沢山あって雀がやかましい。
畔道の端の柿の木には赤い実が落ちそうになっていた。
「こういうところでおだやかにやすんでいるんや」と何となく納得して、
あとは、「飯でも食おうや」
行った先は、酒蔵を改造したという人気らしきレストランだ。
「焼きアナゴ定食でも食うか」
ここは山の中だからアナゴはご当地というわけではないが、後で明石に行くから
それでつじつまをあわせよう。
運転手役の人と、飲めない人と飲まない人には悪いが、せっかくだから個人を
偲んで一杯だけお酒を頂こう。
この酒蔵の酒、「富久錦」という酒だ。
ひんやりしてうまい。
甘すぎないし、きれもいい。上等の酒だ。
料理もおいしいので満足だ。
皆さん、又、会って、一杯やりましょう。

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毎週金曜は、酒や茶に関する話です。
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2010年11月25日

ヨーヨー・マ、「Soul Of The Tango」

「やっぱりチェロはええなあ」
「タンゴはええなあ」とCDを聞きながら音楽にひたろうと呼吸をととのえて
いたら、
「?」ちょっと音がおかしい。
アンプかスピーカか?我が家のアンプは友人からの借り物だ。最初はプリアンプ
だと思った。
「長い事つこたもんなあ」チャンネルセレクタがおかしくなったのだろう。
いよいしょ修理を頼もうと思い、念の為にもう一度チェック、スピーカが怪しい
かも?
スピーカだったら大変だ。修理できるんかいなあ。必死でネットをみて情報を
調べた。アッテネータの接触不良か?内部のようわからんソケットを引きぬいて
磨いてもみた。それでも変わらない。結局メインアンプだった。
最強のメインアンプと絶対の信頼をおいたいたのがなにかの具合でおかしくなった
のだ。友人に頼み込んで修理をお願いして、更にあつかましくも別のを借りた。
こんどのやつは柔らかいやさしい音がでるやつだ。
「タンゴにあうやないか」
「チェロの音に艶がある」
これもまたすばらしい。
曲は全てピアソラの曲だ。
タンゴというのは情熱的、煽情的、官能的、??
興奮して頭に血がのぼる?
でも肝心な時には血はのぼらずに下がらないといけない。
矛盾してるような。
そんな事はどうでもよくて、やるせないような切ないような調べに耳を
傾けよう。

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毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2010年11月24日

東福寺へ先がけ紅葉狩り−帰りに丸福でうどんを食う

さてもう見終わった気分だから帰ろう。
門前には、いろいろな店がならんでいる。
和菓子屋さん。魚屋さん。八百屋さん。雑貨屋さん。おかず屋さん。
骨董屋さん。
様々だ。しかし、「売茶翁」が人の道を説きながら茶を売っているわけではない。
レストランもたくさんある。和食屋さん、カレー屋さん。うどん屋さん。
洋食屋さん。
「どれも決め手にかける」
それでも腹が減ってきたなと顔をあげたら遠くに京都タワーが見えた。
京都駅までいったら近くに丸福がある。あそこに行ってうどんを食おう。
帰りは来た分と同じだけ歩く。うまい近道があるわけはない。
車に乗ったら後は早い。
今日は天麩羅が食べたい気分だ。理由はない。
「天丼セットを食べよう」
ここの天麩羅は注文を聞いてから揚げるから熱々でさくさくでおいしい。
しかし、時間はかかる。
待っている間に横目で他の人が食べているのを見たら、蕎麦の人がおおい。
うどんと蕎麦を両立させているばあいは私の長年の経験上、蕎麦がメイン
だと考えるべきなのだ。
さて時間がたったので天麩羅ができた。
やっぱり天丼はうまい。ざばざばと食っていく。
うどんはどうだ?
ちょっとのびてるなあ。だしもぬるめやし。
今日はちょっとだけポイント下がったが、やっぱり美味しい店だとおもう。
次は蕎麦を食べて見よう。

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タグ:B級グルメ
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2010年11月23日

