2010年10月18日

熊野の皆地笠

熊野古道を紹介するテレビ番組があった。
それを見ていると、すげ傘をかぶった人がでていて、「あんなん欲しなあ」と
思っていたら、その笠の紹介もあった。
皆地笠というそうだ。この地の独特の工芸品で、檜の皮を編んで造るのだそうだ。
檜の薄い皮から造るので軽いのと、檜の油が出て防水にもなるのだそうだ。
長くつかっているとだんだんと味のある色に変色していくと言う。
しかも、この笠を造れるのは今やたった一人になってしまって、その方も90歳を
越えるのでもういつ造れなくなるかもしれないという話だ。
こうなると、「欲しい」
それで電話をしてみると、「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」というところに電話
をして下さいという。では、と電話をすると、「今では週に2個出来たらいい方だから
いつ納品できるかわかりませんよ。いつでもいいという条件なら注文受けますよ」
もちろん、いつでもいい。
それで約1カ月待って届いた。
中々使い勝手がいい。便利そう。
さっそくかぶって、友達と飲みにいった。
「おい、それはちょっと浮いてるで」
「いっしょにいたら、かなり引くなあ」
と言われてしまった。面白いとは思うけど、時と場所を心得ないといけない。
どこでも似合うというわけにはいかないようだ。
今度は、画を習いにいったときに京都の街をぶらついてみた。
電車をおりるとすぐに若い女性の声がした。
「あの、その笠どこで買いました?」
「すみません、京都ではなくて、和歌山の熊野なんです」
えへん、やっぱり興味のある人もいるのだ。
この女性にはがっかりさせてしまったが、時と場所を考えて愛用することにしよう。
いつまでもなくなって欲しくない伝統工芸品の一つだ。

kasa101018.JPG

毎週月曜はこだわりのモノの話です。
posted by さかな at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | マイフェバリットシングス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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