2010年12月30日

オールマンブラザーズ、フィルモア・イースト・ライブ

「あじあんじゃんくしょん」は今年一杯で閉じてしまう予定です。
来年からは、「あじあんじゃんくしょん2」をご愛読いただけますようお願い致します。
「あじあんじゃんくしょん2」は現在すでに運用していますのでいつでもご覧いただけます。

車に乗る機会が減った。殆ど運転しないからだ。それとともに車で
ラジオを聞く事も殆どない。たまに車に乗っても面倒だからラジオを
つけないのだ。
久しぶりに聞くともなくラジオを聞いていたら、なかなか良い音楽を
やっていた。こてこてのブルースだ。
「誰やろ?」と思っていたら、ディスクジョッキーが
「オールマンブラザーズの伝説のフィルモア・イースト・ライブです」と
ささやいていた。
懐かしい。やっぱりええ曲や。家でじっくり聞き直したくなった。
しかし、あいにくレコードもCDも持っていない。
が、今は便利な世の中だ。夜中にネットでアマゾンに注文したら翌々日
にはもう届いた。
絶頂で光輝いたあとはおきまりの麻薬づけで壊れて行った人たちだが、
全世界を熱狂させたこの輝きはすばらしい。
ロックといえどもまるでジャムセッションだ。
緊張が漲っている。
先日、紹介したオン・ザ・ロードを読んでからあまり日がたっていない。
これはビートニクの時代の話だが、底に流れるものは同じだ。
やっぱりブルースはええなあ。
寒い日は、家でブルースに浸っていよう。
オーディオが直ってよかった。

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毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。
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2010年11月25日

ヨーヨー・マ、「Soul Of The Tango」

「やっぱりチェロはええなあ」
「タンゴはええなあ」とCDを聞きながら音楽にひたろうと呼吸をととのえて
いたら、
「?」ちょっと音がおかしい。
アンプかスピーカか?我が家のアンプは友人からの借り物だ。最初はプリアンプ
だと思った。
「長い事つこたもんなあ」チャンネルセレクタがおかしくなったのだろう。
いよいしょ修理を頼もうと思い、念の為にもう一度チェック、スピーカが怪しい
かも?
スピーカだったら大変だ。修理できるんかいなあ。必死でネットをみて情報を
調べた。アッテネータの接触不良か?内部のようわからんソケットを引きぬいて
磨いてもみた。それでも変わらない。結局メインアンプだった。
最強のメインアンプと絶対の信頼をおいたいたのがなにかの具合でおかしくなった
のだ。友人に頼み込んで修理をお願いして、更にあつかましくも別のを借りた。
こんどのやつは柔らかいやさしい音がでるやつだ。
「タンゴにあうやないか」
「チェロの音に艶がある」
これもまたすばらしい。
曲は全てピアソラの曲だ。
タンゴというのは情熱的、煽情的、官能的、??
興奮して頭に血がのぼる?
でも肝心な時には血はのぼらずに下がらないといけない。
矛盾してるような。
そんな事はどうでもよくて、やるせないような切ないような調べに耳を
傾けよう。

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2010年07月22日

John Coltrane / Blue Train

先週はちょっとどっきりジャケットのCOOL STRUTTIN'/SONNY CLARKの話をした。
やわらかい管の音と軽いノリが心地良い。
それで調子にのって、もうちょっときついのが聞きたくなった。
ビールから焼酎に切り替えるようなものだ。ウイスキーやウォッカ、バイヂュウにまでは
行かない。あくまでも焼酎レベルだ。
それでコルトレーンだ。初期のやつ。コルトレーンは段々、求道者になっていく。ウォッカ、
バイヂュウどころではない。今はそこまではいらない。
ちょうどいいのがあった。「Blue Train 」というやつだ。
メンバーは最強だ。
ジョン・コルトレーン(ts)、リー・モーガン(tp)、カーティス・フラー(tb)、
ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
こっちはステレオだ。
「おおっ、突き刺さる」
ジャケットをわからないながらも読んでると、「鋭い」とか「激しい」とか、「刺すようだ」
とか「突き刺さる」とかエモーショナルとかの表現が並んでいる。
明るくて元気がある。
後年のモノほどキツくはない。うなだれながら恐れ入って聞かなくてもいい。
軽く体をゆらしていればいいのだ。
曲名はこんなの、
1. Blue Train
2. Moment's Notice
3. Locomotion
4. I'm Old Fashioned
5. Lazy Bird
50年代後半の録音とある。もう半世紀前やで。
しかし、ええもんはええなあ。