東福寺へ先がけ紅葉狩り−偃月橋

さて本堂にもどったがさして見るものはない。
どうしようかとおもったが、偃月橋の方に国宝の龍吟庵を公開中とか書いてある。
まあどっちでもいいけど、偃月橋を見るのもいいかなと思い行って見た。
人の流れについて入って行くと、どうも入場料が安い。
中に入ると感じが違う。
「間違えた」隣の即宗院というところだった。西郷隆盛ゆかりの・・・とかいう
ことだがあんまり興味はない。
もう一度、龍吟庵に入りなおした。
いきなり、「国宝ですからさわってはだめです・・」
「国宝ですから写真とってはだめです・・・」
えらい厳しい。
解説もえらいぎょうぎょうしくて退屈だ。あきてきたので申し訳ないが聞かないで
勝手に見て回った。
どういう関連か、昭和の作庭家がつくったという庭がそこにある。
枯山水だ。
「これはいけませんね」
芸術性が高いということなのかもしれないが、私には、精神性よりわざとらしさを
感じてしまった。
研ぎ澄まされたもの、張りつめたものが感じられないのだ。
或る意味建物には似合うのかもしれない。
早々に退散した。
偃月橋はなかなか面白い。味があるつくりだ。
さてお腹がすいてきた。

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2010年11月22日

東福寺へ先がけ紅葉狩り−通天橋

先を急ごうといっても時間制限があるわけではないし、何か予定があるわけでも
ない。
門を入るといきなり通天橋の入場券売り場だ。
ということは横から入ったという事になる。どこから入っても行くところは同じ
なので並んでチケットを買う。それなりの人がいるのだ。もう閑散期とは言えない。
「もう紅葉してるやんか」
列の後ろについて橋を渡る。
「きれいやね」
予想に反して既に紅葉が始まっている。満開とはいかないが、それなりに美しく
て風情がある。
見るのは簡単だが写真をとるのは難しい。良い場所にきたら、誰かの肩越しに
撮るか順番を待つのだ。といっても多分一番いい場所は空中だろう。
そうなると、部分部分をおぼえておいて画に描くしかない。
勿論、鉄斎の画もそういう視点で描かれている。
通天橋を挟んで、橋は3本ある。
下は臥雲橋、上は偃月橋だ。この間を小川が縫って流れている。これに沿って
山の斜面一面に紅葉があるのが本来の姿のようだ。
渡りきると東福僧堂、開山堂を見学するというしかけになっている。
それでどこからでも外に出られるが、「出たら入れませんよ」とチケット売り場
で念を押されている。
下に回って臥雲橋をわたりながらもう一度紅葉を見上げて、本堂に戻った。
画には杜牧の詩を一首添えておこう
山行
遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花

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2010年11月21日

東福寺へ先がけ紅葉狩り−雪舟寺

まっすぐ境内に入って行こうとして、ちらっと右をみたら、「雪舟寺」と書いた
寺があった。
「雪舟やったら見逃せん」と中に入った。
門を入って植え込みを抜け、玄関に立つと奥からすっと人がでてきた。
センサーでピンポンと音が鳴るわけではないし、テレビカメラがあるわけでもない
「何でわかるんやろ?」
「雪舟の画はありますか?」金を払う前にしつこく確認する。
「画はないけど、雪舟が京に来るたびに滞在したお気に入りの寺だったんです」
なんとなくよさがだから入ってみよう。
「ここはいい」
中国に庭のようではないのは当然だが、先日見た児島の野崎家の庭のように、
「ありすぎ」ではない。
簡潔ではあるが美しい。借景も良く考えられている。
「雪舟が好んだのも無理ないわ」
書院や茶室も手入れが行き届いていて、さりげなくお金がかかっている。
襖絵に水墨があって、雪舟ではないが、ほどよく寂びた画がよく似合っていた。
東福寺を全部ではないがそれなりに見終わっての感想では、
「結局雪舟寺が一番よかったね」
ということだったが、この時点ではまだ先がある。
「本体を見にいかなくては」
先を急ごう。

