2010年10月21日

能、「祇王」

ずっと前にベトナムの人達を案内して嵯峨野に行ったことがある。
その時に祇王寺にも行ったのだった。行く前はほんのちょっとした茶室
のような建物がひっそりと建っているのだと思っていた。竹藪を抜けて
坂をのぼっていると確かにひっそりした門があったが、中に入ると
かなり立派な建物であったので意外な感じがした。
能の「祇王」はこの祇王と仏御前の話だ。
白拍子の仏御前は何とか世に認められたいと、祇王に仲介をたのんで
平清盛の御前で舞を見せることになる。
最初は見たくも無いと思っていた清盛が、実物を見たとたん、えらい
気に入ってしまって、そのまま愛妾にしようと決めて、祇王には
もう帰れと言う。
これはえらいことになったと気が咎める仏はどうする・・・
大体こんな話で、権力者の我儘とそれに翻弄される女性たちの悲劇を
描いたものだ。
シテが二人も出て、相舞を舞うのは壮観ではある。
けど、ちょっと納得いかないのは、清盛に会って、気に入られたら
そうなるのはわかってたはずと思う。
それでもいろいろ無理をしてやっと舞を見て貰って、そのあげく首尾
良く気に入られたら予想通りの事が起こったはずで、それで祇王に
対して後ろめたいとか、申し訳ないとかはおかしいではないだろうか。
見ながらぐちぐちと変な事ばかり考えていた。
簡単に言うと、あんまり面白くなかったのだ。
やはり、霊界と現実とはいりまじって夢幻の世界をつくる舞台の方が
面白い。
もっと研究して見に行かないといけないのだ。

nou101021.jpg

毎週木曜や映画や音楽、書画に関する話です。
本日は能に関する話でした。
posted by さかな at 00:00| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。