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2010年07月15日

COOL STRUTTIN'/SONNY CLARK

友人からメールが来た。
「COOL STRUTTIN'のレコードある?」という話だ。
「おかしいなあ、確かに借りてたけど返したはずや」と思いつつ、探してみた。
「あった」
恥ずかしながら他のところに混ざっていた。
「貴重なレコードやから大事にせなあかん」
それで懐かしくなって、又聞いて見た。
「あれ、音が片チャンネル出てないなあ」、「アンプがおかしくなったんかな?」
いろいろ触ったがそうでもない。
「なんやモノラル録音なんや。初期のブルーノートの分厚いレコードだ。
このレコードもええ値段するやろうなあ。
「やっぱりええなあ」続けて2回聞いてしまった。
曲は、
COOL STRUTTIN'
SIPPIN' AT BELLS
BLUE MINOR
DEEP NIGHT
メンバーはこうだ。
ART FARMER,trampet;JACKIE McLEAN,alt sax;SONNY CLARK,piano;
PAUL CHAMBERS,BASS;"PHILLY"JOE JONES,drums
昔懐かしいジャズの王道だ。
このレコードジャケットもなかなかおしゃれだ。「COOL・・」と題がついているだけ
ある。ちょっとドキッとする目線だ。
「こんな風景どっかでみたことがある」
上越新幹線かなんかで、2階だての1階席の窓側に座っていた、上野駅のホームで
つい外を見たら、こんな感じ。
「どきっ」やね。

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2010年06月03日

神戸、チキンジョージージ、ロックコンサート

「最近ロックを聞いてないなあ」と思っていた頃、知人から、
「神戸でライブやるけど聞きにきませんか」と声がかかった。
GAP(Great Artistic Planet)というバンドだ。昼間は普通の職業を持ちながら音楽活動を
やり続けているすごい人達だ。
今までは、仕事が終わってから三宮まで来ていたので、飯を食う時間がなかった。しかし
今は余裕があるので飯を食ってビールまで飲んできた。
ほろ酔い加減で気持ちがいいが、始まるまでまだ少し時間がある。
「やっぱりビール飲も」、「ビールと枝豆下さい」
ビールは減るが、枝豆は減らない。食べないからだ。
「ここいいですか?」、「ああ、どうぞ」満席になってきた。隣にも若者が座った。
「さて、そろそろ始まるぞ」頃会いだから、もう一回トイレに行っといて、ビールも補充
しておこう。
「じゃじゃーーん」
始まった。いつもの楽しい会話と音楽が流れ始める。
「これ食いませんか?」合間を縫ってそっと隣の二人連れに枝豆を指さす。
「腹一杯で食えないんです」
「はあ、ありがとうございます」
実は迷惑そうだ。
前はジョイントコンサートだったが、今回はGAPのワンマンだ。
いろいろ趣向を凝らして楽しい。
皆ガンガンのってきた。聴いている方ものってきた。
休憩でトイレにいって、又、ビールを補充だ。
枝豆は手をつけてもらえてない。「変なおっさんや。怪しいぞ」って思われてんやろなあ。
「一五一会」という沖縄の珍しい楽器もある。
なんか懐かしい調べのような気がして、「これはええなあ」
ドラムスの人がいきなりピアノの弾き語りをしだした。
ビートルズナンバーも出て来た。
やっぱりロックはええなあ。
久しぶりに元気を貰えた一日であった。