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2010年11月20日

東福寺へ先がけ紅葉狩り−山門へ

最近古本屋で富岡鉄斎の画集を手に入れた。大好きな作家なのでじっくり
見ている。その中で、東福寺の通天橋を描いた画を見つけた。
「こんな画描いてみたいな」と思った。
それなら一度見ておかないといけない。
しかし、紅葉の見頃になると押すな押すなの満員になるらしい。
「今頃やったら、多分人はすくないやろ」との期待で行く事にした。
初めてで場所がよくわからないからナビが頼りだ。最近は地図をじっくり検討
したり、プリントアウトして準備するような面倒な事ができなくなった。
「もうすぐそこやで」ナビの地図でもわかるし、山の下に大伽藍らしきものも
見えてきた。踏切を渡って左に曲がる、一方通行だ。
「駐車場はありません」という看板がちらっと見えた。
が、頭の中は、いつものように有名なとこには大駐車場があるという安易な
思い込みがある。
山に平行に一方通行の車道が通っていて、道から右に曲がれば東福寺だ。
要所要所に警備員がいて交通整理をしているが、駐車場はないよと手を
振っている。「ないよ」といわれてもどうすればいいんだ。
後ろの車から圧力をかけられるままに前に進むしかない。
横目でコインパーキングを探しつつ行くが、たまたま見つかってもすでに満車だ。
ずるずると参拝エリアをかなりはずれた寂しいところまで来てしまった。
一方通行のままだとどうにもならん。「ままよ」と右に曲ってみた。
「あった」車三台のちいさなコインパーキングだ。小さくても1台分だけ空いて
いればいい。
そこから、20分ほど歩きながら電車の駅を横目に見る。
「ここは電車で来なあかんわ」と今わかった。
それでやっと山門に到着。
かなりの人がいる。

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2010年11月19日

いいちこスペシャル

酒が切れかけている。何か補充しないとけない。ビールの季節も終わりだ。
焼酎でも買うか。
ちょうどテレビでご当地の名産品を自慢しながら紹介するような番組をたまたま
見ていた。
大分の話で、そうなると麦焼酎、「いいちこ」となる。
安くて庶民の味方の良い酒だ。よく居酒屋でお世話になっている。
すると、いいちこには何種類もあって、「いいちこスペシャル」という素晴らしい
のがあると言っている。
特製の樽で長期熟成させていて、度数も普通のよりは高いという。
そういう事なら是非共飲んでみないといけないといきり立った。
という程ではないが適度に興奮しながら、酒をおいている近所のスーパーに向かった。
「ない」
いいちこはいろいろ並んでいるが、スペシャルはないのだ。
「ならば」とちょっと遠い酒の安売り店に向かった。
「ない」
かなり焦ってきた。
「プレミアもんのはずはないけどなあ」
4軒目でやっと見つけた。
「なるほどボトルも名前なりになかなか高級感がある」
肝心の味はどうだ。
「おいしい」
芳醇な味わいだ。度数もちょっとだけ高いから、そのまま飲むのによい。
氷でわってもいける。
焼酎らしい癖は殆どないので個性の強いのが好きな人は不満かもしれないが
「うまかったら、何でもええんやで」と思っている人間には満足だ。
次は、「ふらすこ」なるものを試してみないといけない。
酒飲むネタはつきないものだ。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。
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2010年11月18日

映画、「セラフィーヌの庭」

ごく普通のおばさん。修道院で働く信仰心の篤い家政婦さんだ。
その人の憩いの場所は村にある森だ。
毎日森にいって、木や花や森の精霊と話をしている。
そういう日々のなかでいつしか森の精霊が、セラフィーヌに画を描けというのだ。
貧しい家政婦の暮らしで、絵具やキャンバスを買えるはずもない。
それでもいろいろくふうしながら画材を整えるのだ。
勿論、画は木や花やそれに宿る森の精霊だ。
それが、ある日、村に逗留していたドイツ人の画商、ウーデの目にとまる。
ウーデは、ピカソやルソーを有名にした人らしい。
原始的な心の躍動を画の中に見てとるひとだったのだろう。
映画の中でも、アンリ・ルソーの画が登場していた。
そして売れ始めた。
お金が入ると色々な事が起こる。
でも、それでいいじゃないのだろうか。
自分の画が金になったのだから好きに使えばいい。
彼女が幸福だったかどうかはわからないが、画は素晴らしい。
大好きな木や花や森の精霊から力を貰って描いているというのがよくわかる。
力強くて暖かい画だ。
この世ならぬものに導かれてひたすら画を描く暮らしができたというのは素晴らしい。
油彩と水墨の違いはあるが、画を学ぶものとしては、大きな元気をもらうことが
できた。