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2010年01月28日

ジョン・コルトレーン、[Ballads」

吹き抜けるような、アグレッシブなサウンド。
高揚しているが、瞑想的でもあった。
ジャズと対峙するという気分にさせてくれる演奏であった。
このアルバムは残念ながらレコードではなく、CDだ。
あのアグレッシブな「コルトレーン節」は結構レコードを持っているが、こういう
静かなバラードは其の当時買ってなかったのだ。
しかし、今聞くとすばらしい。
実に繊細なコルトレーンのサックスが印象的だ。
それに、マッコイ・タイナーのピアノ、エルビン・ジョーンズのドラムスも素晴らしい。
もちろん天才達の集まりだから当然だが。
解説を読んでみると面白い。
このアルバムは実は出た時はかなり不評だったようだ。
あのアグレッシブなコルトレーンが変節したのかと思われたのだろう。
実際は、
「あの頃はマウスピースの調子が悪く、色々細工しているうちに逆に壊れてしまったんだ。
それで早い曲を吹けなくなってしまい、代わりにマウスピースもなく困り果てた結果の
産物なんだ」
というような事情だったとコルトレーンは語ったそうだ。
こんなハプニングで生まれたアルバムだが、
実に抒情的な美しい演奏ばかりだ。
寒い夜は、ウイスキーでも飲みながらじっくり聞いてみよう。

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2010年01月14日

バーデン・パウエル、リヒター/バッハ

最近ブラジルが舞台の本を読んでいた。それでちょっとブラジルの音楽を聞きたくなった。
「確か誰かに借りている、バーデン・パウエルがあったな」と思いだした。
ブラジル音楽とか、サンバとかいうよりはジャズ畑の人だが、もちろんブラジルの人で
ギターの名人だからスピリットは確かだろう。
オサーニャの歌、トリステーザ、黒いオルフェ・・と名曲が続く。
良い感じだ。しかし、ジャケットの解説はあまり好意的でない。特に黒いオルフェなんか
はかなり不満そうだ。私にはよかったけどね。
やっぱり音がいいし、テクニックも抜群だ。しゃれたアドリブが心地よい。
しかし、一通り聞いてしまうと、「えっ、もう終わりかいな?」と若干物足りない。
あまりにもあっさりしすぎかもしれない。
なるほど、ジャケットの解説が不評なのがわかった。
しかし、「そんなんなら、売るな!」や。
中に、71/2のインヴェンジョンというのがあった。バッハ風に仕立てた曲だ。
それならば、本物を聞いてみようと、「リヒターのバッハ/音楽の捧げもの」を取り出した。
昔、音にうるさくて、音楽に詳しい、実に正確な知識を持った知人がいて、その人に
「バッハの「音楽の捧げもの」は良いから是非聞いておいたほうがいいよ」と言われて
買っておいたものだ。私の音楽の好みの傾向を知った上で言ってくれたのだから確かだ。
「うん、これはええ」
しっかりと気持ちに入ってくる。
「今日はこういう感覚が欲しかったんや」
クラシックだが、感覚的にはジャズを聴いている感覚だ。
このままフリーの即興演奏に入っていっても何の違和感もない。
音楽と言うのはみんなどこかでつながっているのだと思う。
気分が乗ってきた。
さあ、香を焚いて、画の練習をしよう。

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2009年11月26日

チャールス・ミンガス、「直立猿人」

録音は1956年1月30日とある。今から50年以上前だ。
そのころは、ジャズがいろいろな方向に形作られていく、そういう黎明の時代だったの
かもしれない。次々と新しいスタイルが模索され、生まれて行った時代だったように
思える。
そういう創造の喜びというのか、雄たけびというのか、瑞々しい力が漲っているような
感じがする。
その名も「直立猿人」
第1楽章 進化
第2楽章 優越感
第3楽章 衰退
第4楽章 滅亡
それなりの規則があるようで、実はフリーだ。
しかしフリーのようで整合がある。
いろんな楽器が適当に唸っているようでいて、それでも壊れてしまわない。
ミンガスのベースが力強く魂に響いてくるかのようだ。
ジャズの世界でこういう熱い時代というのはもうなくなってしまったのだろうか?
新しいジャズの世界を一度さぐってみないといけないなあ。
このレコード、どの曲も出来が良い。
元気をもらえる曲達だ。
1. 直立猿人
2. 霧深き日
3. ジャッキーの肖像
4. ラヴ・チャント
あんまり昔はよかったって言葉を使いたくないが、ジャズの世界は絶対、昔が
よかった。

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2009年11月12日

ポリーニ/さすらい人幻想曲

最近、水墨画では王石谷が気に入ってそのスタイルを一生懸命練習している。
先日、建仁寺に長谷川等伯の竹林の七賢図を見に行ったときたまたま、
王石谷の画があって感動したので少し練習してみようと思ったのだ。
老師に無理を言ってお手本を描いてもらった。
王石谷はあまりにも正統派なんで、中国では避けられてたんだよ。
しっかり練習はするけど、作品にはその流儀をあまり使わない人が多かったんだ。
しかし、最近は又、評価されているようだね。
という話であった。
こういう繊細で優美な画風は是非とも身につけておきたいものだ。
ひっそりと静かな山の麓に村里があって、遠くにはどこまでも山と自然が広がって
いる。明るい光に照らされて、こういう山里をぶらぶらと徘徊していると、
時間が経つのを忘れてしまいそうだ。
そういう静かな繊細さを画にしようと思うと、こういうレコードを聞くのが
いいかもしれない。
ポリーニが弾くさすらい人のさすらいは、苦悩に打ちひしがれてあてもなくさまよう
というよりは長閑な空気につつまれた田野の中を旅する旅人のようだ。
強い強いタッチでどこまでも明るい光の中に山や丘や遠くの村々を克明に描きつくす
かのようだ。
つい先だっては、日本人の盲目の天才ピアニストが話題になった。
又、何日か前には、中国の天才少年ピアニストのデビューが紹介されていた。
さすが話題になるだけあって実に見事な演奏だ。
それに、それぞれで全くスタイルが違う。
名人と言われ、天才と言われて、同じ曲を弾いても全く違う演奏になるのは
そういうものだと言われればそのとおりだが、すごいものだ。
画を描くのも実に様々な道筋があって、行きつく先もさまざまだ。
何をやっても、極めるには困難ばかりがあるが、肩肘をはらなければ
楽しいものだ。
まあ、ゆっくりとやっていこう。

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2009年10月22日

ザ・ディラン、「きのうの思い出に別れをつげるんだもの」

テレビで、加藤和彦が死んだというニュースが流れていた。
フォーク・クルセダーズ、「帰ってきた酔っ払い」、「イムジン河」
我らの青春の時代だ。
感傷にひたってもしょうがないが、同時代を生きて来た人達が少しずつ
退場していくのは寂しいものだ。
そういえば、何かフォークのレコードがあったなあと思い、探してみた。
たいしたコレクションではないのですぐに見つかる。
友人から預かっているものだ。レコードプレーヤーがなくなったので
聴く事ができないからと預かっている。
ザ・ディラン、「きのうの思い出に別れをつげるんだもの」というアルバム
があった。
ああ、この西岡恭蔵という人も既に亡くなっているのだ。
レコードをかけると時間が逆戻りする。
ちょっと軽く聴くだけと思ったのに座りこんでしまった。
「やっぱり、ええなあ」

俺のあん娘はたばこが好きで
いつもプカプカプカプカ・・・

俺のあん娘はスウィングが好きで
いつもドゥビドゥビドゥバ・・・

俺のあん娘は男が好きで
いつもHuHuHuHuHuHuHuHu・・・

なにわのブルースやねんなあ。
悲しみとユーモアと愛がある。

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2009年10月15日

組曲、「展覧会の絵」

画から音楽が聞こえる気がする時がある。
怒涛のような激しさであったり、雄大な響きであったり、悲しみに満ちた
音楽であったりする。石濤の水墨画などは、静寂だ。静謐な静寂が
立ち込めて、せせらぎや鳥の声だけが聞こえるかのようだ。
そんな音楽を感じさせる画を画きたいものだが、なかなかそうはいかない。