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毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2010年11月17日

あっさり塩ラーメン、小洞天

心斎橋近くでちょっと用があって、他の用をすませたらまだ時間が早すぎた。
どうしよう。みんなと合流したら簡単な飯をくいそうだが、本格的ではないだろう。
それに今時点でかなり腹が減っている。
時間つぶしを兼ねて簡単にラーメンでも食っておこうか。
と考えた。
油断大敵だ。こういう細かい油断の積み重ねが肥えるもとなのだ。
気をつけないといけないが、今日ぐらいええか。
ちっともええことないが、どこに行こう。
トマトラーメンの支店はつぶれてしもたみたいやし、
そうこうするうちに月光仮面の前を通った。
表通りに出て大きく新しくなっている。「これはやめとこ」
「そや、久しぶりに小洞天に行って見よう」
あっさり味の塩ラーメンを食べたくなった。
私の大好きな、裏通りのさらに路地を入ったところにある。
開店したばかりの時間帯なのにもう人が入っている。

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「塩ラーメン下さい」
横を見ると、おいしそうに餃子を食べている。
餃子を食べると多すぎるかな。悩むなあ、でもうまそうやな。
ええい食ってしまえ。
「餃子も下さい」
結局いってしまった。
ここのラーメン、実にわかりやすい。
ネギとチャーシューともやし。それにあっさり塩味のスープだ。
それが実にうまいのだ。麺の茹で方もいい。
特に飲んだ後には最高だ。
餃子も小振りでジューシーで熱々でとてもうまい。

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やっぱり食べ過ぎだ。

店名 小洞天
ジャンル ラーメン
住所 大阪市中央区千日前1-6-10 千寿ビル 1F
電話 06-6213-1623
営業時間 18:00〜翌2:50
定休日 日曜日・祭日
メニュー 日本語
言語 日本語

毎週水曜は食に関する話です。
タグ:B級グルメ
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2010年11月16日

最近夢中で読んだ本の話、立松和平、佐野眞一

立松和平、「道元禅師ー上」
先日、中国の人達を案内して福井から金沢まで行ったので、永平寺の事が頭に
残っていた。それでこの本を見つけた時すぐに読んで見る気になったのだ。
道元禅師というのは、永平寺を開いた人、正法眼蔵を表した人という漠然とした
記憶しかなかったが、最近興味深く読んでいる西行や実朝、定家などとほぼ同時代
の人であった。それに京都でもよく訪れる建仁寺とも深いかかわりがある人だと
わかって俄かに身近な人になってきた。
名家の跡取りに生まれ、天下を取る相を持ちながら、仏道に入り、比叡山に登って
道を究めようとする。しかし、本当の悟りは得られない。
正法を求めて山をおり、建仁寺の禅で修業するが迷いはとけない。ならば
真の正法を得るには宋に渡るしかないととうとう海を渡ってしまったのだ。
空海にしろ道元にしろすごいのは尽きる事のない仏教の求道の精神とそこからくる
博学に加えて宋にいくなら宋の言葉を徹底的に勉強している事だ。
いくら想いが溢れていても言葉が通じなければ何もできない。
そしてとうとう真の師たる人に巡り合う。
さて、どんな悟りを開くのであろう。
そして、いつ日本に帰る。日本に帰って何をする。
まあ、実際はわかっている事だけど、立松和平の饒舌は冒険物語のように読者を
運んでくれる。

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佐野眞一、「上海時間旅行ー蘇る”オールド上海”の記憶
題名に惹かれて読んでしまった。
今まで上海からみで読んだ人達が一気に網羅されて出て来る、出て来る。
横光利一、金子光晴、里見甫、内山完造、魯迅、李香蘭、川島芳子・・・・
断片の知識の総集編みたいで、楽しい。
実に様々な人達が上海の妖しい魔力にとりつかれ、ここを舞台に命を燃やしたのだ。
「オールド上海」、「魔都上海」などと言葉は心踊るが、
いまも昔も、儚く危うい、まやかしの大都会なのかもしれない。
えらい人も普通の人も、金持ちも貧乏人も、賢い人も馬鹿な人も、一度行ったら
とりつかれないように気をつけないとあきませんよ。