レコードを見ていると、ムソルグスキーの「展覧会の絵」というアルバムが
あった。ムソルグスキーが友人ヴィクトル・ハルトマンの遺作展によせて
書いた組曲だそうだ。

こびと
古い城
チェイルリーの庭
ブイドロ ポーランドの牛車
卵の殻をつけたひなの踊り
サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ(金持ちのユダヤ人と貧しいユダヤ人)
リモージュの市場(言い争う女たち)
カタコンブ(ローマ時代の墓)
パーバ・ヤーガの小屋(めんどりの足の上に立つ小屋)
キエフの大きな門

私の好きな田舎の田園の牧歌的な風景が描かれてる。
管楽器の音が実に印象的だ。
それぞれの風景が目の前に浮かんでくるかのようだ。
豊かな自然があって、人の暮らしがあって、いろんな人たちの語らいがあって、
動物がいて、旅があって、
こんな風に音楽が聞こえる画を描いてみたいものだ。
このアルバムは原曲のピアノ曲をラヴェルが管弦楽曲に編曲したものだが、
私は管弦楽曲の方が好きだ。
そう言えばこの曲はロックでも演奏されていた。エマーソン、レイク&パーマーという
バンドだ。又、聴きなおしてみなくては。

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2009年09月24日

アルバート・アイラー、「アルバート・アイラー、ラストレコーディング」

「もうやめて、気が狂いそうや」と普通のジャズを聴いても我慢できない
友人もいた。
そのうち、「慣れたら、ええように聞こえる時もあるなあ」
「とりあえず、我慢できへんことはないで」
「モダンジャズはわからへん」とか「やかましいだけや」、
「聞いてていらいらする」とか言っていても、実は要するに慣れの問題だけだったり
する。慣れてくるとその良さも解るし、「心地よい」思うようにすらなる。
友達がいいと言ってたら、何となく自分もいいと思うようになる。
若い頃はそういう事だった。
それでも、その頃、前衛と言われていたり、フリージャズと言われたいたりする
ミュージシャンの中には、既成概念を打ち破るとか、枠組みにとらわれないとか、
そういう姿勢や意気込みだけが先行して、やたら、不協和音が不快なだけだったり
それこそやかましいだけだったりするような人達も多かった。
そんな中で、どこか心惹かれるところがあるのが、アルバート・テイラーだった。
「MY NAME IS ALBERT AYLER」を聞いた時は、すばらしい人が現れたと思った。
フリーというスタイルにとまどいながらも、心の内面を嫋々と歌い上げるような、
それでいて形にはまらず、どこまでも飛翔していくような可能性を思わせた。
しかし、
1970年11月25日、ニューヨークのイーストリバーに死体となって浮いていたそうだ。
他殺か自殺かもわからない。34歳の死だ。
「アルバート・アイラー、ラストレコーディング」は、まさに最後のアルバムだ。
実に繊細。実に抒情的だ。
人間の内面深くにある、「Heart」とか「 Spirts」とかが全体を流れるテーマのようだ。
最後の「 Music is the Healing Force of Universe」
将に今の時代にふさわしいメッセージのように思える。
生まれてくるのが早すぎたんだなあ。

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2009年09月17日

秋になったからボサノバでも聞こう

ジョイス、「宇宙飛行士〜ソングス・オブ・エリス」
「エリスに捧げるサンバ」から始まる。
Clarao luar vulcao・・(眩しさ 月光 火山・・・)
いきなり高い透き通った声がつきささってくるかのようだ。
そして静かでゆっくりだがボサノバのリズムが心地好い。
よくあるボサノバのささやくようなつぶやくような、そして
ちょっとアンニュイな感じとは違って、ジョイスの歌声は力強くて
明るい。
このアルバムはブラジル音楽を引っ張ってきた「エリス」に捧げる
アルバムになっていて、殆どすべてがエリスが歌ってきた歌だ。
タイトル曲、宇宙飛行士といっても、いなくなった彼女は小鳥なのか
風になったのかもしかしたら宇宙飛行士かもしれない。
そんな歌だ。
有名な、「或る女」がある。「オリエンテ」が素晴らしい。
そして最後の、「三月の雨」はアントニオ・カルロス・ジョビンと
エリスのデュエット曲を歌う。
詩情豊かで、切れ味のするどいジョイスの歌声がすばらしい。
聞いていて想い出した。
雲南の数千もの棚田を雲海が蔽っていて、
日の出前の薄暗い中、突然、朝日がさして、少しずつ明るくなり、
雲海も薄れてきて、田圃が輝き始めるのが見える。
それから、鳥の声や人の声が聞こえ始めて生活のにおいがしてくる。
静寂だけど豊穣だった。
あそこに又行きたいなあ。

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2009年07月23日

沖縄の熱いじいさん達、登川誠仁&知名定男

ある人に、「こんな沖縄の音楽があるよ」って教えてもらいました。
「登川誠仁&知名定男」ジョイントアルバムです。
ネットで調べると、この人達なかなか熱そうです。

ずっと昔、エジプトに旅行に行った事があります。
その時、ナイル河のナイトクルーズというのがあって、食事の余興に
ベリーダンスのショーがありました。
それはそれでまあまあなんですが、その時、「あんた達もやんなはれ」と
我々ツアー一行の中で指名された若い女性が沖縄娘でした。
その娘はベリーダンスの真似ごとなんかしないで、あの沖縄の踊りを
やり始めました。みんな大熱狂です。バンドも合わせてのってきました。
かっこよかったです。
ベリーダンスよりはるかによかったです。
そのとき「沖縄の人って熱いなあ」って思いました。

そんな事を思い出しながら聞いていましたが、
このじいさん達、熱さもあるけど渋いです。味があります。
「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」みたいですね。
年輪を感じます。
ええもんですね。

特に「十九の春」・・・今さら離縁と言うならば もとの十八かえしてよ・・

サンシンと歌と踊り、
沖縄の波の音と熱さが目の前にあります。

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2009年07月02日

サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォードブラウン

カズオ・イシグロの「夜想曲集」という短編集を読んでいた。
カズオ・イシグロは私の大好きな作家の一人だ。
とても鋭い感覚で文を書く人だ。
その中で、ある人が、古い友人夫婦を訪ねる一篇がある。
微妙に壊れかけた夫婦。
でも、どちらも何とかしないといけないと思っている。
しかし、
「僕に何ができると思っているんだ?」
「僕に何ができるんだ」
・・僕は落ちこぼれ・・

・・「やっぱり私達やり直さなければ」・・
「そう」
サラ・ヴォーンの「エイプリル・イン・パリ」。
クリフォード・ブラウンがトランペットを吹いている。
・・これが終わるまで踊ろう・・

「確かこのCDがあったはずだ」
ごそごそと探すと、確かにあった。同じ1954年録音盤だ。
クリフォードの珠玉の名演奏だ。
心に響く歌と曲だ。絶妙のコラボレーションだ。

・・・・・・
Never missed warm embrace
Till April in Paris
Whom can I run to
What have you done to my heart?