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毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。
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2010年11月15日

桃太郎ジーンズ

さて、ジーンズを買ってきたからには、まず洗った方がいいだろう。
天然藍染めだからまずは最初の藍を洗い落しておかないといけない。
それに、織布にのりがついているからそれも落として柔らかくしたい。
なによりもちょっとでも洗う回数を増やして色落ちを楽しみたい。
洗い方のレシピも貰って来た。
洗濯機で洗っていいが、洗剤は添加物を使用しない中性洗剤がいいと書いてある。
しかし、汚れてるわけではないから水でいいだろう。
ファスナーやボタンを全部止めて、裏返して洗うそうだ。
その通り全部やった。あとは陰干しだ。十分日陰で干したらアイロンをかけて
完成だ。
それで何かに化けるわけではない。ジーパンはジーパンだ。
「なかなかええ色やないか」
「ええ味してるで」
ほくそ笑むのは自分だけだ。
早速はいて、外に行っても、「○○さん、ええのはいてますなあ」と言ってくれる
人がいるわけはない。
完全に自己満足の世界だ。
それはそれでいいのだ。
それで、何度も洗って色落ちすればするほど、本藍は明るい色になっていくという。
こういう風に使えば使うほど味がでるというものがあって、それを使い込んで行くと
いうのは楽しいものだ。
それに本藍、それも日本独自のつくもを使った藍染めとインディゴ染めがはっきりと
どうちがうのか身を持ってわかってみたいのだ。
そうして、「時間をかけて使い込む」とか「味がある」、「味がでる」
そう言う言葉が意味する文化を大事にしたいものだ。
ジーパンでなければならないことはないが、これも遊びの一つ。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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2010年11月14日

桃太郎ジーンズの倉敷、児島へーさあ帰ろう

野崎邸を出る頃にはそろそろ夕陽時分になっていた。今日は風が強い。
せっかくここまで戻ったからにはもういちど桃太郎ジーンズの店を見て行こう。
「やっぱり「すくも」を使って手染めをした藍染め品はええわ」
「色の深さがぜんぜんちゃうわ」
改めて感動した。
しかし、ばんばん買いまくるほどお金はない。
たまたま布地を売っていたのでそれを買って帰った。中国でよく買ってくる
布地とは全然違う。
財布は軽くなったが心は暖かくなって、駅に向かった。
またもやラッキーだ。5分後に電車がくる。時間はたっぷりあるので、こんなに
効率よく動く必要はないのだが、必要がないときに使ってしまうのが運という
やつだ。
もう岡山駅についてしまった。一旦バスターミナルに行って様子を見よう。
「寒い」
だめとわかりつつも、「時間変更できますか?」と聞いて見た。
「一旦払い戻して、買い直しですね」と言われた。やっぱりだ。それだと早割で
買った意味がない。

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どうせ帰りは遅くなるから、何か食べようと駅の周辺をうろつくが、晩ご飯タイム
には時間が早すぎるし、事前調査もしてなかったのでいいとこが見つからない。
「しかたない駅で食おう」うどん屋を見つけた。讃岐の向かい側やからおいしいかも
と思いつつ、アナゴ天うどんをたのんだ。
讃岐に比べるべくもないがうどんはまあまあだ。天麩羅はちょっと・・。

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それから、本をたっぷりよんで、それでバスが来た。
帰りも順調。帰りのコースは来た時とはまた違う。時間帯によって迂回路を使い
わけているのだろう。今度は予定より早く着いた。

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倉敷、児島バスの旅の話、おしまい。
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2010年11月13日

桃太郎ジーンズの倉敷、児島へー野崎家の庭にもどる

さて建物を一周したら今度は庭に戻る。
と言っても実際に建物を見て、庭を見てと2度回ったわけではない。
それはこちらの話の都合上2度に分けただけのことだ。本当に2度も回ったら
疲れるだけだ。
ところで、「さざれ石」って知ってるだろうか?
誰でも知ってるあの有名な歌にでてくるやつだ。
「・・・・さざれ石の巌となりて・・・」というくだりがある。
私はあれをてっきりものの譬えと思っていた。何かの話にでてくる架空の
ようなさざれ石が巌になってしまうほどの年月を・・というような感じかな
と漠然と思いこんでいたのだ。玄関を入ると、「さざれ石」と札が立っている
ではないか。
「えっ、ほんまにあるんか?」と驚いた次第だ。
こいつが岩になったやつか。