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2009年04月16日

ブラームス、ピアノ協奏曲、第1番、第2番

「ブラームスは好きですか?」と聞かれたら、「好きですと答える」。
「音楽は何か好きですか?」と聞かれたら、「クラシックなら多分、ブラームス」
と答えるだろう。クラシックにそれ程造詣が深いわけではないが、
このレコードは気に入っている。勿論、交響曲も好きだし、聞くが、やはり
このビアノ協奏曲が良い。
残念ながら読んだ事はないが、サガンの「ブラームスはお好き?」という
口説き文句からくるイメージが強くて、ブラームスといえば、世の中では、
スノッブ、軟弱、ロマンチックといった捉えられ方なのかとか漠然と思っていて、
最近読んだある推理小説の中で、おバカで文学少女的な女学生を強調するのに
「「ローレンス・ダレル」の本なんかをそばに置いておけ」ということを言って
たが、その時に、「音楽ならブラームスなんだろな」と思ったりした。
しかし、この曲を久しぶりに改めて聞きなおして見ると、
実に力強い。ロマンチックだが骨太だ。優美だが壮大だ。
第1番より、第2番がすばらしい。
ピアノとオーケストラがジャムセッションをやっているような臨場感がある。
ピアノはエミール・ギレリス
オーケストラはオイゲン・ヨッフム指揮のベルリンフィルだ。
それにしても、このアンプはいいなあ。
友人の作った真空管アンプ。クラシックにも表現力は抜群だ。
マンションなので、音を絞って聞いているが、弦や菅も細部まで明解だ。
ロールスロイスが、パワーを絞って超低速で走っても、走りにゆるぎがない。
そんな、感じだな。

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2009年04月04日

種ともこ&SINMO、チキンジョージライブ

大阪駅に着いた。「西明石行きの新快速が25分遅れで到着します」と
アナウンスが流れている。どうやらダイヤが乱れているらしい。
「えっ、時間は大丈夫かなあ?」と一瞬焦ったが、ダイヤは乱れている
ものの、今すぐ電車に乗れるわけだから、25分遅れの電車に乗っても
私自身は予定より早く着くわけだ。「これはラッキー」と急いで
超満員の列車に乗り込んだ。それで、余裕をもって到着だ。
この日は、仕事が終わってから、神戸のチキンジョージというライブハウス
まで行って、種ともこ&SINMOのジョイントライブを聞きに来たのだ。
種ともこさんは、「雪月花」という季節、季節をテーマにしたライブを全国ツアー
でやっていて、今日はそのしめくくりを神戸でやるのだそうだ。
それにジョイントするのがSINMOという人で、私は、昔からこの人のファンだ。
いつもは「GAP」というロックバンドを率いてチキンジョージを中心にライブ活動
をやっているが、「今回はアコースティックなのもどうですか」という事で
行くことにしたのだ。
種ともこさんは初めて聞くが、ピアノを弾きながら、季節と心の模様を切り取って鋭く歌う。
童謡も織り込んで、春到来を謳いあげてくれた。
SINMOさんはGAPの舞台に比べて、ちょっとやりにくそうではあったが、いつもの
ように楽しいステージを演出してくれた。
うす暗闇の中で、ビールを飲みながら、広くはないホールでライブを聞いている
といつも落ち着いて寛げる。チキンジョージはいつも居心地が良い。

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外に出ると三宮の雑踏が寄せてくる。
「マッサージどうですか?」あきらかに中国人の女の子だ?
「いらないよ」と中国語でいうと、喜んで、「いらないことないでしょう」と
笑って来る。「時間がないから、ごめんね」と断わるが、後味は悪くない。
電車に乗っても、どことなく、神戸線は乗客同士の態度が優しい。

神戸って良い街だなあ。
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2009年04月02日

オリバー・ネルソン、「ブルースの真実」

中国語会話を習っていて、「○○先生、貴方はどんな音楽が好きですか」
「そうですね。ジャズかな」、
「じゃあどんな風にジャズが好きか、中国語で説明して下さい」
会話練習だ。そう言われて、はたと困った。
どんな風に好きだろう? 「リズミカルだから楽しくなる」
「暗いところで、演奏されるから、聴いていて落ち着く」
「酒を飲みながら聞くのによい」、「聴いていて元気がでる」
いろんな事を知ってる単語を並べて言ってみたが、どうもしっくり説明
できていない。簡単に言えば「好きだから好きだ」なんだが、
これでは説明にならない。
あの独特のブルースの音階がつくるアンニュイではあるが、クールな気分。
それに早すぎない、遅すぎない4ビートの心地よさが、酒とか、暗がりとか
煙草の煙とかによく合うのだ。簡単に説明できないのは、実は良く分かっていない
せいだということがよく分かった。
それで、家に帰って、レコードを見たら、「ブルースの真実」があった。
若くして死んだ、オリバー・ネルソンの渾身のブルースだ。
共演者が又凄い。エリック・ドルフィー、ポール・チェンバース、ビル・エヴァンス、
ロイ・ヘイズ、フレディ・ハバード達だ。早々たるジャズの巨人達ばかりだ。
これが、ブルースの本質。ブルースの基本だろう。楽しくてクールだ。
実にかっこいい。
特にエリック・ドルフィは超絶技巧じゃないか。
「やっぱりジャズはええなあ」

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毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です。
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2009年02月05日

サンタナ、ベスト盤

「ブラックマジックウーマン」を携帯の待ちうけメロディにしていた頃があった。
ある時、その音に誘い出されて、ある酒場に行った。
まだ早い時間帯だ。何となくテレビを見ていたら、
目を疑った。
衝撃の事件が起こっている。アメリカ、ニューヨークだ。
ジェット旅客機が高層ビルに突っ込んでいる。9.11の日だった。
何度も何度も、繰り返し写している。
軍事大国アメリカ、世界の警察だと言っていても、中からやられたら、
こんなになるんだと肌寒く思った。
その酒場も今は無い。
もっと、昔、仕事の仲間達とオールディズのライブによく行っていた頃がある。
時には、ギターがのってきて「哀愁のヨーロッパ」などをやりはじめる。
咽び泣くギターだ。
「いいね!」
「ヘビーなロックがいいね」とか、「シャウトするのが好きだよ」とか
「やっぱりクールなジャズがいい」とか、「音楽はスマートじゃないと」とか
勝手なことをいいながら聞いているが、時にはこんな、演歌のような、
浪花節のような、ギターの音色に浸ってみたい時もある。
これも、友人から借りて預かったままのレコードだが、なかなか良い音だ。

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2009年01月29日

ジミ・ヘンドリックス、「ルーズ・エンズ」

我が家にあるレコードはそれ程多くないが、友人から借りて置いているのもある。
先日、それを見ていたら、「ジミ・ヘンドリックス」というのが目に付いた。
「おお、こういうのがあったのか」と驚いて、早速掛けてみた。
さすがに史上最高のギタリストと言われるだけあって、凄い演奏だ。
このアルバムは、死んでから出たものなので、色んな音源を集めたものだろう。
ライブセッション程の一貫性はないが、それでも素晴らしい。
演奏も人生も過激で超絶だった短い人生で、彼に影響され、彼の音楽やそのスタイル
に大きなこだわりを持つ人も多いのだろう。

そう言えばかなり昔、ある居酒屋で飲んでいた時、自称ロックミュージシャンという
かなりの高齢の人がいて、どこか別のライブハウスなんかで演奏をやっている人だ
そうだった。
その時に、酔っ払っていろいろ喋っているうちに、ロックミュージシャンの話になって
「『ジミ・ヘン』なんかもいいなあ」と言った事を軽く言ったら、
ちょっと顔色が変わって、「知ってると言うんなら、何か一つでいいから曲名を
あげてみろ」と言い出した。
「ろくに知りもしないで、名前だけだして、ええかっこするな」という事なんだろう。
私としたら、その当時既に老人呆けで、考えても曲名なんか出てこない。
「大人気ないなあ」と思いつつ、「それほどこだわってんのか」とも思いつつ、
そういう議論の仕方をしたくなかったので、知らない顔をしてやりすごした。

音楽を聴いていて、エレクトリックに傾倒していたマイルスにも気に入られて、
影響を与えていたというのが良く分かった。
ジャンルを越えた創造者で破壊者なんだ。

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