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そっから先は広大な庭だ。掛けれるだけ金をかけたという感じだ。
様々な銘石があり、様々な銘木がある。手入れもいい。
東屋もあれば茶室もある。
ないものはないほどだ。
それで思った。画を習っているとよく老師に言われる。
「あなたのは描き過ぎですよ」
必要なものが足りなくて、必要でない物がおおすぎるのだ。
この庭もそんな感じ。
なんでもあればいいというものではない。
ぎりぎり必要最小限でまとめる感性が大事なのだ。

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旧家の庭も満腹満腹。
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2010年11月12日

桃太郎ジーンズの倉敷、児島へー野崎家住宅へ

藍染め体験は私一人だったためか予定より早く終わった。
帰りのバスは余裕をみて18時半発で予約してあるから、かなり時間が余る。
それなら、後回しにした野崎家とやらに行ってみよう。
駅の前の通りは広くてなにもないから風がビューと吹き抜ける。
風に向かって歩き慣れてしまった路を又戻る。
ちらほらと観光の人がいるにはいるが温まるほどではない。
「有料か?」抵抗感が抜けきれないが、500円払って中に入る。
このあたりは塩の名所だそうだ。そういえば、道々塩饅頭を売る店が多かった。
塩饅頭は甘いのだろうか?辛いのだろうか?何故塩で饅頭を作ろうと思った
のだろうか?疑問はつきないが、食べないからどうでもいい。
ここでも塩づくりの体験実習があるようだ。
「藍染め実習に比べたら品位はおちるやろ」
勝手に思った。
さすが、財力にあかして贅を尽くしただけの邸宅だ。
「えらい広いなあ」
ぐるっとまわってみよう。
どれだけの部屋があることやら、どーんと突き抜けた部屋の数々が壮観だ。
庭は後回しにして裏に回ってみよう。
裏山を借景にしているようでもないが、裏山に妙に艶めかしいカーブの
石垣を施してある。その石垣に沿って、台所やら漬物小屋などを通って
ぐるりと表にもどると大きな蔵がならんでいる。
全部回るとそれなりに時間がかかるなあ。

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2010年11月11日

桃太郎ジーンズの倉敷、児島へー藍染め体験

藍染は好きだし興味もあって、中国に行った時などは買いもするし
見学ができるのであれば喜んで見ていた。
しかし、天然藍と化学製品のインディゴを使ったものの違いはよく
わからなかった。結果でみれば同じだと書いたものもあった。
ここで説明を聞いてよくわかったのは、材料が天然というだけでは
だめなのだ。天然藍をきちんとした製法で仕上げて更に堆肥状に乾燥
させ「すくも」を使っているかどうかで本物の藍の色ができるという
事なのだ。
そのすくもを甕にいれて灰汁を加えて醗酵させると表面からぶくぶく
と泡が・・・確かにでている。
これをそっと横にどけて、布を漬けて、手でしっかりと揉見込む。
これで布に藍が入る。そして広げて空気で参加させると藍が青く変化
する。これを何度も繰り返していくとだんだん深い藍色が布に入って
いくのだ。
「臭いは気になりませんか?」
「なんの、まったく」
中国では、もっともっと臭い匂いをまいている食べ物屋がたくさんある。
沢山やるとつらいかもしれないが、ちょっとだけだと楽しい。
どんなんができるか楽しみだ。
「では、水であらって乾燥させてみましょうか」
しばらく待っていると出来たのを持ってきてくれた。
「ほう、えらいええ模様ができましたね」
手でくしゃくしゃ包み込んだだけのものが、自然に面白い模様になって
しまった。
藍の色が実にいい。深くて味がある色だ。
「これが本物の藍の色か」
眼があらわれる思いだ。中国でさんざん買ってきた藍染め製品と全く
「色が」というより「色の深さ」がちがう。実に味がある。
これは、ええわ。

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posted by さかな at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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